GENERATIONSの中務裕太が、日本酒界の次代を担う岩手の気鋭酒蔵・赤武酒造と醸した初のコラボレーション日本酒『AKABU 中務 純米大吟醸』が4月20日(土)に発売。中務は、LDH JAPANにおける日本酒の伝道師、橘ケンチの背中を見ながら日本酒に魅了されていった。共創した赤武酒造は、東日本大震災で被災したあと、杜氏の古舘龍之介さんが逆境を乗り越えながら盛岡市で再建し「岩手を代表するお酒を創る」という想いで生み出した『AKABU』で日本酒の新境地を切り拓いている。今回、三者がコラボレーション日本酒へのこだわりや日本酒の魅力について語り合った。
橘ケンチ(以下橘):7、8年前、周りの有識者の間で名前を聞くようになって、飲ませていただいたら洗練されたクリアな味ですごく美味しくて。もともと明治に大槌町で創業した蔵が東日本大震災で被災し、再起を望む声によって盛岡で復活した“復活蔵”という物語と、そこから龍之介さんが「新しい赤武酒造を創る」という想いで醸された新銘柄と聞いて次世代の日本酒文化を担っていくひとりだと感じました。
中務裕太(以下中務):僕はケンチさんに日本酒の扉を開いてもらって、いろいろ飲んでいるなかで、日本酒に詳しい母にすすめられたのがきっかけです。まずスタイリッシュな甲冑のイラストに惹かれて、飲んでみたらそれまで日本酒で感じたことのないフルーティな味わいに驚きました。それから毎年リリースされる新作はほとんど買って、家に常備しているいちばん好きな日本酒です。
橘:本当に美味しいよね。そのクオリティが毎年進化しているのもすごい。
古舘龍之介(以下古舘):おふたりにそう言っていただけて光栄です。
中務:僕は龍之介さんと1歳違いの同世代なのですが、蔵が復活されるとき、大学を出たばかりですぐに杜氏(日本酒の製造責任者)になられたと聞いて驚きました。
橘:今まで多くの造り手と会ってきましたが、大学の醸造科を出て何年かほかの酒蔵で修行したあと、家業に入り、さらに研鑽を積んで30歳を超えてから杜氏になるのが一般的なので、大胆な挑戦ですよね。
中務:ダンスの世界でいえば、練習生期間がなく、いきなり本番のステージでパフォーマンスするようなもの。想像するだけで……震えますね。
古舘:移転後に集まった蔵人(日本酒の製造スタッフ)たちも未経験者だったので、今思えば無謀な賭けでした。リスタート後、助けていただいた多くの方々への感謝の気持ちの一方で「復興支援酒」というイメージだけでは未来はない、と思って創ったのが『AKABU』です。師匠も先輩もいない手探りだったので、最初の数年は、それこそ寝る間も惜しんで死ぬ気で取り組みましたね。
中務:失敗を恐れずチャレンジする姿勢が素晴らしいです。『AKABU』は、日本酒が苦手な方にもおすすめしたいフルーティーな甘みが魅力だと思っていますが、最初から意識されていたのですか?
古舘:そうですね。昔の日本酒のカラメル系の甘さが苦手な人が多いですが、目指したのは桃やマスカットを思わせるジューシーな甘さで、米の旨味にあふれる味。誰が飲んでも美味しく感じる“新しい王道”を目指し、日本酒に触れたことのない世代に発信していきたいと常に思っています。
中務:2022年にケンチさんと蔵におじゃまさせていただき、龍之介さんと対話させていただくなかで、ジャンルは異なりますが「多くの人に喜びを届けたい」という想いに共感し、提案させていただきました。
古舘:コラボレーション自体初めての提案だったので驚きましたが、もう二つ返事で。
橘:造りの現場を拝見して、龍之介さんのトップダウンではなく若い蔵人さんたちと一丸となって取り組んでいる姿に、GENERATIONSと同じエネルギッシュなチームワークを感じたので、ある意味必然ですよね。僕が同世代の造り手と共創してきた取り組みが、裕太に紡がれ、龍之介さんのような勢いのある造り手とつながっていくのは自分のことのようにうれしいです。
中務:「DREAMERSに日本酒の魅力を伝えてほしい」というケンチさんの言葉にも背中を押されました。
古舘:裕太さんとディスカッションするなかで、共通したのは華やかな香りとインパクトのある甘みが際立った美味しさ。裕太さんのファンの方は比較的若い方が多いと思うので、飲みやすいバランスの良さも意識しました。
中務:「AKABU」と出合って日本酒に傾倒していった僕のように、これを飲んで日本酒の魅力を発見してほしいと思いました。
中務:まず、以前訪れたときに印象的だったのが、手作業を大切にしながら適材適所で最新の機械を取り入れられているハイブリッドな造り。作業をひと筆でかける動線の整備や泊まり込みのない勤務態勢などに、現代的で働きやすい環境だと思いました。
橘:実際に体験してどうだった?
中務:どの工程も発見ばかりでしたが、いちばん難しかったのが手で米を洗う洗米。秒単位でシビアに時間が決まっているので、最初はなかなか上手くできなくて難しかったです。
古舘:裕太さんは身体を動かして表現されている方なので、勘がいいと思います。すぐにできるようになって感心しましたよ。
中務:ありがとうございます! ほかにも蒸した米を運んだり、種麹を均等にふりかける工程や、酒母の大きなタンクを10分以上かき混ぜる仕込みなど、手仕で五感を働かせる大切さや繊細な技術を体感して刺激になりましたし、何より楽しかったです。
橘:写真を見る限り、もはや赤武酒造さんの蔵人のように馴染んでるよね(笑)。
中務:引退したあとにお世話になろうかと思っています(笑)。前日入りして、夜に龍之介さんや蔵人の方々とお酒を酌み交わしたのですが、皆さんがすごくあたたかく迎えてくれたのも大きかったです。実家に帰ったような安心感がありました。
中務:ともに汗を流した方の顔が走馬灯のように浮かんできて、なんというか……「感動」という言葉では言い表せないほど心に響きました。
橘:すごくわかる。「仲間とひとつのものを創りあげる」という意味で作品やライヴに近い達成感があるよね。
古舘:確かに、日本酒もひとりで造ることはできないので、本質にある喜びや充実感は同じかもしれませんね。
橘:ライヴはパっと花火のように咲いて終わりますが、日本酒はじわっと幸せが広がっていく。「幸せの持続力」は日本酒ならでは。
中務:その魅力を多くの人に伝えたいです!
古舘:今日、『AKABU 中務 純米大吟醸』をお持ちしたので、皆さんで飲みませんか?
橘:おおっ。
中務:ぜひ飲みましょう!
中務:(一口で飲んで、目を細めながら)……今日の仕事はもう終わりでいいですか?
橘・古舘:(笑)
中務:華やかな香りと米の旨味がしっかり感じられて、飲んだ瞬間に口の中に広がる。すごく美味しいです!
橘:パイナップルのような甘みがジューシーですね。
古舘:インパクトがありながら甘みと香りのバランスがとれていて、少し搾りたての風味も残っていますね。いつもの『AKABU』よりフレッシュさを意識したので、従来の『AKABU』を知っている方には、違った表情を感じていただける味に仕上がりました。
中務:確かに、改めて『AKABU』のことが好きになったと同時に、ケンチさんが仰っていた「日本人なら日本の文化の魅力をもっと知るべき」という言葉を素晴らしい形で実感できました。僕の想いはラベルの裏に書かせていただいたので、実際に手にとって読んでほしいです。
橘:裕太のメンバーカラーのブルーと「中務」の力強い文字が際立ったラベルデザインも素晴らしい。今回の取り組みは、お母さんも喜ばれたんじゃない?
中務:自分のことのように喜んでくれて、早速発注の問い合わせがありました(笑)。名前を冠した日本酒はひとつの夢だったので、親孝行にもなって良かったです。
古舘:そう言っていただけてうれしいです。私たちからすると良いお酒を造るのはできるのですが、こういった形で発信できると、また違った層にも届けられるので、ありがたいです。
中務:日本酒フリークはもちろん、これから日本酒の世界に触れたい方や、お酒は好きだけど日本酒は苦手という方にもぜひ飲んで、鮮烈な味を体験してほしいです! そして、このお酒を通して、岩手や盛岡の素晴らしさを国内外の方に伝えられたら本望です。
橘:岩手の魅力を知らなかった方は再発見して、地元の方や出身者は裕太が携わることによって自分たちの街を誇りに思う。そういった形でLDHのアーティストたちが全国のさまざまな地域とつながり、自分たちしかできないスタイルで新しい価値を生み出す地方創生を続けていくのが理想です。
中務:岩手は日本酒以外にも盛岡の「オニオン蕎麦」だったり、知られざる魅力的な食文化も多いので紹介したいですね。
古舘:ダンスでいえば、ベクトルは異なりますが盛岡には和太鼓演奏数でギネスブックにも認定された「盛岡さんさ踊り」という伝統的な郷土の踊りがあり、毎年8月1〜4日に大きな夏祭りが開催されます。
橘:日本酒だけでなくそういった伝統芸能とコラボして、イベントを開催するのもおもしろいですね。
中務:可能性が広がりますね。僕は早くも『AKABU』とのコラボ日本酒第2弾に想いを馳せています!
古舘:ぜひやりましょう!
中務:地酒はその土地で飲むのがいちばん美味しいので、今回のコラボ日本酒をきっかけに岩手を旅してみてください。
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古舘龍之介(ふるだて・りゅうのすけ)
赤武酒造6代目杜氏。東京農業大学醸造科在学中に利き酒全国大会のチャンピオンに輝く。卒業後、家業に入り22歳で杜氏に就任。新ブランド『AKABU』を立ち上げ、志をともにする仲間の蔵人と、新時代を切り拓く日本酒造りに勤しむ
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Photography_鈴木規仁
Text_藤谷良介
【Information】
作品:AKABU 中務 純米大吟醸
酒類:日本酒
アルコール分:14度
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
原料米:盛岡産吟ぎんが100%使用
精米歩合:45%
製造者:赤武酒造株式会社 (岩手県盛岡市北飯岡1-8-60)
内容量:720ml
価格:税込4,400円 (酒販店店頭価格)
取扱店:全国の赤武酒造一部特約店 (サイト保有店はEC対応)
日本酒界の次代を担う赤武酒造とは――
まず『AKABU』との出合いについて教えてください。
橘ケンチ(以下橘):7、8年前、周りの有識者の間で名前を聞くようになって、飲ませていただいたら洗練されたクリアな味ですごく美味しくて。もともと明治に大槌町で創業した蔵が東日本大震災で被災し、再起を望む声によって盛岡で復活した“復活蔵”という物語と、そこから龍之介さんが「新しい赤武酒造を創る」という想いで醸された新銘柄と聞いて次世代の日本酒文化を担っていくひとりだと感じました。
中務裕太(以下中務):僕はケンチさんに日本酒の扉を開いてもらって、いろいろ飲んでいるなかで、日本酒に詳しい母にすすめられたのがきっかけです。まずスタイリッシュな甲冑のイラストに惹かれて、飲んでみたらそれまで日本酒で感じたことのないフルーティな味わいに驚きました。それから毎年リリースされる新作はほとんど買って、家に常備しているいちばん好きな日本酒です。
橘:本当に美味しいよね。そのクオリティが毎年進化しているのもすごい。
古舘龍之介(以下古舘):おふたりにそう言っていただけて光栄です。
中務:僕は龍之介さんと1歳違いの同世代なのですが、蔵が復活されるとき、大学を出たばかりですぐに杜氏(日本酒の製造責任者)になられたと聞いて驚きました。
橘:今まで多くの造り手と会ってきましたが、大学の醸造科を出て何年かほかの酒蔵で修行したあと、家業に入り、さらに研鑽を積んで30歳を超えてから杜氏になるのが一般的なので、大胆な挑戦ですよね。
中務:ダンスの世界でいえば、練習生期間がなく、いきなり本番のステージでパフォーマンスするようなもの。想像するだけで……震えますね。
古舘:移転後に集まった蔵人(日本酒の製造スタッフ)たちも未経験者だったので、今思えば無謀な賭けでした。リスタート後、助けていただいた多くの方々への感謝の気持ちの一方で「復興支援酒」というイメージだけでは未来はない、と思って創ったのが『AKABU』です。師匠も先輩もいない手探りだったので、最初の数年は、それこそ寝る間も惜しんで死ぬ気で取り組みましたね。
中務:失敗を恐れずチャレンジする姿勢が素晴らしいです。『AKABU』は、日本酒が苦手な方にもおすすめしたいフルーティーな甘みが魅力だと思っていますが、最初から意識されていたのですか?
古舘:そうですね。昔の日本酒のカラメル系の甘さが苦手な人が多いですが、目指したのは桃やマスカットを思わせるジューシーな甘さで、米の旨味にあふれる味。誰が飲んでも美味しく感じる“新しい王道”を目指し、日本酒に触れたことのない世代に発信していきたいと常に思っています。
「日本酒が苦手な人でも楽しめる味です」
今回コラボレーション日本酒を造ることになった経緯を教えてください。
中務:2022年にケンチさんと蔵におじゃまさせていただき、龍之介さんと対話させていただくなかで、ジャンルは異なりますが「多くの人に喜びを届けたい」という想いに共感し、提案させていただきました。
古舘:コラボレーション自体初めての提案だったので驚きましたが、もう二つ返事で。
橘:造りの現場を拝見して、龍之介さんのトップダウンではなく若い蔵人さんたちと一丸となって取り組んでいる姿に、GENERATIONSと同じエネルギッシュなチームワークを感じたので、ある意味必然ですよね。僕が同世代の造り手と共創してきた取り組みが、裕太に紡がれ、龍之介さんのような勢いのある造り手とつながっていくのは自分のことのようにうれしいです。
中務:「DREAMERSに日本酒の魅力を伝えてほしい」というケンチさんの言葉にも背中を押されました。
実際に赤武酒造を訪れ、2日間にわたって最初に酒米を洗う「洗米(せんまい)」から、最後に日本酒を搾る「上槽(じょうそう)」まで全工程を体験されたとのことですが、まず味の設計でこだわったのはどういった部分でしょうか?
古舘:裕太さんとディスカッションするなかで、共通したのは華やかな香りとインパクトのある甘みが際立った美味しさ。裕太さんのファンの方は比較的若い方が多いと思うので、飲みやすいバランスの良さも意識しました。
中務:「AKABU」と出合って日本酒に傾倒していった僕のように、これを飲んで日本酒の魅力を発見してほしいと思いました。
造りで印象に残っているのは?
中務:まず、以前訪れたときに印象的だったのが、手作業を大切にしながら適材適所で最新の機械を取り入れられているハイブリッドな造り。作業をひと筆でかける動線の整備や泊まり込みのない勤務態勢などに、現代的で働きやすい環境だと思いました。
橘:実際に体験してどうだった?
中務:どの工程も発見ばかりでしたが、いちばん難しかったのが手で米を洗う洗米。秒単位でシビアに時間が決まっているので、最初はなかなか上手くできなくて難しかったです。
古舘:裕太さんは身体を動かして表現されている方なので、勘がいいと思います。すぐにできるようになって感心しましたよ。
中務:ありがとうございます! ほかにも蒸した米を運んだり、種麹を均等にふりかける工程や、酒母の大きなタンクを10分以上かき混ぜる仕込みなど、手仕で五感を働かせる大切さや繊細な技術を体感して刺激になりましたし、何より楽しかったです。
橘:写真を見る限り、もはや赤武酒造さんの蔵人のように馴染んでるよね(笑)。
中務:引退したあとにお世話になろうかと思っています(笑)。前日入りして、夜に龍之介さんや蔵人の方々とお酒を酌み交わしたのですが、皆さんがすごくあたたかく迎えてくれたのも大きかったです。実家に帰ったような安心感がありました。
最後に搾ったあと、できたてのコラボ日本酒を試飲されて、どう感じましたか?
中務:ともに汗を流した方の顔が走馬灯のように浮かんできて、なんというか……「感動」という言葉では言い表せないほど心に響きました。
橘:すごくわかる。「仲間とひとつのものを創りあげる」という意味で作品やライヴに近い達成感があるよね。
古舘:確かに、日本酒もひとりで造ることはできないので、本質にある喜びや充実感は同じかもしれませんね。
橘:ライヴはパっと花火のように咲いて終わりますが、日本酒はじわっと幸せが広がっていく。「幸せの持続力」は日本酒ならでは。
中務:その魅力を多くの人に伝えたいです!
自分たちにしかできないスタイルで地方創生に挑戦
古舘:今日、『AKABU 中務 純米大吟醸』をお持ちしたので、皆さんで飲みませんか?
橘:おおっ。
中務:ぜひ飲みましょう!
中務:(一口で飲んで、目を細めながら)……今日の仕事はもう終わりでいいですか?
橘・古舘:(笑)
中務:華やかな香りと米の旨味がしっかり感じられて、飲んだ瞬間に口の中に広がる。すごく美味しいです!
橘:パイナップルのような甘みがジューシーですね。
古舘:インパクトがありながら甘みと香りのバランスがとれていて、少し搾りたての風味も残っていますね。いつもの『AKABU』よりフレッシュさを意識したので、従来の『AKABU』を知っている方には、違った表情を感じていただける味に仕上がりました。
中務:確かに、改めて『AKABU』のことが好きになったと同時に、ケンチさんが仰っていた「日本人なら日本の文化の魅力をもっと知るべき」という言葉を素晴らしい形で実感できました。僕の想いはラベルの裏に書かせていただいたので、実際に手にとって読んでほしいです。
橘:裕太のメンバーカラーのブルーと「中務」の力強い文字が際立ったラベルデザインも素晴らしい。今回の取り組みは、お母さんも喜ばれたんじゃない?
中務:自分のことのように喜んでくれて、早速発注の問い合わせがありました(笑)。名前を冠した日本酒はひとつの夢だったので、親孝行にもなって良かったです。
古舘:そう言っていただけてうれしいです。私たちからすると良いお酒を造るのはできるのですが、こういった形で発信できると、また違った層にも届けられるので、ありがたいです。
改めて、中務さんはどういった方に飲んでいただきたいですか?
中務:日本酒フリークはもちろん、これから日本酒の世界に触れたい方や、お酒は好きだけど日本酒は苦手という方にもぜひ飲んで、鮮烈な味を体験してほしいです! そして、このお酒を通して、岩手や盛岡の素晴らしさを国内外の方に伝えられたら本望です。
橘:岩手の魅力を知らなかった方は再発見して、地元の方や出身者は裕太が携わることによって自分たちの街を誇りに思う。そういった形でLDHのアーティストたちが全国のさまざまな地域とつながり、自分たちしかできないスタイルで新しい価値を生み出す地方創生を続けていくのが理想です。
中務:岩手は日本酒以外にも盛岡の「オニオン蕎麦」だったり、知られざる魅力的な食文化も多いので紹介したいですね。
古舘:ダンスでいえば、ベクトルは異なりますが盛岡には和太鼓演奏数でギネスブックにも認定された「盛岡さんさ踊り」という伝統的な郷土の踊りがあり、毎年8月1〜4日に大きな夏祭りが開催されます。
橘:日本酒だけでなくそういった伝統芸能とコラボして、イベントを開催するのもおもしろいですね。
中務:可能性が広がりますね。僕は早くも『AKABU』とのコラボ日本酒第2弾に想いを馳せています!
古舘:ぜひやりましょう!
中務:地酒はその土地で飲むのがいちばん美味しいので、今回のコラボ日本酒をきっかけに岩手を旅してみてください。
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古舘龍之介(ふるだて・りゅうのすけ)
赤武酒造6代目杜氏。東京農業大学醸造科在学中に利き酒全国大会のチャンピオンに輝く。卒業後、家業に入り22歳で杜氏に就任。新ブランド『AKABU』を立ち上げ、志をともにする仲間の蔵人と、新時代を切り拓く日本酒造りに勤しむ
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Photography_鈴木規仁
Text_藤谷良介
【Information】
作品:AKABU 中務 純米大吟醸
酒類:日本酒
アルコール分:14度
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
原料米:盛岡産吟ぎんが100%使用
精米歩合:45%
製造者:赤武酒造株式会社 (岩手県盛岡市北飯岡1-8-60)
内容量:720ml
価格:税込4,400円 (酒販店店頭価格)
取扱店:全国の赤武酒造一部特約店 (サイト保有店はEC対応)