2024.2.19

GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR
GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE STORY"

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2023年を10thアニバーサリーイヤーとして駆け抜けてきたGENERATIONSが、これまでの10年の軌跡を辿る『GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE STORY"』を2023年9月から11月にかけて開催。約8年ぶりとなるホールツアーは、11月10日(金)の岐阜・長良川国際会議場をもって全10公演の幕を下ろした。今回は、10月3日(火)に行われた栃木・宇都宮市文化会館公演の模様をレポートする。

アリーナツアー『GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE BEST"』と並行して、9月29日(金)の山形・やまぎん県民ホールからスタートした『GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE STORY"』。これまでの10年を辿るライヴは、GENERATIONSとして約8年ぶりのホールツアーとなった。
開演時刻が近づくと、舞台上のスクリーンには"THE STORY"の世界へと観客を誘う大時計が映し出された。開演を待ち望む観客が、カウントダウンを刻む大時計に期待を膨らませるなか定刻を迎えると、スクリーンには2023年から2012年へと遡るようにGENERATIONSの数々のMusic Videoが流れ、いよいよメンバー7人の姿がスクリーン越しに現れた瞬間、観客の大きな歓声が会場内に響き渡った。

1曲目は、GENERATIONSの記念すべきデビュー曲「Brave it out」。そこから「ANIMAL」「HOT SHOT」と懐かしい楽曲が続く。「NEVER LET YOU GO」では、数原龍友が「みんなで一緒に歌いましょう」と呼び掛け、片寄涼太はマイクを客席に向ける。観客の歌声にメンバーはうれしそうに笑みを浮かべ、曲の終わりにGENERATIONSが肩を並べ横一列に並ぶと、客席から自然と拍手が沸き起こった。「レコーディング以来の楽曲」(数原)と紹介した「EVERLASTING」では、出だし早々で数原が歌詞を間違えるハプニングもあったが、レアな楽曲の披露に、会場が手拍子で一体となった。ここまでライヴ開始から約10分と、序盤にも関わらず、観客から「もう暑くなってきた」との声も聞こえるほどの盛り上がりを見せる会場内。そこに衣装を着替えて登場するメンバーたち。指ハートやバク宙をするなど、一人ひとり異なるメンバーの登場パフォーマンスに、観客からは期待を込めた熱い視線が送られた。

「REVOLVER」では、パフォーマーがキャップを使ったパフォーマンスを披露。赤と青のライトに照らされて踊るメンバーとともに、身体を揺らして曲にノる観客たち。続いてGENERATIONSにしては珍しいHIPHOPテイストの楽曲「Gimme!」では、収録アルバム『SPEEDSTER』発売時に中務裕太が “ヴォーカルふたりのかっこいいだけでなくセクシーな部分を感じることができる”とコメントしていたとおり、紫色の照明の中で披露されるパフォーマンスに魅了された観客から感嘆の声が上がった。「Make You Mine」の曲前には、マイケル・ジャクソンの代表曲と言える「Billie Jean」の音楽にあわせて7人が揃ってハットを使ったパフォーマンスを披露し、「BELIEVE IN YOURSELF」では、会場とメンバーとがエールを交換するかのように曲に合わせて大きく手を振り合い、ステージ上と客席の間でのコミュニケーションを楽しんだ。

さらにホールならではの演出、スクリーンを下ろして映像を投影しながらのパフォーマンスに。ピンク色のスポットライトの光に包まれた片寄がそっと歌い出すと、スクリーンに映し出された花の額縁の中でしっとりとしたパフォーマンスを披露。最後は、スクリーンいっぱいに花びらが舞い、ヴォーカルふたりの優しい歌声とともに観客を穏やかな雰囲気に包み込んだ。場面は一転し、スクリーンには大粒の雨が映し出され、「Rainy Room」へ。関口メンディー・白濱亜嵐のパフォーマー2名とヴォーカルによるパフォーマンスは、冷たい雨を感じさせる映像と、スクリーンに流れる歌詞も相まって、さながら切ない小説の一節か映画の予告を見ているかのような叙情的な空気感を纏っていた。映像は雨から雪へと変わり、ヴォーカルと小森隼・佐野玲於・中務裕太の5名によるパフォーマンス「My Only Love」を披露。

続いて、ヴォーカルふたりによるパフォーマンス。1曲目は数原が初めて歌詞を書いた「I Remember」。曲の終わりには向かい合ったふたりが、視線を合わせて見事なハーモニーを奏でた。そして2曲目の「STORY」では、これまでの10年を噛み締め、これからの未来に想いを寄せた片寄から「これからも皆さんとさまざまなストーリーを歩んでいけますように」というメッセージが観客に贈られた。“これまでの10年を辿る”と謳うライヴらしく、GENERATIONSの軌跡をまとめたドキュメント映像がスクリーンに映し出されると、固唾を呑んで食い入るように見つめる観客たち。会場には、10年に亘りGENERATIONSを応援してきた人もいれば、友人などの付き添いで初めてGENERATIONSを観に来たという人もいる。たった数分の短いドキュメントではあるが、そこに込められたGENERATIONSの10年の歴史は、会場に足を運んだ人々の胸を熱くさせるには十分なものだった。

「Make it Real」では、OFFICIAL FAN CLUB会員の中から当選した4名のDREAMERSがステージに登壇。階段などで登壇者に手を差しのべるメンバーの優しさに、会場内が色めき立つ一瞬も。曲が終わると、「FCに入っていたら、運よくステージに上がれるかも。ぜひ、入会お待ちしています(笑)」とちゃっかりFC入会を勧める数原に、大きな笑いが起こった。続いてDREAMERSからのリクエストが多いという「Into You」を披露すると、人気の高い曲なだけあり、イントロが流れた瞬間に一際大きな歓声が上がった。「Into you」で上がったテンションはそのままに、「HIGHER」「to the STAGE」とアップテンポな2曲でさらにボルテージを上げていく。特に「to the STAGE」ではメンバーが客席の間を歩き回ったり、観客とともにタオルを振り回すなど、これ以上ないほどの盛り上がりを見せた。「次の曲で最後です」と数原が伝えると、「えー。やだ!!」との声が客席から返ってくる。繰り返されるやりとりに、「なんか強いなぁ(笑)。寂しいくらいのほうが、また会いに行こうとか思ったりするもんでしょ」(数原)と、メンバーからもツッコミが飛ぶ。最後はGENERATIONSにとって記念すべき20枚目のシングルとなった「DREAMERS」。スローテンポなメロディにのせてヴォーカルふたりが紡ぐ力強い歌には、楽曲タイトルと同じファンネーム“DREAMERS”への想いもより一層強く込められているように感じられた。

アンコールを待つ観客から力強い“ジェネ”コールが沸き起こり、再び姿を現したメンバーたち。「みんな、何で座ってんの?」(数原)、「帰るか」(佐野)と、観客を煽るスタイルで登場するメンバーに笑いが起こる。プレゼントコーナーでは「ボックス、カモン!」と小森が抽選BOXを呼び込んだ瞬間、滑り込むようにしてステージ中央に出てくるメンディー。すかさず、抽選BOXと自身のボックスヘアをかけて飛び出すというボケは、もはや恒例。そして、この日の公演を見学しに来ていたLIL LEAGUEを急遽ステージ上に呼び込み、MCの最後には観客の皆さんと一緒に集合写真を撮影。メンバーの「はい、チーズ」の掛け声に「イェーイ!」とノリ良く反応する観客に、7人も「ありがとう!」と満面の笑みを見せた。

アンコールは「ECHO」「今、風になって」。1曲目の「ECHO」では、涙を堪えることができずに顔を覆う何人ものファンの姿が……。そして、GENERATIONSの10年を辿るライヴ『GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE STORY"』の最後を彩るのは、爽やかなサウンドとメロディが特徴的な「Evergreen」。壮大で爽快なダンスナンバーにあわせて7人が踊り、曲中に円陣を組むと、GENERATIONSのこれからの活動に期待を寄せる観客は一層胸を熱くした様子。節目となるライヴのラストにふさわしい大歓声のうちに、『GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE STORY"』の幕が下りた。


Photography_塩崎亨


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