10月15日上演の朗読劇『Nのために』と、11月18日上演のミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』に出演が決まっている小野塚勇人。インタビューでは、これから上演となる2作品の役どころや作品の魅力についてそれぞれ語ってもらった。
ドラマはゴールデンでやっていましたし、何より湊かなえさんという有名な小説家の方の作品もあるので、知ってはいました。この題材を今回、朗読劇でやるということで、どうなるのか非常に楽しみです。
お互い似たような部分だったり、一見相反しているように見えても違う部分で共存する部分があったりして、みんなが絶妙なバランスで保たれているんだなという細かい人間模様が見えて、すごく秀逸というか、おもしろかったですね。
朗読劇にはこれまで2回ほど出演したのですが、朗読劇の見せ方というものが未だに手探り状態で。声だけで表現する難しさはもちろんですが、どういう感じで目を合わせたりするのかとか、どんな感じで読むのかとか……演出だと思いますが、それがあるかないかでだいぶ変わるのかなって思うんです。何より14日、15日でキャストが全員変わるので、その面でもだいぶ違ってくると思っていて。14日のメンバーはわりと声優さんが多いのに対して、僕が出る15日は、結構、違う畑から集まっているキャストの方という印象で。
声だけで聞くとなったら、声優さんはその道のプロなので、元々持ってる声優さんの声の良さとマッチすると思うのですが、朗読劇とはいえ、(劇場に)来ている人は(出演者がステージに)立って読んでいる人の顔が見えるので、そういう視覚的な部分で、その役に見えるようにできたらいいと思っています。同じような感じでやっても、せっかく多種多様の人たちが集まっているのにもったいない感じがするので、そこは役者である自分がやるんだというところにフォーカスを当ててやりたいと思っています。
ちょっと上質な朗読劇という感じですよね。これまで生バンドで朗読劇をやったことないので、どんな感じになるのかわからないですが、サスペンス要素が強いので、手に汗握る展開であったり、より臨場感が感じられるんじゃないかなと思っています。
安藤は上昇志向でプライドが高いんです。でも、口だけじゃなく、実際に行動力もあるのがすごいと思いましたね。杉下希美とはお互いに成り上がってやるぞ! みたいな貪欲な部分で意気投合するのかなと思います。
僕も昔はギラギラしていましたし、別に秘めてるわけでもないんですけどね。安藤もそうですけど、大学卒業ぐらいの年齢、20代前半とかは、勢い任せといいますか、気合いだ! みたいな部分もありましたし。
それはあると思います。そういった勢いがありながらも、安藤は発言と行動が伴っている、実現性が高い人間だと思います。
いや、そんなことないです。言っていて、辞めちゃうときもあります。やりたいなと思っていざやってみたけど、何かいまひとつハマらなかったっていうことなんていっぱいありますし。これを言ったからには絶対に曲げないっていう頑固さはあまり僕にはないですね。やってみたけど、ダメだったな、続かなかったな、ハハハみたいな。
そこ(一歩踏み出すことへ)の抵抗はないです。
ただ、興味を持たないとやる気が起きないので、本当に興味を持ってやりたいなと思ったらやってみるし、そうじゃなければやらないですね。
それはあると思います。
主演か! よし! やるか! という感じですね。
この作品に関しては、ほぼ出ずっぱりみたいな感じで、曲数もすごい数なので、正直、大変になってくるのかなというところはありますけど。
高校生の青春ミステリーとなっていて。
ミステリーといっても、結構、極端かもしれないです。『ルームメイトと謎解きを』は設定も16〜17歳ぐらいの若さあふれるフレッシュな感じですが、『Nのために』は大人のどろっとした部分も見られる感じなので、ミステリーはミステリーでも真逆というか、全然違いますね。
今年30歳なんですけど、最近、金髪だからなのか、若いって言われますし、ミュージカルをやってから特に若い役が増えた気がしますね。でも、Wキャストの武藤潤さんが22歳なので、負けないくらいフレッシュさを出さないといけないなと思っています。
まっすぐで熱い男です。舞台となる「あすなろ館」という寮の住人のひとりである鷹宮絵愛がインテリでクールなので、凸凹(でこぼこ)コンビのような感じで絵愛との対比を見せられたらいいなと思います。
そうですね。いわゆる体育会系、空手部員なので。
パフォーマンスとして型みたいなのやるのかなと、まだ想像でしかないですが。
健人くんとは『精霊の守り人』からそのまま一緒ですし、鈴木壮麻さんは昨年の『DOROTHY〜オズの魔法使い〜』というミュージカルぶりなので、楽しみにしています。
そうですね。学生服は全然ないので。
学ランでした。でも、ジャージがいちばん楽だなって思っていました(笑)。
今だと無理ですね。でも、高校時代だったら楽しめるというか、そこでしか生活できないので、やるしかないなっていう。
慣れてはいますけど、そもそもあまり好きではないですね。
息が詰まりそうです(笑)。
学園ものなので、僕をはじめみんながフレッシュフルな演技だったり、ステージングをすると思いますし、犯人が純粋に誰なのか、原作を読んでない方はストーリーとして純粋に楽しんでいただけると思います。原作を読んでいる方は、ミュージカルの良さでもある音楽が合わさることで、新たな感じ方ができるんじゃないかと思います。“新感覚ミステリ・ミュージカル”ということで、何が新感覚なのかもぜひ確かめに来てほしいなって思います。僕自身、どんなものになるのかすごくワクワクしていますし、そのワクワクが形になったものを皆さんに楽しんでいただけたらいいなと思っています。
STAGE information
朗読劇『Nのために』
10月14日(土)〜10月15日(日) 山野ホール
料金/一般チケット¥8,900(全席指定)
出演/【10月14日(土)】本渡 楓、島﨑信長、仲村宗悟、寺島惇太、岸尾だいすけ、内田 彩
【10月15日(日)】渡邉美穂、安井謙太郎、小野塚勇人、西山 潤、板倉俊之、平野 綾
演奏者/松村湧太 ※両日出演
https://nnotameni-reading.jp
©️湊かなえ・双葉社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』
11月18日(土)〜11月26日(日) サンシャイン劇場
料金/[平日]S席(非売品オリジナル双眼鏡付き)¥9,800 円、S 席¥8,800、 A 席¥7,800 円
[土日祝]S席(非売品オリジナル双眼鏡付き)¥10,800 円、S 席¥9,800、 A 席¥8,800
出演/小野塚勇人・武藤 潤(原因は自分にある。)※Wキャスト、富永勇也
長江崚行、健人、加藤 将、横山賀三、山野 光、松村 優/加藤良輔、陳内 将、青野紗穂/鈴木壮麻
神澤直也、半澤 昇、森山昌之、吉村健洋、大崎聖奈、光由
原作/楠谷 佑「ルームメイトと謎解きを」(ポプラ社刊)
脚本・作詞・演出/板垣恭一
音楽/桑原まこ、桑原あい
主催・企画・製作/ミステリ・ミュージカル 『 ルームメイトと謎解きを 』 製作委員会
https://musical-roommate.com/
photography_河合克成(株式会社125)
styling_中瀬拓外
hair&make_有村美咲
text_星野彩乃
【衣装クレジット】
《タイオアノット》のジャケット¥68,200(HEMT PR)
その他・スタイリスト私物
【お問い合わせ先】
HEMT PR
03-6721-0882
まず『Nのために』のお話からお伺いします。原作の小説やドラマなどがあるのは、ご存知でしたか?
ドラマはゴールデンでやっていましたし、何より湊かなえさんという有名な小説家の方の作品もあるので、知ってはいました。この題材を今回、朗読劇でやるということで、どうなるのか非常に楽しみです。
台本を読んだ印象はいかがでしたか?
お互い似たような部分だったり、一見相反しているように見えても違う部分で共存する部分があったりして、みんなが絶妙なバランスで保たれているんだなという細かい人間模様が見えて、すごく秀逸というか、おもしろかったですね。
感情の表現など、ドラマとの違いがあると思いますが、朗読劇というところで、意識されている部分はありますか?
朗読劇にはこれまで2回ほど出演したのですが、朗読劇の見せ方というものが未だに手探り状態で。声だけで表現する難しさはもちろんですが、どういう感じで目を合わせたりするのかとか、どんな感じで読むのかとか……演出だと思いますが、それがあるかないかでだいぶ変わるのかなって思うんです。何より14日、15日でキャストが全員変わるので、その面でもだいぶ違ってくると思っていて。14日のメンバーはわりと声優さんが多いのに対して、僕が出る15日は、結構、違う畑から集まっているキャストの方という印象で。
役者、芸人、アーティスト……と多種多様な方たちが出演されますね。
声だけで聞くとなったら、声優さんはその道のプロなので、元々持ってる声優さんの声の良さとマッチすると思うのですが、朗読劇とはいえ、(劇場に)来ている人は(出演者がステージに)立って読んでいる人の顔が見えるので、そういう視覚的な部分で、その役に見えるようにできたらいいと思っています。同じような感じでやっても、せっかく多種多様の人たちが集まっているのにもったいない感じがするので、そこは役者である自分がやるんだというところにフォーカスを当ててやりたいと思っています。
しかも、ピアノの生演奏をバックに皆さんが朗読されるそうで。各々の感情がピアノの旋律によって、よりドラマチックに表現されることになりそうですね。
ちょっと上質な朗読劇という感じですよね。これまで生バンドで朗読劇をやったことないので、どんな感じになるのかわからないですが、サスペンス要素が強いので、手に汗握る展開であったり、より臨場感が感じられるんじゃないかなと思っています。
今回演じられる安藤望という役柄についてはいかがですか?
安藤は上昇志向でプライドが高いんです。でも、口だけじゃなく、実際に行動力もあるのがすごいと思いましたね。杉下希美とはお互いに成り上がってやるぞ! みたいな貪欲な部分で意気投合するのかなと思います。
小野塚さん自身はいかがですか? 心のうちにそういう思いを秘めてはいても、小野塚さんはギラギラしてしている部分をあまり表には出されない印象がありますが。
僕も昔はギラギラしていましたし、別に秘めてるわけでもないんですけどね。安藤もそうですけど、大学卒業ぐらいの年齢、20代前半とかは、勢い任せといいますか、気合いだ! みたいな部分もありましたし。
若さゆえの?
それはあると思います。そういった勢いがありながらも、安藤は発言と行動が伴っている、実現性が高い人間だと思います。
小野塚さんは有言実行人間ですか?
いや、そんなことないです。言っていて、辞めちゃうときもあります。やりたいなと思っていざやってみたけど、何かいまひとつハマらなかったっていうことなんていっぱいありますし。これを言ったからには絶対に曲げないっていう頑固さはあまり僕にはないですね。やってみたけど、ダメだったな、続かなかったな、ハハハみたいな。
結果はどうであれ、まずは一歩踏み出すことに意味があると。
そこ(一歩踏み出すことへ)の抵抗はないです。
そういうことですよね、チャレンジしてみるって。
ただ、興味を持たないとやる気が起きないので、本当に興味を持ってやりたいなと思ったらやってみるし、そうじゃなければやらないですね。
とてもシンプルなことなのに、なかなか動き出せない人は、あれこれ難しく考えすぎてしまうところがあるのかもしれないですね。
それはあると思います。
11月18日からはミュージカル『ルームメイトと謎解きを』が上演されますが、主演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?
主演か! よし! やるか! という感じですね。
これまたシンプルでいいですね(笑)。でもだからこそ、こうやっていろんな作品に並行して出演できるんでしょうね。
この作品に関しては、ほぼ出ずっぱりみたいな感じで、曲数もすごい数なので、正直、大変になってくるのかなというところはありますけど。
本作も原作ものですが、読んでみてどのように感じられましたか?
高校生の青春ミステリーとなっていて。
『Nのために』は純愛ミステリーと、ミステリーが続いてますね。
ミステリーといっても、結構、極端かもしれないです。『ルームメイトと謎解きを』は設定も16〜17歳ぐらいの若さあふれるフレッシュな感じですが、『Nのために』は大人のどろっとした部分も見られる感じなので、ミステリーはミステリーでも真逆というか、全然違いますね。
高校生役についてはいかがですか?
今年30歳なんですけど、最近、金髪だからなのか、若いって言われますし、ミュージカルをやってから特に若い役が増えた気がしますね。でも、Wキャストの武藤潤さんが22歳なので、負けないくらいフレッシュさを出さないといけないなと思っています。
演じられる兎川雛太はどんな人物なんですか?
まっすぐで熱い男です。舞台となる「あすなろ館」という寮の住人のひとりである鷹宮絵愛がインテリでクールなので、凸凹(でこぼこ)コンビのような感じで絵愛との対比を見せられたらいいなと思います。
雛太は正義感も強い?
そうですね。いわゆる体育会系、空手部員なので。
劇中で空手の型とかも見られるんですか?
パフォーマンスとして型みたいなのやるのかなと、まだ想像でしかないですが。
前回は殺陣で今回は空手の型があるかもしれないと。ちなみにこれまで共演した役者さんとかはいらっしゃるんですか?
健人くんとは『精霊の守り人』からそのまま一緒ですし、鈴木壮麻さんは昨年の『DOROTHY〜オズの魔法使い〜』というミュージカルぶりなので、楽しみにしています。
また制服姿というのも見どころのひとつではないかと。
そうですね。学生服は全然ないので。
ちなみに高校生のときは何を着ていましたか?
学ランでした。でも、ジャージがいちばん楽だなって思っていました(笑)。
結局、そこに落ち着きますよね。ちなみにご自身が高校生のとき、寮生活をしいられることになったら、楽しめそうですか?
今だと無理ですね。でも、高校時代だったら楽しめるというか、そこでしか生活できないので、やるしかないなっていう。
集団生活は得意なほう?
慣れてはいますけど、そもそもあまり好きではないですね。
学校でもプライベートでも、さすがに四六時中一緒にいるのは……。
息が詰まりそうです(笑)。
厳しい上下関係とか、いろいろルールとかありそうですしね。では、来場してくださる方に改めて本作の見どころやメッセージをお願いします。
学園ものなので、僕をはじめみんながフレッシュフルな演技だったり、ステージングをすると思いますし、犯人が純粋に誰なのか、原作を読んでない方はストーリーとして純粋に楽しんでいただけると思います。原作を読んでいる方は、ミュージカルの良さでもある音楽が合わさることで、新たな感じ方ができるんじゃないかと思います。“新感覚ミステリ・ミュージカル”ということで、何が新感覚なのかもぜひ確かめに来てほしいなって思います。僕自身、どんなものになるのかすごくワクワクしていますし、そのワクワクが形になったものを皆さんに楽しんでいただけたらいいなと思っています。
STAGE information
朗読劇『Nのために』
10月14日(土)〜10月15日(日) 山野ホール
料金/一般チケット¥8,900(全席指定)
出演/【10月14日(土)】本渡 楓、島﨑信長、仲村宗悟、寺島惇太、岸尾だいすけ、内田 彩
【10月15日(日)】渡邉美穂、安井謙太郎、小野塚勇人、西山 潤、板倉俊之、平野 綾
演奏者/松村湧太 ※両日出演
https://nnotameni-reading.jp
©️湊かなえ・双葉社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』
11月18日(土)〜11月26日(日) サンシャイン劇場
料金/[平日]S席(非売品オリジナル双眼鏡付き)¥9,800 円、S 席¥8,800、 A 席¥7,800 円
[土日祝]S席(非売品オリジナル双眼鏡付き)¥10,800 円、S 席¥9,800、 A 席¥8,800
出演/小野塚勇人・武藤 潤(原因は自分にある。)※Wキャスト、富永勇也
長江崚行、健人、加藤 将、横山賀三、山野 光、松村 優/加藤良輔、陳内 将、青野紗穂/鈴木壮麻
神澤直也、半澤 昇、森山昌之、吉村健洋、大崎聖奈、光由
原作/楠谷 佑「ルームメイトと謎解きを」(ポプラ社刊)
脚本・作詞・演出/板垣恭一
音楽/桑原まこ、桑原あい
主催・企画・製作/ミステリ・ミュージカル 『 ルームメイトと謎解きを 』 製作委員会
https://musical-roommate.com/
photography_河合克成(株式会社125)
styling_中瀬拓外
hair&make_有村美咲
text_星野彩乃
【衣装クレジット】
《タイオアノット》のジャケット¥68,200(HEMT PR)
その他・スタイリスト私物
【お問い合わせ先】
HEMT PR
03-6721-0882
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