2024.5.9

Otomeshi Festival 2024
EXILE SHOKICHI・LIL LEAGUE

  • EXILE FC対象
  • LIL LEAGUE FC対象
  • 一部フリー
4月27日(土)から29日(祝)の3日間、茨城・石岡市の八郷総合運動場にて『Otomeshi Festival 2024』が開催され、中日の28日(日)にはLIL LEAGUEとEXILE SHOKICHIが参戦。2024年のゴールデンウィークの始まりに、早くも暑い夏を呼び込んだかのような、2組による熱いパフォーマンスの模様をお届けする。

この日、会場のある茨城県は4月にもかかわらず夏日を記録。初夏の陽射しと、ほかのアーティストのパフォーマンスですでに熱を帯びた会場には多くの観客が詰めかけ、今か今かとLIL LEAGUEの登場を待ち望む。時刻は14時20分。モニターにメンバーの写真と名前が映し出されると、観客たちから歓声が上がった。そして、自然と発生した手拍子の歓迎を受け、LIL LEAGUEの面々がモノトーンの衣装に身を包んで姿を現す。

先頭を切るリーダーの岩城星那が「Otomeshi Fes. ここからまだまだブチ上がっていきましょう!」と呼びかけ、1曲目、若さあふれるLIL LEAGUEらしいキャッチーな楽曲「HYPE UP」へ。曲中では「声出して盛り上がっていきましょう!」と中村竜大が煽り、メンバーも気合いの入ったパフォーマンスを披露。続くデビュー曲「Hunter」では、山田晃大が「ここで僕たちに皆さんの声を聞かせてください! いっぱい皆さんの声を聞かせて!」と、観客とのコール&レスポンスを楽しんだ。曲終わりには、メンバーが一言ずつ挨拶。一番手の難波碧空が「皆さん盛り上がっていますか?」と第一声を発すると、観客から拍手が起こり、難波は「最高です! 最後までよろしくお願いします」と満足気に岡尾真虎にバトンをつないだ。岡尾が「今日は僕の大好きな音楽とご飯が一緒に楽しめます。皆さん心から楽しんでいきましょう!」と話すと、立て続けに「今日一日、全力で楽しめますか? 一緒に楽しんでいきましょう!」と百田隼麻が観客をさらに盛り上げる。気持ちの盛り上がった中村は「Hello〜」と英語でスタート。「音楽とご飯、最高の時間を一緒に過ごしていきましょう」(中村)に続く岩城は「“初めまして”の方も、“いつもありがとうございます”の方も、今日一日、最高の思い出を作っていきましょう!」とファンへの感謝も忘れない。山田が「Otomeshi、盛り上がってるか? その調子で最後までみんなの声を僕たちにも届けてください」と締めくくると、3曲目「Monster」の前奏が流れ、観客からは歓喜の声がもれ聞こえてきた。

LIL LEAGUEにとっては初の野外音楽フェス。ステージに立つ直前までは緊張の面持ちだったメンバーも、ステージに立ち、多くの観客の歓迎を受けて3曲を披露し終えたころには、自分たちらしさを発揮できる余裕も見え始めた。MCでは改めて自己紹介を行い、「金髪のちょっと印象薄い人」や「ずっと帽子を被っていた人」、「楽曲中にずっと笑っていた人」など、初めましての観客に向けて【今日の自分の覚え方】を伝授。メンバーの独特なチョイスに笑いと拍手が起き、一気に観客との距離が縮まったことが空気越しに伝わってくる。中村がLIL LEAGUEのグループ紹介をしたあと、「次はメチャクチャ盛り上がれる楽曲になっていますので、皆さん手を上げて、声出して盛り上がっていきましょう。楽しむ準備はできていますか? 最高にEnjoyできますか?」と、再度観客を盛り上げ、後半戦に突入。

「GATEWAY」の曲名が告げられると、観客は悲鳴にも近い、大きなどよめきの声を上げた。メンバーはそんな反響に後押しされるかのように、一段階ギアを上げてフルスロットルのテンションでのパフォーマンスをこれでもかと見せつけていく。お父さんに抱き抱えられた小さな子どもも、LIL LEAGUEが繰り出す音楽に右手を挙げて身体を揺らし、「いくぞ Otomeshi〜!!」と百田が叫ぶと、会場のボルテージも最高潮に。勢いそのままに続く曲は、人気の高い「48 BARS RELAY」。メンバー一人ひとりの自己紹介で構成され、LIL LEAGUEのラップスキルが存分に発揮される楽曲。「いや、まだまだもっといける」と難波が観客を煽り、観客もそれぞれのメンバーパートを一緒になって歌っているのが印象的だった。楽曲終盤には、「Everybody Jump!」(岩城)の声に合わせて会場全体がバウンスし、ますます一体感が生まれた。

爆上がりしたあとのMCでは、「LIL LEAGUEを今日初めて知ったよという方〜」「知ってたけど、初めて生でLIL LEAGUE見たよっていう方〜」「まったく知らないけど、でも楽しいよっていう方!」と観客に質問を投げかけ、音楽でともに心を通わせた観客とのコミュニケーションを楽しむ6人。会場である茨城県内外から多くの観客が集まっていることに改めて感謝を伝えつつ、山田が「茨城……、関東ですね。関東といえば、土曜の夜中にTVでLIL LEAGUEを見かけたことがあるっていう方いらっしゃいますか?」と、レギュラー番組の宣伝も忘れない。“中間管理職”と呼ばれる山田の抜かりない仕事っぷりにLIL Friendsの皆さんは笑みを浮かべる。そしてMCの最後は「勢いよく出てきたと思ったら、もう残り2曲になりました。音楽と食が融合したイベントということで、僕たちの楽曲を通して、皆さんの貴重な時間をともに過ごさせていただいています。今日初めて僕たちを知ってくださった方にも、いつかまたLIL LEAGUEのパフォーマンスを見たいなと思っていただけるよう、残り2曲、全力でパフォーマンスさせていただきます。皆さんでひとつになって楽しんでいきましょう」とリーダー岩城が締めくくった。

楽しい時間があっという間だと感じているのは観客だけでなく、メンバーも同じ。別れの時間が近づいていることへの寂しい気持ちを歌詞にのせ、「YADA」を熱唱。6人が観客一人ひとりと顔を合わせるように会場を見渡し、情感たっぷりに歌い上げると、観客も左右に大きく手を振り、心を通わせた。その時間を、その空間を噛み締める観客のもとに届くのは、最後の楽曲「Coloring Book」。約40分の限られた時間の中で、さまざまな表情を見せ観客を魅了してきたLIL LEAGUEの真骨頂とも言えるポップな楽曲で、ラストまで一気に盛り上げていく。 “真っ白なキャンバスを一緒にカラフルに染めていこう”という、LIL Friendsとの約束でもありエールでもあるこの楽曲で、LIL LEAGUEの初の野外フェスは幕を下ろした。



続いて登場したのは、2009年にEXILEに加入後、2014年には満を持してソロデビューを果たし、その後もさまざまな肩書きやプロデュース業などを展開し、活動の場を広げ続けているLDH随一の多才な人物、EXILE SHOKICHI。ギターを引っ提げ、生バンドを随えてステージに姿を現すと、開口一番「皆さん、集合の時間です!」と観客を煽る。LIL LEAGUEのパフォーマンスで温まった会場には、SHOKICHIの音楽を楽しみにする観客がさらに多く集う。「それではいきましょう」とスタートの合図を告げると、まずはビートが心地良い「Underdog」を披露。SHOKICHIが〈両手を広げ〉という歌詞を観客に向けて語りかけるように歌うと、観客は高く澄んだ青空に向けて手を伸ばし、SHOKICHIの奏でる音に身体を預ける。

「楽しんでいくぞ、みんな。暴れる準備はいいか?」と始まったのはEXILEの楽曲「NEO UNIVERSE」。2曲目にして早くもブチ上がる準備が整っている観客は、右手を挙げて音にノっていく。SHOKICHIもそんな観客の姿に「さらにいくぞ! 青空の下、最高の思い出を作っていきましょう!」とボルテージを上げていき、自身の1st Solo Album『THE FUTURE』収録の「HERE WE GO」に突入。曲中には「最高です。そっちのみんなも元気〜?」とステージの端まで移動して、会場全体を盛り上げるSHOKICHI。「初めましての人もいると思うけど、ひとつになって、最高の今日を作るぞ! Everybody 騒げ〜」という煽りに呼応するように、飛び跳ねて感情を表現する観客の姿を見てSHOKICHIも満足気。

好天も相まって熱気いっぱいの会場に、「いや〜晴れたね〜 これ、最高だね! この季節の晴れたFes.は最高じゃないですか?」と話し始め、天気に負けないくらい最高の思い出を作ることを観客に宣言。自身のFes.参加は「おそらく4年ぶりくらい」というSHOKICHIは、続けて「初めましての方もいらっしゃると思うので、LIL LEAGUE風に自己紹介させてください。EXILE SHOKICHI、38歳です(笑)」と、直前にパフォーマンスしていたLIL LEAGUE風に自己紹介。さらに自身の肩書きを紹介する際には「生意気ながら、LIL LEAGUEはじめLDHの若いグループをプロデュースさせてもらったり、はたまた北海道では牛を育てたり……」と観客の笑いを誘った。「自身のキャリアを紡いで、いろんな曲で皆さんと楽しみたい」とMCで語った直後に披露したのはSHO HENDRIX名義で2023年にリリースした「Balloon in the sky」。ロサンゼルスの公園で、青空に風船が浮かぶ様子を見て作ったという。先ほどまでとは打って変わったメロウなサウンドに観客は聴き入り、楽曲終盤に披露された青空まで届きそうなSHOKICHIの伸びやかなロングトーンに、観客から大きな拍手が送られた。

ここで楽器をギターからピアノに持ち替え、楽曲コラボコーナーに。まずは自身がプロデューサーを務めるLIL LEAGUEをステージに呼び込み、「LIL LEAGUEとの出会いはオーディションでした。彼らとたくさんの音楽を今一緒に作っています。そんな彼らのさらなる高みに向かって歩んでいくんだという想いを込めた楽曲で楽しんでいきましょう」と、「Higher」を特別バージョンで披露。SHOKICHIの奏でるピアノと生バンドによる演奏にLIL LEAGUEの6人が歌声を重ね、サビではSHOKICHIも一緒に歌唱。初の“親子共演”を果たした。続いて今回のFes.の公式アンバサダーを務めるペルピンズとのコラボ。TikTokやYouTubeを中心に活動中のペルピンズは、10代の若者を中心に人気の2人組ユニット。さらに、メンバーであるペルー×日本のハーフRIOSKEは、かつてLDH主催のVOCAL BATTLE AUDITIONに参加していた経歴を持つということで、約10年の時を経て生まれたコラボに、SHOKICHIも「これが音楽の素晴らしさ。リスペクトと音楽への愛、そしてここにこうして集まれたという奇跡を胸にこの曲をお届けします」と感慨深げに語る。コラボ楽曲はSHOKICHIの「君に会うために僕は生まれてきたんだ」。誕生日を祝う楽曲であることに触れ、「今日誕生日の方いらっしゃいますか?」と観客に問うと、複数の手が上がる。「では、皆さんで歌いましょう」とピアノを奏で、〈君に会うために 愛するために 生まれてきたなんて大げさかな?〉と歌い始めた。大事な人と出会えた喜びを歌うギフトソングは、音楽を通じて出会い、つながった、SHOKICHIとペルピンズ、そして観客とを結びつける楽曲となった。

コラボコーナーのあとは、EXILEの楽曲を連続披露。「Choo Choo TRAIN」のイントロが流れた瞬間、会場は大歓声に湧いた。盛り上げ曲の定番として多くの世代に支持される楽曲とあり、会場後方にテントを張ってゆっくり楽しんでいた家族連れなども、このときばかりは前のめりに、ステージ前に集まってきた。「知っている方は一緒に歌ってください」というSHOKICHIの言葉どおり、多くの観客が口ずさみ、サビを一緒に踊る。大人も子どもも関係なく盛り上がり、SHOKICHIが〈トキメキを運ぶよ 茨城に〜〉と歌詞を変えて歌うと、観客は喜びを露わに。この日いちばんの盛り上がりを見せたところで、「Everything」「Someday」とEXILEの名曲を立て続けに披露。すると、観客は音に合わせて身体を揺らし、クラップで会場がひとつになった。「次の曲で、この楽しいステージもラストになります……」とSHOKICHIが告げると、観客の「嫌だー!!」と別れを惜しむ声が、最大級の賛辞となってSHOKICHIに届く。

「時間というのは、こうやって過ぎていく儚いもので……。でもだからこそ、この瞬間瞬間が大切なんじゃないでしょうか。Otomeshi Festivalに出させていただいて、初めて会った方もいると思います。僕は17年くらいやらせていただいていますが、LIL LEAGUEやペルピンズとも歌わせてもらい、こうやって音楽が次の世代につながっていくということが本当に素晴らしいことだと感じています。一緒に盛り上がってくれてありがとうございます。これからも音楽に愛を持って、情熱を持って向き合っていきます。誰かの喜びを喜べるような、誰かの悲しみを自分の悲しみにできるような、そんな音楽を一生懸命勉強して皆さんに届け続けていきたいと思います。最後はもう一度心をひとつにして盛り上がっていきましょう」

最後の楽曲はSHOKICHIが作詞作曲を手がけた「The One」。大切な人をただ純粋に、まっすぐに想う気持ちを綴ったラブソングに込められた“この先の未来をともに歩んでいきたい”というメッセージは、SHOKICHIからこの日会場に足を運んだすべての音楽ファンに向けられた約束の言葉へと昇華された。それを受け、ラストは観客も一緒になり熱唱。2024年の暑い熱いアツい夏の始まりを、ひとつになって盛り上げた。


5月11日からは次世代を担うアーティストが出演するコラボライヴ『NEXT VIRAL ARTIST』への出演が決まっているLIL LEAGUE。そして、そんな彼らのプロデュースを含め、さらに自身の音楽性を高めて常に新たなことに挑戦し続けるEXILE SHOKICHI。この先も、この“親子”の活躍に目が離せない。

【LIVE information】
LIL LEAGUE出演『NEXT VIRAL ARTIST』
▼日程
5/1(土)森のホール21(千葉) [LIL LEAGUE出演]
5/17(金)名古屋国際会議場センチュリーホール(愛知)[WOLF HOWL HARMONY出演]
5/25(土)福岡サンパレス(福岡) [LIL LEAGUE出演]
5/27(月)オリックス劇場(大阪) [LIL LEAGUE出演]
5/28(火)オリックス劇場(大阪) [WOLF HOWL HARMONY出演]
6/9(日)和歌山県民文化会館 大ホール(和歌山) [KID PHENOMENON,WOLF HOWL HARMONY出演]
6/29(土)ベイシア文化ホール 大ホール(群馬) [KID PHENOMENON,THE JET BOY BANGERZ出演]
7/6(土)新潟県民会館(新潟) [THE JET BOY BANGERZ出演]
7/21(日)倉敷市民会館(岡山) [LIL LEAGUE出演]
▼チケット料金
全席指定 ¥9,350 (チケット代 ¥8,500+税)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/27438/

EXILE SHOKICHI出演『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2024 “THE FAR EAST COWBOYZ”』
▼日程
【済】3/7(土)マリンメッセ福岡A館(福岡)
【済】3/16(土)横浜アリーナ(神奈川)
【済】3/17(日)横浜アリーナ(神奈川)
【済】3/23(土)長野ビッグハット(長野)
【済】3/23(土)長野ビッグハット(長野)
【済】4/13(土)大阪城ホール(大阪)
【済】4/14(日)大阪城ホール(大阪)
5/11(土)三重県営サンアリーナ(三重)
5/12(日)三重県営サンアリーナ(三重)
▼チケット
全席指定 ¥12,100 (チケット代 ¥11,00+税)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/25007/
▼CL PPV配信
配信日時:5/12(日)15:00(見逃し配信なし)
販売期間:5/2(木)19:00〜5/12(日)公演終了まで
金額:CLプレミアム会員 4,000円 / CLフリー会員 5,000円
※プレミアム会員は特典映像付
https://www.cl-live.com/news/sAKW19pBxTDSy88m9U9Jy9?lang=ja

Photography_塩崎亨


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