2025年1月リリースの1stアルバム『PHENOMENON』以来、約1年半ぶりとなるニューアルバム『KIDS00's』が完成した。今作は5thシングル「Sparkle Summer」以降の全シングル&カップリング曲に加えて新録曲3曲を収録。KID PHENOMENONの表現の幅を余すことなく網羅したラインナップだが、作品全体の柱になっているのはありのままでいることの素晴らしさを訴えかける強いメッセージ。その想いを鮮烈に描き出した新録曲の「KIDS」や「BLUE」の制作秘話を通して彼らがたどりついた現在地、そしてこれからの7人について語ってくれた。
夫松健介(以下夫松):KID PHENOMENONの代名詞となる作品だと思います。今作のリード曲の「KIDS」、そして「Mirror」は1990年代から2000年代初頭のサウンド感を取り入れていて。こういった“90's”という表記に寄せてアルバムタイトルも『KIDS00's』になっているのですが、ここには僕たちが“2000年代を生きるKIDS”という意味も含んでいますし、僕らが提唱する“TOKYO NEO POP”のメッセージも込められています。
夫松:“ありのままの素敵さ”です。僕たちのありのままの姿でメッセージを届けることが皆さんにいちばん伝わるんじゃないかなと思っていて。そのためにKID PHENOMENONとして新たにスタートを切る作品という意味の“00's”というタイトルでもあるんですね。だから『PHENOMENON』ではヒントを見つけた段階だったのかもしれない。そこからさらに自分たちが目標とするものを見出し、今回の『KIDS00's』が僕らの代名詞になるんじゃないかなと思っています。
夫松:『PHENOMENON』のころはシンプルに「メンバーの個性が豊かなグループ」と言っていましたけど、それって今考えるとありきたりな言葉だったと思っていて。今は、一人ひとり個性はあるけれど単なる“個”ではなくて、各々が違うカルチャーや違うバックグラウンドを持ち、互いをリスペクトし合っているっている部分が大きい。つまり「このグループに所属しているから個性を出そう」ではなく、「自分はこうありたい」という想いを持った7人が集まってKID PHENOMENONになっている。だからこそ変幻自在な唯一無二のグループになっていくんじゃないかということを見つけられたのが、いちばんの大きい変化だと思います。
遠藤翼空(以下遠藤):この曲を聴いたとき、ポンと音が耳に入ってきた瞬間に「これをKID PHENOMENONでやったら、また新しい一面を見せられるな」と感じました。ダンスだったり歌だったり、自分たちの得意なものを皆さんに届けられると思うと、すごくワクワクしました。この曲が持つ90'sヒップホップのバイブスを感じてほしいので、そこにリスペクトを持ちつつ、当時の雰囲気を醸し出せるようなスキルを存分に発揮することをレコーディングで意識しまして。イケイケのラップからメロディアスなヴォーカルに入る展開とか、ポイントとなる部分をさらに伸ばしていけるように自分たちの中で一旦揉んで、それを楽曲に落とし込むように意識しました。
遠藤:リアルタイムでは知らないけど、僕らはそれぞれのルーツを辿ると90'sヒップホップに必ず行きつくので、意外とバイブスやマインドを理解している部分がありまして。そのうえで歌ったり、ダンスを組み立てたりしていったので、90'sの雰囲気をこの曲に落とし込めたと思います。あと90'sのヒップホップっていい意味ですごくシンプルだから、歌う本人や踊る本人のスキルや個性が必要になってくるんですけど、そういった表現は自分たちの得意分野ですから、それぞれがスキルを伸ばして上げまくることができたかなと思っています。
一同:「伸ばして上げまくってる」(笑)。
佐藤峻乃介(以下佐藤):でも苦労した部分もあります。僕は最初の〈雨上がり 黄昏〉のパートを歌っているんですけど、ここは自分がどこを担当するか決まっていないデモの段階から「お!」ってなったところで。出だしのビートはBoom Bap(ブーンバップ)で広がっていくから勢いのある感じでいくのかなと思ったら、次の〈雨上がり 黄昏〉は急にメロウになる。この、引き算でおしゃれに見せていく流れがお気に入りだったので、自分が担当できたのがうれしかったです。ここ以外も、今回の僕はメロウなパートが多くて。こういうメロラップは新たな挑戦だったので楽しかったですけど、同時に苦戦した部分でもありました。
佐藤:最近はメロラップを担当することが多いから、そう聴こえていたらうれしいです。
鈴木瑠偉(以下鈴木):僕はキャラ付けとかを意識せず、自分の素のエッセンスをどう加えていくかということを考えていました。デモの段階では僕のパートは優しめな感じだったので、最初はそっち系でいこうと思っていたんですけど、ディレクションしていただくなかで「もうちょっと普段の特徴的な部分を加えて」って言われたんですね。なので随所にアタックを入れて、メロウだけど“跳ねて”聴こえるような仕上がりにしました。
岡尾琥珀(以下岡尾):いつもはもっと作り込むというか世界観やコンセプトがしっかりあり、それに合わせて僕らも演じるって意識が強かったんですね。でも「KIDS」はありのままがテーマなので、テンション感も本当に普段のまま。撮影も「7人が自由に楽しんで踊っているところを横から撮りました」みたいな感じだったので、僕らの仲の良さだったり楽しんでやっているエナジーだったりが、パフォーマンスの中にそのまま映し出されている。そういう意味では、いい意味で“作られていない”というか。より自分たちらしく、僕たちの良さプラス楽曲の良さが伝わる映像になっていると思います。
岡尾:サビとかも注目してほしいし、それ以外だとセッションしているシーン。ここは「KIDS」感が強く出ていると思います。映像全体のテーマとしては7人が街で集まって、一見わちゃわちゃ遊んでいるけど、実はそれぞれが抱えたバックグラウンドがあるという見せ方になっていて。それをリップシーンとパフォーマンスシーンで表現していて、僕らの表の部分と内面のコアな部分という二面性を1本のMVで見せているところに注目してほしいです。
山本光汰(以下山本):メロディと音をもらったときにSHOKICHIさんから大まかなイメージを聞かせていただき、自分たちの人生観やこのタイミングで伝えられるメッセージを伝えようってことになりました。以前作詞に携わらせてもらった「雨上がりのDiary」を経て今、どんな言葉を皆さんに届けられるのかをみんなで掘り下げ、前回よりちょっと成長した自分たちだからこそ、ピースフルなところだけじゃなく、苦い部分も弱い部分もしっかり表現したリリックにしたいなと。そういった意味ではおっしゃっていただいたとおり、これまでにない楽曲に仕上がったと思っています。
山本:まずSHOKICHIさんからいただいた大枠のテーマをみんなで話し合い、僕と翼空でフックになるサビの〈大嫌いだった 自分を睨んで〉のところを作りました。そこからインスパイアされるリリックのバースをほかのメンバーが書くという流れだったのですが、スタジオにこもって朝まで一緒に歌詞を考えて、その場で声録りもしたので、互いの相乗効果で刺激を受け合いながら制作できたというか。7人でやると意見が分散したりテーマ感が決まらなかったりするんですけど、今回はそれさえも楽曲に投影されてよりリアルになり、また新しい感覚を生み出せた気がします。
夫松:書きながら歌うっていうスタイルはおもしろかったよね。
佐藤:僕はエンジニアもやっていたから、メンバー全員のレコーディングを聴いていたんですけど、書いたらその場で歌うっていうみんなのテンション感をリアルに感じることができてすごく楽しかったです。
夫松:あのセリフ、最初はなかったんです。レコーディング当日にSHOKICHIさんが「これ、冒頭にタイトルの『BLUE』を象徴するさわりみたいなものを入れたほうが、楽曲が強くなるんじゃないか」ってアドバイスをしてくださって。「考えてみます」って言って、ほかのメンバーがレコーディングしている間に書いたんですよ。
夫松:照れくさかったけど、「BLUE」ってどういう意味なのかとか、「雨上がりのDiary」からのストーリーを意識しながら一つひとつじっくり言葉を考えて書いたので、気持ちは込められました。
夫松:「晴れ上がった空 泥だらけの靴で歩いてきた これまで歩んできた足跡は青く滲んでいた」っていうセリフにも“青”という言葉が出てくるんですけど、それは自分たちの涙や汗、葛藤みたいものが滲んでいるって意味があるし、打たれた雨で青く滲んだっていう意味もある。あとは自分たちの少年性の“青”って解釈もあって、それらすべてが「BLUE」になっているのかなって思って書きました。
夫松:そう。曲を聴かないとわからない。何を言っているのかを耳でじっくり聴いて、いろいろ感じてほしかったんですよね。
川口蒼真:これまで楽曲の中でセリフを言ったことはなく、初めての挑戦だったので最初は戸惑いがありました。でもSHOKICHIさんに「普通に話しかけるような感じで」とアドバイスをいただいたので、いい意味で考えすぎないようにしました。「ここを強く言おう」とかそういうのも決めずにしゃべる感じでレコーディングをしたので、本音をつぶやいている感覚に近いというか。本当に気持ちを吐露したような感じです。
夫松:このアルバムは自分たちがこれまで歩んできた道のりを経て、ありのままでいることの素晴らしさやありのままの感情を表現することの大切さを伝える作品になっています。中でも「KIDS」や「Mirror」、「BLUE」は7人それぞれのリアルな背景を投影しているので、そういったメッセージにも注目していただければ。あと今回は聴きやすさを重視した曲順を自分たちで考えました。きれいな流れになるようにセレクトしたので、通しで聴いてもらえるとうれしいです。「KIDS」から始まり「Chosen Ones」で終わる並びにも強いメッセージ性があるので、それを受け取っていただけたらより楽しんでもらえると思います。そして、このアルバムを引っ提げた7月からのツアー『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 "KIDS00’s"』は、タイトルどおり自分たちが表現したいもの、特にヒップホップカルチャーを感じられるライヴになっています。7月31日(金)に開催する『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 "KIDS00’s" Special Edition』もあわせて楽しみに来ていただければ!
Photography_塩崎亨
Photography_若松正子
ALBUM Information
NOW ON SALE
▼商品情報
[一般流通商品]
① 完全生産限定盤【PHOTO Ver.】 SRCL-13740~1 ¥7,700(税込)
② 完全生産限定盤【MOVIE Ver.】 SRCL-1374 2~3 ¥5,500(税込)
③ 通常盤【CD ONLY】 SRCL- 13744 ¥3,000(税込)
▼収録内容
[CD] ※全形態共通
01. KIDS
02. Mirror
03. Black Flame
04. Magic
05. ネオコード
06. クロスロード
07. BLUE
08. OUR TIME
09. Sparkle Summer
10. Lemonade
11. Snakebite
12. Chosen Ones
[Blu-ray] ※完全生産限定盤【MOVIE Ver.】形態のみ収録
Music Video
・Party Over There
・Sparkle Summer
・Snakebite
・Black Flame
・Mirror
Pre-Production
・OMV
・Purple Dawn
・Ace In The Hole
・C’mon
・Show U Light
・Dance Track
・Unstoppable
・Trendsetter
・Underrated
・ONEDAY
・Party Over There
・Unstoppable(Chapter 2)
・Cinderella
▼『KIDS00's』Streaming / Download
https://kidphenomenon.lnk.to/KIDS00s
▼「KIDS」Music Video
▼「KIDS」Performance Video
LIVE Information
▼日程
岐阜・岐阜club-G 2026/7/11(土) 開場16:15 / 開演17:00
広島・広島クラブクアトロ 2026/7/19(日) 開場15:15 / 開演16:00
山口・周南RISING HALL 2026/7/20(月祝) 開場15:15 / 開演16:00
新潟・新潟LOTS 2026/7/25(土) 開場15:30 / 開演16:30
北海道・cube garden 2026/8/2(日) 開場15:15 / 開演16:00
京都・京都FANJ 2026/8/9(日) 開場15:15 / 開演16:00
宮城・仙台RENSA 2026/8/15(土) 開場15:45 / 開演16:30
岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE 2026/8/16(日) 開場15:30 / 開演16:00
静岡・SOUND SHOWER ark 2026/8/29(土) 開場15:45 / 開演16:30
愛知・ダイアモンドホール 2026/9/3(木) 開場17:15 / 開演18:00
大阪・GORILLA HALL OSAKA 2026/9/5(土) 開場15:30 / 開演16:30
大阪・GORILLA HALL OSAKA 2026/9/6(日) 開場14:00 / 開演15:00
熊本・熊本B.9 V1 2026/9/12(土) 開場16:00 / 開演16:30
福岡・DRUM LOGOS 2026/9/13(日) 開場15:15 / 開演16:00
▼チケット料金
¥8,250(チケット代¥7,500+税)
※整理番号付き・入場時ドリンク代別途
▼日程
東京・SGCホール有明 2026/7/31(金) 開場17:00 / 開演18:00
▼チケット料金
¥9,350(チケット代¥8,500+税)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/40358/
1stアルバム『PHENOMENON』のインタビューでは、「これまでの自分たちの軌跡を込めた作品」とおっしゃっていましたが。2枚目となる『KIDS00's』は7人にとってどのような立ち位置のアルバムになりましたか?
夫松健介(以下夫松):KID PHENOMENONの代名詞となる作品だと思います。今作のリード曲の「KIDS」、そして「Mirror」は1990年代から2000年代初頭のサウンド感を取り入れていて。こういった“90's”という表記に寄せてアルバムタイトルも『KIDS00's』になっているのですが、ここには僕たちが“2000年代を生きるKIDS”という意味も含んでいますし、僕らが提唱する“TOKYO NEO POP”のメッセージも込められています。
その“メッセージ”を具体的に言うと?
夫松:“ありのままの素敵さ”です。僕たちのありのままの姿でメッセージを届けることが皆さんにいちばん伝わるんじゃないかなと思っていて。そのためにKID PHENOMENONとして新たにスタートを切る作品という意味の“00's”というタイトルでもあるんですね。だから『PHENOMENON』ではヒントを見つけた段階だったのかもしれない。そこからさらに自分たちが目標とするものを見出し、今回の『KIDS00's』が僕らの代名詞になるんじゃないかなと思っています。
『PHENOMENON』から今作に至るまで、もっとも変化、進化したのはどんな部分でしょう?
夫松:『PHENOMENON』のころはシンプルに「メンバーの個性が豊かなグループ」と言っていましたけど、それって今考えるとありきたりな言葉だったと思っていて。今は、一人ひとり個性はあるけれど単なる“個”ではなくて、各々が違うカルチャーや違うバックグラウンドを持ち、互いをリスペクトし合っているっている部分が大きい。つまり「このグループに所属しているから個性を出そう」ではなく、「自分はこうありたい」という想いを持った7人が集まってKID PHENOMENONになっている。だからこそ変幻自在な唯一無二のグループになっていくんじゃないかということを見つけられたのが、いちばんの大きい変化だと思います。
今のお話の後付けではないけれど、リード曲の「KIDS」は一人ひとりの輪郭が以前より濃くなったというか。「個性を出す」というより、7つの“個”が自然に立ち上がってくる印象をすごく受けたのですが、制作時に意識したことは?
遠藤翼空(以下遠藤):この曲を聴いたとき、ポンと音が耳に入ってきた瞬間に「これをKID PHENOMENONでやったら、また新しい一面を見せられるな」と感じました。ダンスだったり歌だったり、自分たちの得意なものを皆さんに届けられると思うと、すごくワクワクしました。この曲が持つ90'sヒップホップのバイブスを感じてほしいので、そこにリスペクトを持ちつつ、当時の雰囲気を醸し出せるようなスキルを存分に発揮することをレコーディングで意識しまして。イケイケのラップからメロディアスなヴォーカルに入る展開とか、ポイントとなる部分をさらに伸ばしていけるように自分たちの中で一旦揉んで、それを楽曲に落とし込むように意識しました。
7人は2000年代生まれで90'sヒップホップをリアルタイムでは知らない世代ですが、どのように「当時の雰囲気」を吸収したんですか?
遠藤:リアルタイムでは知らないけど、僕らはそれぞれのルーツを辿ると90'sヒップホップに必ず行きつくので、意外とバイブスやマインドを理解している部分がありまして。そのうえで歌ったり、ダンスを組み立てたりしていったので、90'sの雰囲気をこの曲に落とし込めたと思います。あと90'sのヒップホップっていい意味ですごくシンプルだから、歌う本人や踊る本人のスキルや個性が必要になってくるんですけど、そういった表現は自分たちの得意分野ですから、それぞれがスキルを伸ばして上げまくることができたかなと思っています。
一同:「伸ばして上げまくってる」(笑)。
佐藤峻乃介(以下佐藤):でも苦労した部分もあります。僕は最初の〈雨上がり 黄昏〉のパートを歌っているんですけど、ここは自分がどこを担当するか決まっていないデモの段階から「お!」ってなったところで。出だしのビートはBoom Bap(ブーンバップ)で広がっていくから勢いのある感じでいくのかなと思ったら、次の〈雨上がり 黄昏〉は急にメロウになる。この、引き算でおしゃれに見せていく流れがお気に入りだったので、自分が担当できたのがうれしかったです。ここ以外も、今回の僕はメロウなパートが多くて。こういうメロラップは新たな挑戦だったので楽しかったですけど、同時に苦戦した部分でもありました。
佐藤さんのエッジの効いた声質とメロウなパートは相性がいいですよね。“声映え”するなと思いました。
佐藤:最近はメロラップを担当することが多いから、そう聴こえていたらうれしいです。
鈴木瑠偉(以下鈴木):僕はキャラ付けとかを意識せず、自分の素のエッセンスをどう加えていくかということを考えていました。デモの段階では僕のパートは優しめな感じだったので、最初はそっち系でいこうと思っていたんですけど、ディレクションしていただくなかで「もうちょっと普段の特徴的な部分を加えて」って言われたんですね。なので随所にアタックを入れて、メロウだけど“跳ねて”聴こえるような仕上がりにしました。
お聞きしていると、今回は歌っていくうちに素が引き出され、結果、それぞれの歌声=個性が際立ったという感じがします。あと、この曲はアメリカで撮影したMusic Videoもこれまでとは違う作品になっているとお聞きましたが、どんな映像になっていますか?
岡尾琥珀(以下岡尾):いつもはもっと作り込むというか世界観やコンセプトがしっかりあり、それに合わせて僕らも演じるって意識が強かったんですね。でも「KIDS」はありのままがテーマなので、テンション感も本当に普段のまま。撮影も「7人が自由に楽しんで踊っているところを横から撮りました」みたいな感じだったので、僕らの仲の良さだったり楽しんでやっているエナジーだったりが、パフォーマンスの中にそのまま映し出されている。そういう意味では、いい意味で“作られていない”というか。より自分たちらしく、僕たちの良さプラス楽曲の良さが伝わる映像になっていると思います。
特に注目してほしいシーンはありますか?
岡尾:サビとかも注目してほしいし、それ以外だとセッションしているシーン。ここは「KIDS」感が強く出ていると思います。映像全体のテーマとしては7人が街で集まって、一見わちゃわちゃ遊んでいるけど、実はそれぞれが抱えたバックグラウンドがあるという見せ方になっていて。それをリップシーンとパフォーマンスシーンで表現していて、僕らの表の部分と内面のコアな部分という二面性を1本のMVで見せているところに注目してほしいです。
「内面のコアな部分」という点では新録曲の「BLUE」もかなり掘り下げていますよね。この曲はSHOKICHIさんと7人で作詞を手がけたんですよね? 曲調もこれまでになかった哀感のあるドラマチックなアプローチになっていて、聴いた瞬間、一気に引き込まれるインパクトがありました。
山本光汰(以下山本):メロディと音をもらったときにSHOKICHIさんから大まかなイメージを聞かせていただき、自分たちの人生観やこのタイミングで伝えられるメッセージを伝えようってことになりました。以前作詞に携わらせてもらった「雨上がりのDiary」を経て今、どんな言葉を皆さんに届けられるのかをみんなで掘り下げ、前回よりちょっと成長した自分たちだからこそ、ピースフルなところだけじゃなく、苦い部分も弱い部分もしっかり表現したリリックにしたいなと。そういった意味ではおっしゃっていただいたとおり、これまでにない楽曲に仕上がったと思っています。
作詞のすり合わせや制作はどのように進めたんですか?
山本:まずSHOKICHIさんからいただいた大枠のテーマをみんなで話し合い、僕と翼空でフックになるサビの〈大嫌いだった 自分を睨んで〉のところを作りました。そこからインスパイアされるリリックのバースをほかのメンバーが書くという流れだったのですが、スタジオにこもって朝まで一緒に歌詞を考えて、その場で声録りもしたので、互いの相乗効果で刺激を受け合いながら制作できたというか。7人でやると意見が分散したりテーマ感が決まらなかったりするんですけど、今回はそれさえも楽曲に投影されてよりリアルになり、また新しい感覚を生み出せた気がします。
夫松:書きながら歌うっていうスタイルはおもしろかったよね。
佐藤:僕はエンジニアもやっていたから、メンバー全員のレコーディングを聴いていたんですけど、書いたらその場で歌うっていうみんなのテンション感をリアルに感じることができてすごく楽しかったです。
あとこの曲はセリフ始まりのオープニングも斬新。いきなり夫松さんの語りから始まってドキッとしました。
夫松:あのセリフ、最初はなかったんです。レコーディング当日にSHOKICHIさんが「これ、冒頭にタイトルの『BLUE』を象徴するさわりみたいなものを入れたほうが、楽曲が強くなるんじゃないか」ってアドバイスをしてくださって。「考えてみます」って言って、ほかのメンバーがレコーディングしている間に書いたんですよ。
確かにセリフがあることでより“生感”が出て、曲との距離が近くなった気がしました。でもセリフを言うときは照れくさくなかったですか?
夫松:照れくさかったけど、「BLUE」ってどういう意味なのかとか、「雨上がりのDiary」からのストーリーを意識しながら一つひとつじっくり言葉を考えて書いたので、気持ちは込められました。
「BLUE」はいろんな意味にとれますが、夫松さんの解釈は?
夫松:「晴れ上がった空 泥だらけの靴で歩いてきた これまで歩んできた足跡は青く滲んでいた」っていうセリフにも“青”という言葉が出てくるんですけど、それは自分たちの涙や汗、葛藤みたいものが滲んでいるって意味があるし、打たれた雨で青く滲んだっていう意味もある。あとは自分たちの少年性の“青”って解釈もあって、それらすべてが「BLUE」になっているのかなって思って書きました。
今、語ってくれたセリフ部分が歌詞カードに載っていないのもいいですね。
夫松:そう。曲を聴かないとわからない。何を言っているのかを耳でじっくり聴いて、いろいろ感じてほしかったんですよね。
さらに曲の途中にもセリフが入っていて、こちらは川口さんが担当。初セリフはいかがでした?
川口蒼真:これまで楽曲の中でセリフを言ったことはなく、初めての挑戦だったので最初は戸惑いがありました。でもSHOKICHIさんに「普通に話しかけるような感じで」とアドバイスをいただいたので、いい意味で考えすぎないようにしました。「ここを強く言おう」とかそういうのも決めずにしゃべる感じでレコーディングをしたので、本音をつぶやいている感覚に近いというか。本当に気持ちを吐露したような感じです。
そういった“本音”も含め、『KIDS00's』は7人の体温を感じられる作品ですが、聴いてくださる方へのメッセージを最後にいただけますか。
夫松:このアルバムは自分たちがこれまで歩んできた道のりを経て、ありのままでいることの素晴らしさやありのままの感情を表現することの大切さを伝える作品になっています。中でも「KIDS」や「Mirror」、「BLUE」は7人それぞれのリアルな背景を投影しているので、そういったメッセージにも注目していただければ。あと今回は聴きやすさを重視した曲順を自分たちで考えました。きれいな流れになるようにセレクトしたので、通しで聴いてもらえるとうれしいです。「KIDS」から始まり「Chosen Ones」で終わる並びにも強いメッセージ性があるので、それを受け取っていただけたらより楽しんでもらえると思います。そして、このアルバムを引っ提げた7月からのツアー『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 "KIDS00’s"』は、タイトルどおり自分たちが表現したいもの、特にヒップホップカルチャーを感じられるライヴになっています。7月31日(金)に開催する『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 "KIDS00’s" Special Edition』もあわせて楽しみに来ていただければ!
Photography_塩崎亨
Photography_若松正子
ALBUM Information
『KIDS00’s』
NOW ON SALE▼商品情報
[一般流通商品]
① 完全生産限定盤【PHOTO Ver.】 SRCL-13740~1 ¥7,700(税込)
② 完全生産限定盤【MOVIE Ver.】 SRCL-1374 2~3 ¥5,500(税込)
③ 通常盤【CD ONLY】 SRCL- 13744 ¥3,000(税込)
▼収録内容
[CD] ※全形態共通
01. KIDS
02. Mirror
03. Black Flame
04. Magic
05. ネオコード
06. クロスロード
07. BLUE
08. OUR TIME
09. Sparkle Summer
10. Lemonade
11. Snakebite
12. Chosen Ones
[Blu-ray] ※完全生産限定盤【MOVIE Ver.】形態のみ収録
Music Video
・Party Over There
・Sparkle Summer
・Snakebite
・Black Flame
・Mirror
Pre-Production
・OMV
・Purple Dawn
・Ace In The Hole
・C’mon
・Show U Light
・Dance Track
・Unstoppable
・Trendsetter
・Underrated
・ONEDAY
・Party Over There
・Unstoppable(Chapter 2)
・Cinderella
▼『KIDS00's』Streaming / Download
https://kidphenomenon.lnk.to/KIDS00s
▼「KIDS」Music Video
▼「KIDS」Performance Video
LIVE Information
『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 "KIDS00’s"』
▼日程
岐阜・岐阜club-G 2026/7/11(土) 開場16:15 / 開演17:00
広島・広島クラブクアトロ 2026/7/19(日) 開場15:15 / 開演16:00
山口・周南RISING HALL 2026/7/20(月祝) 開場15:15 / 開演16:00
新潟・新潟LOTS 2026/7/25(土) 開場15:30 / 開演16:30
北海道・cube garden 2026/8/2(日) 開場15:15 / 開演16:00
京都・京都FANJ 2026/8/9(日) 開場15:15 / 開演16:00
宮城・仙台RENSA 2026/8/15(土) 開場15:45 / 開演16:30
岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE 2026/8/16(日) 開場15:30 / 開演16:00
静岡・SOUND SHOWER ark 2026/8/29(土) 開場15:45 / 開演16:30
愛知・ダイアモンドホール 2026/9/3(木) 開場17:15 / 開演18:00
大阪・GORILLA HALL OSAKA 2026/9/5(土) 開場15:30 / 開演16:30
大阪・GORILLA HALL OSAKA 2026/9/6(日) 開場14:00 / 開演15:00
熊本・熊本B.9 V1 2026/9/12(土) 開場16:00 / 開演16:30
福岡・DRUM LOGOS 2026/9/13(日) 開場15:15 / 開演16:00
▼チケット料金
¥8,250(チケット代¥7,500+税)
※整理番号付き・入場時ドリンク代別途
『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 "KIDS00’s" Special Edition』
▼日程
東京・SGCホール有明 2026/7/31(金) 開場17:00 / 開演18:00
▼チケット料金
¥9,350(チケット代¥8,500+税)
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