2024.3.6

ARTLESS
岩田剛典

  • 三代目 J SOUL BROTHERS FC対象
  • 一部フリー
3月6日(水)に2ndアルバム『ARTLESS』をリリースした岩田剛典。チルポップやダンスナンバー、バラードからアップナンバーまで色とりどりの個性豊かな曲が今作を彩る。インタビューでは、楽曲制作の話題はもちろん、レコーディングやMV撮影裏話、さらに3月23日からスタートするアリーナツアーに対する心情や向き合い方などの話を聞いた。

まずはアルバムタイトル『ARTLESS』に込めた想いからお聞かせください。


『ARTLESS』は、自然体やありのまま、飾らないといった意味があるんですけど、今回は全体を通して自分の思うがままに作ってみようというのが、僕の中であったんです。このラインナップに合うタイトルでもありますし、響きも好きでしたし、またこのアルバムはソロツアーと連動したアルバムでもあるので、そういったところもイメージしながらこのタイトルにしました。

岩田さん=ART(芸術)というイメージが強いですが、その意味合いもあったりするんですか?


かけていますね。ARTという単語は入れたいなと思っていました。そもそもアルバムコンセプトを決めず、1曲1曲違うコンセプトとテーマで作ったので、タイトルを決めるのは少し悩みましたが、肩肘張らない音楽が多いので、ちょうどいいタイトルだと思います。

またジャケットもご自身で描かれていますが、額縁に入れて飾りたくなってしまうほど、岩田さんらしい、今回も非常に芸術性の高いジャケットとなっていますね。


ありがとうございます。

制作期間はどのくらいかかったんですか?


1ヵ月ぐらいですかね。夏からなんとなくアルバムのジャケ写にしようと思いながら描いていきました。

ティファニーブルーのカラーが印象的です。


パッと入ってくると思うんですけど、これはツアーのテーマカラーでもあり、先ほども言ったように、今回はアルバムとツアーが連動しているので、一貫したテーマカラーを持って今年1年やろうかなと思いまして。自分が好きな色でしたし、グッズにしたらかわいいかな、と。前回は『The Chocolate Box』ということで、茶色だったので、そういう色を決めてやるスタイルで、第2弾はティファニーブルーにしました。

絵画にはどんな意図があるんですか? そこは、あまり語らないほうがいいですかね。


抽象的な意味を具体的に描いたら、こうなりました。愛や平和、心、時間とかそういう感じですかね。

岩田さんの頭の中を表現されたのかと思いました。


あ~頭が割れてみたいな(笑)。でも、そんなに1個1個意味はつながってないかもしれないです。

そうなんですね。まさに岩田さんの頭の中から飛び出してきたものが、さまざまな楽曲となって収録されていますが、ツアーと連動した内容というだけあり、前作以上にライヴを意識した作りになっているなと感じました。


確かにアップナンバーが増えましたね。

聴きながら、会場の方たちと一緒に盛り上がったり、ファンの方が笑顔で見ている光景が浮かんできたりしたのですが、今作を制作するにあたり岩田さんがこだわったところや全体を通して伝えたい想いはありますか?


前回のホールツアーを進行している最中に、次のツアーのイメージをなんとなく作っていたんですけど、2023年の初冬ごろにアリーナを行うことが決まって、アリーナツアーかと考えたときに、前回ホールをやってみて、もう少しアップナンバーがあると、より盛り上がるなと、自分の勉強になったんです。次のアルバム制作にあたって、大体何曲ぐらい必要なのか、もしくはどんなジャンルの曲をやるべきなのかみたいなところをいろいろ逆算したときに、アップナンバーを多めにしようと思ったんです。どれも違うテーマ、違うコンセプトで作っていった曲なんですけど、すごくバラエティに富んだ曲たちになったと思いますし、前回よりもちょっと余裕が出たのかな? ちょっとだけまじめじゃないといいますか(笑)。僕なりの遊び心を入れて、皆さんに楽しんでもらえたらいいなと思っています。

後半にいくにつれてどんどん遊び心が増していきますし、最初に聴いたときの高揚感が最後まで続いて、ずっとワクワクしっぱなしでした。


ありがとうございます。うれしいです。

レコーディングを振り返ってみていかがですか?


基本的に僕はいろんな活動をしながらのレコーディングになるので、10曲なんですけど、丸々1年ぐらいかかってしまいました。でも、2022年の段階で、「Honest」とか「モノクロの世界」はデモも含めてほぼ仕上がっていたんですよ。なので、2023年に新規で制作したのは8曲でした。

「Honest」「モノクロの世界」を軸に新曲を制作されていったと。


「モノクロの世界」ができたときに、今回のアルバムのミッドバラードにあたるような曲は、この1曲で十分だなと思ったんです。だから、バラードは今回入れませんでした。結構そういうミッドバラードみたいな曲調は前回かなり多かったので、今回はアップにこだわっていこうかなというところで、ダンスパフォーマンスというものを想像していただける、ライヴ映えするような楽曲をベースに考えて作ってきました。

ライヴで考えると、アップナンバーが多いのは、正直大変じゃないですか?


大変です(笑)。

大変さよりも、観客をより楽しませたい、一緒に盛り上がりたいという想いのほうが強いと。


それはありますね。あとは、自分らしさみたいなところで、デビューする前からダンスをずっとやってきて、たぶんアーティストとして人よりもダンスは強みになる部分だと思うので、しっかりとダンスと歌を両立させる方向性でやっていきたいなという想いもあり、こういう曲たちになりました。

1曲目の「Paradise」がアルバムのリード曲となっていますが、この曲に込めた想いや制作エピソードを教えてください。


元々リード曲にしようと思って作っていたわけじゃなく、アップナンバーのうちの1パターンという位置づけで、ツーステップの曲調をやりたかったんです。ツーステップを取り入れて、かつ明るく軽快で、パフォーマンス映えするような楽曲を、ライヴをイメージしながら作っていきました。あと、「Paradise」=楽園なので、楽園をライヴ会場だと見立てて、ツアーにMATEの皆さんを乗せて連れていくみたいな。ツアーキックオフとして、この曲を頭に持ってくるのが自分の中でいちばんしっくりきましたし、実際レコーディングを終えてみて、自分の声が入ってしっくりきたので、この曲はリードにふさわしいかなと。じゃあ、Music Video(以下MV)も撮ろうということになったんです。

ほとんどの楽曲で岩田さん自身が作詞をされていますが、「Paradise」を表現するにあたりこだわった部分やお気に入りのフレーズはありますか?


疾走感がある曲なので、歌詞の中にドライブシーンをイメージさせるようなワードを入れました。あと、“人生は一瞬さ”とか、歌詞を通して、時間の大切さを、聴いてくださる皆さんへはもちろん、自分にも言い聞かせている部分もありますね。

ちょっとしたフレーズの中に、さりげなくメッセージが込められているのがすごく岩田さんらしいなと思いました。


そこは意識しているところではありますね。でも、別に僕の説明どおりに聴かなくていいですから。一応、こうして説明をさせていただきますけど、自分なりに、自由に楽しんでくださればいいので。

「Paradise」のMVはどんな仕上がりになりましたか?


「Just You and Me」もそうなのですが、イントロからアウトロまでしっかり振り付けがある状態で撮影をしまして。基本的には歌って踊るパフォーマンスというものが、クリアに見えるように、MVもシンプルな作りになっています。正直、今回のMVに関してはツアーのプロモーションでもあるんですよ。なので、イメージカットやリップカットばかりで構成すると、ツアーの全貌がいまいちよく伝わらないと思うので、ツアーをイメージしていただきやすいように、しっかりパフォーマンスしている姿を見せ切ったMVを制作しました。なおかつ、「Paradise」は、明るくてご機嫌な曲調なので、シチュエーションはわりとロケメインで構成しました。都内近郊合わせて5ヵ所。朝昼夜と外で、天気にもどうにか恵まれて撮ることができ、爽快な曲に合う、抜け感のあるMVにはなったかなと思います。

撮影時のエピソードを教えてください。


今回初めての監督だったんですけど、すごく才能にあふれていて、自分のこだわりがありながらも、柔軟性もある方で。編集とかいろいろ相談しながら一緒に作ったという感じですね。本気で作ってくれるのがわかったので、ほぼ監督にお任せはしたんですけど、僕に監督が合わせてくれるところもあったりと、いい相乗効果でクリエイティブな時間を過ごすことができました。

撮影中大変だったことやハプニングなどはありましたか?


野外の撮影のときは、とにかく寒かったです。気温だけじゃなくて、風が吹き荒れる中での撮影で激寒でした。

また「モノクロの世界」は、パリで撮影されたそうですね。


オフショットといいますか、マネージャーさんが撮ってくれたので、手作り感があるといいますか。そもそもMVを撮ろうという感じでは撮ってなかったんですけど、素材が良かったので、MVに仕上げたという感じですかね。

初回限定版のBlu-rayには、MVやドキュメンタリーが収録されますが、こちらの見どころを教えてください。


アルバムやツアーに対して、そしてソロアーティストとしての今後の展望など、ここだけのインタビューを結構長尺で収録しているので、僕の日頃からの活動マインドみたいなのが、よく伝わる内容になっていると思います。また1曲1曲ごとに解説もしていますし、アートワークや自分自身の活動、ほかにも結構赤裸々に語っているので、ぜひたくさんの方に見ていただけたらうれしいです。

3月23日からは、いよいよ『Takanori Iwata LIVE TOUR 2024" ARTLESS"』がスタートします! 改めてどんなツアーになりそうですか? 意気込みをお願いします。


LDHのパフォーマーとしては初めてアリーナツアーを回るということで、本当にファンの皆さんの支えがなければ実現しないことだと感じています。まずは感謝申し上げたいです。その感謝の気持ちをパフォーマンスに変えて、皆さんの時間を頂戴した以上、本当に来て良かったと思ってもらえるような、しっかりと満足度の高いショーをお見せしたいと思います。パフォーマーとしてアリーナに立つことは、ちょっと前では考えもしなかった、夢のまた夢みたいな出来事で、僕は当たり前だと思っていないですし、最初で最後かもとも思っているんです。そのぐらいのつもりでやる姿勢というのは、絶対いいことしかないと思うので。

一公演、一公演覚悟を持って臨む、と。


そうですね。数ヵ月のツアーの期間じゃなくて、もしかしたらデビューしてからのこの道のり、全部乗せたツアーになるのかな。自分の生きざまのようなものがパフォーマンスから伝わるといいなと思っています。

アルバム、ツアー、ソロのファンクラブイベントなど、今後もさまざまなコンテンツがありますが、ご自身のさらなる夢を教えてください。


抽象的な言葉になりますが、“スーパースター”ですかね。そこはもう、ずっと変わらないですね。

現段階で、すでに超・超・スーパースターじゃないですか?


いやいや、まだまだそんな風に自分は思っていなくて。でも、今は具体的に何か言うよりは、そういう概念みたいなところでモチベーションを保っていきたいので、何をやったから、次は何だとか、そういうことはあえて言わないでおきます。ただ、自分のやっている活動は、グループと俳優とソロ活動、大きく分けると3つなので、この3つをしっかり両立させ続けられたら、いつか、いつの日か自分の理想像にたどりつくんじゃないかなと思っています。

おそらく10年前に描かれていた理想の姿はかなえられているんじゃないかと思うのですが、理想像は日々更新されている感じですか?


そうですね。たくさん夢を与えてもらって、たくさん夢をかなえてこれたからこそ、またこうやって新たな夢が生まれたし、このアリーナツアーという、途方もなく大きな目標に向かって走って、完走した暁にはきっとまた違う夢が生まれているかもしれないし。本当こればかりは、ある意味自分がどうしたいからこうなっていくということだけじゃなく、そこで出会った経験だったり、人物だったり、そういったことで自分の人生に大きく関わってくるような時の流れもあると思うので、あまり固まらずに、流れに身を任せたりする柔らかさも持っていたいなと思います。

岩田さんは、人一倍柔軟性が高いように思いますが、だからこそ、ここまで多種多様なことを同時進行でできてしまうんでしょうね。


そうなんですかね。年々時間は有限だなと思うので、がむしゃらだけじゃなくて、何をチョイスしていくのかやしっかりと世間のリアクションとかを見ることで、今自分は何をやるべきなのか、を選べるようになったので、この限られた時間の中で、選ぶことが大切かなと思います。

流れを読む力も大事ですよね。


すごく大事だと思います。あと、運! 運を掴む力があるかどうかで、人生が大きく変わってしまうので、運が来た瞬間を見逃さないように、毎日をしっかり丁寧に過ごしていきたいと思います。


2nd Album
『ARTLESS』
NOW ON SALE


▼商品情報
①初回生産限定盤
形態:CD+Blu-ray
品番:XNLD-10193/B
価格:¥5,940(税込)
Blu-ray収録内容:未定
※BOX仕様、フォトブック付き

<CD収録内容>
01. Paradise
02. Time After Time
03. Distant Look
04. Honest
05. Be Yourself
06. モノクロの世界
07. Just You and Me
08. Virus
09. 螺旋の軌跡
10. Night Parade

<Blu-ray収録内容>
・Paradise -Music Video-
・Just You and Me -Music Video-
・Virus -Music Video-
・モノクロの世界 -Music Video-
・Just You and Me -Performance Video-
・Documentary of "ARTLESS"

<封入特典>
応募抽選シリアルコード
トレーディングカードA(全4種中1種ランダム)

②通常盤
形態:CDのみ
品番:XNLD-10194
価格:¥3,300(税込)
※紙ジャケ仕様

<CD収録内容>
01. Paradise
02. Time After Time
03. Distant Look
04. Honest
05. Be Yourself
06. モノクロの世界
07. Just You and Me
08. Virus
09. 螺旋の軌跡
10. Night Parade

<初回封入特典>
応募抽選シリアルコード
トレーディングカードB(全4種中1種ランダム)

LIVE information
『Takanori Iwata LIVE TOUR 2024 "ARTLESS"』
3/23(土)・24(日) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ[GRANDE・21](宮城)
4/2(火)・3(水) マリンメッセ福岡A館(福岡)
4/9(火)・10(水) さいたまスーパーアリーナ(埼玉)
5/9(木)・10(金) 大阪城ホール(大阪)
5/25(土)・26(日) エコパアリーナ(静岡)
チケット料金_全席指定¥11,000(チケット代¥10,000+税)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/25680/


EVENT information
『三代目 J SOUL BROTHERS OFFICIAL FAN CLUB × Be My guest presents Takanori Iwata Fan Meeting "ARTLESS" RELEASE and LIVE TOUR COUNTDOWN EVENT』
3/7(木) KT Zepp Yokohama(神奈川)
出演_岩田剛典

<第1部>
本人確認受付 11:00~14:00(予定)
開場 14:00/開演 15:00
<第2部>
本人確認受付 15:00~18:00(予定)
開場 18:00/開演 19:00

チケット料金_全席指定:¥8,250(チケット代 ¥7,500+税)
※ドリンク代別 ※来場者限定プレゼント付き
https://m.tribe-m.jp/news/detail?news_id=45809&group_id=310



photography_亀井隆司
styling_渡辺康裕(7B)
hair&make_下川真矢(BERYL)
text_星野彩乃

【衣装クレジット】
《MARNI》のブルゾン¥135,300、カーディガン¥207,900、パンツ¥159,500、スニーカー¥146,300(すべてマルニ ジャパン クライアントサービス)

【問い合わせ先】
マルニ ジャパン クライアントサービス
0120-374-708



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