岩田剛典が約1年9ヵ月ぶりとなるアルバム『SPACE COWBOY』をリリースした。幼いころから強い浪漫を抱いていたという“宇宙”をコンセプトにしたタイトルで、今作を通してたどりついた新たな世界を提示する、という意味が込められた作品だ。インタビューでは、制作の裏話や現在開催中のツアー『Takanori Iwata ASIA TOUR 2025-2026 "SPACE COWBOY"』で披露しているこだわりの詰まったパフォーマンスについてもたっぷりと語ってもらった。
今回は宇宙をテーマに制作しました。現在絶賛開催中の同タイトルのツアー『Takanori Iwata ASIA TOUR 2025-2026 "SPACE COWBOY"』も宇宙をコンセプトに作っているのですが、そのツアーに向けて制作したアルバムになります。
昨年の『Takanori Iwata LIVE TOUR 2024 "ARTLESS" FINAL in 武道館』で、自身初の武道館公演を2日間開催させていただいたのですが、そのときに初披露した「Get Down」もこのアルバムに収録されているので、そう考えると1年半以上の制作期間を設けたことになりますね。
「Get Down」をはじめ、これまでと“目指したいアーティスト像が変わった”ように聴こえるサウンドが多いと思うのですが……。ソロも4年目に突入したので、改めて人生を振り返ったときに、ライヴパフォーマンスという部分で、“ほかの人よりも自分が誇れるもの”だったり、“ほかの人にはできない自分だけのスタイル”は何だろうかと考えたんです。そのうえで、どんな曲で自分は表現したいのかを逆算しながら楽曲を作っていきました。こういうプロセスでアルバムを作ったのは今回が初めてでしたし、前の2作ではMATEのみんなの人生を思い浮かべながら寄り添うような楽曲が多かったのですが、今回は自分のパーソナルな部分――葛藤や歩んできた道のり、過去の話なども絡めて生々しい歌詞の曲が増えた気がします。よくライヴツアーでも“怒り”と言っていた自分の活動のエネルギーの反骨精神みたいなところをかなり楽曲で表現した一枚になりました。
そもそも自分のダンススタイルの強みは、アグレッシブな音楽で表現するものだったので、今回はサウンド面でもアグレッシブさを前面に押し出した、自分の色がより強く出せたアルバムになったと思います。
そうですね。本作を引っ提げてのツアーになるので、激しめな楽曲が多いぶん、体力面においてはかなりシビアなんですけど(笑)、逆に“無理してない、それが自分”という感じもあって。そういった意味では、原点回帰のアルバムにもなったと思います。
どちらかと言えば、みんなで一緒に盛り上がる曲というよりはじっくり魅せて終わったあとに余韻があるようなタイプの楽曲だと思うんです。今回コレオグラフをTHE JET BOY BANGERZのTAKUMIが担当してくれたんですけど、楽曲ができ上がって、誰に頼もうかなと考えたときにTAKUMIが頭の中に浮かんで。すぐ連絡して、「ソロツアーのキーになるようなテーマソングなんだけど、それに合うコレオを作ってもらえないか」と打診したところ、快く引き受けてくれました。機械音満載なダブステップにふさわしい、ステージ映えするコレオをTAKUMIが作ってくれたおかげで、自分がイメージしていた、まさに狙いどおりのリアクションが返ってきてうれしかったですし、ある種ホッとしたところがありましたね。
そうなんです。実は裏話がありまして……実際には最初から最後までメチャクチャ複雑な振り付けを作ってくれたのですが、今回のライヴツアーの演出を全体的に映像とレーザーとリンクさせた見応えのあるショーにしているぶん、TAKUMIの振り付けをすべて入れ込むと身動きが取れないシチュエーションになってしまって。振り付けを全部覚えたものの、一部をやむを得ず割愛することになりました。なので、TAKUMIには申し訳ない気持ちもありますが、要所要所しっかりとTAKUMIの振り付けが映える演出ができたと思っています。
ツアーのために作った楽曲ではあるんですけど、タイトルも「ZERO GRAVITY」というかなりスペーシーなものとなっていますし、この先フェスとかに出ることになったとしても、名刺代わりの一曲として機能する、岩田剛典の新たなカードができたな、と。ダンスコンテストに出るかのようなダンサーとの構成も魅力的で、自分の強みを存分に活かせるパフォーマンスができる楽曲だと思います。
この曲はFANTASTICSの(八木)勇征が出演しているドラマのタイアップにもなっているのですが、10月クールのドラマなので、ちょうどタイミング的にもアルバムの表題曲にしたらいいんじゃないかとレーベルの方と話し合って決めました。キラキララブストーリーの作品なので、いろいろ候補曲がある中でもっとJ-POP的な楽曲が選ばれるのかなと思っていましたが、イントロのシンセの感じの入りが意外とスペーシーで、ツアーのコンセプトと大きく離れていないですし、何より自分がこの曲になってくれたらいいなといちばん思っていた「Reaching for Your Light」が選ばれてうれしかったです。また歌詞の内容は、混じり気のない恋心、純愛を綴っています。同じラブソングでも温かみのある楽曲だったり、ちょっと変化球の楽曲は今まであったのですが、ここまでドストレートに好きという想いを表現したことはあまりなかったので、新鮮ですね。
ジャンルはSWAGになります。
この曲は、三代目 J SOUL BROTHERSのコレオでもおなじみのRIE HATAにお願いしました。彼女とは本当に久々で、10年ぶりぐらいですかね? この10年の間にRIEが世界的に活躍するコレオグラファーになってしまったので、正直やってくれるのかな? という不安もありましたが、ちょうど今韓国の番組で一緒にお仕事をしているという関係値もあって、快く受けてくれました。何より彼女に頼んで本当に良かったなと思っているのが、SWAGというジャンル自体、僕は通ってはいないんですけど、昔から好きなジャンルで。ストリートで生まれた遊びの延長みたいなダンスなので、競技ダンスとは違って逆に上手く踊るのが難しかったりするんです。ごまかしの効かないダンスビデオを撮るということで、今の時代も相まって中途半端なものを出すとそのまま評価に直結してしまうので、リハーサルでは普段の何倍も練習して、“しっかりかます”ということを意識してパフォーマンスしました。そのおかげで、このMVを見たほかの振付師の方からも連絡をもらいましたし、昔三代目のツアーに同行してくれていた海外のダンサーの子たちからも久しぶりにDMやコメントをもらったりして、やっぱり見る人は見てくれるんだなと、うれしかったです。
▼「Reaching for Your Light」Music Video
ALBUM『SPACE COWBOY』
[初回限定:TRAVEL盤]
品番:TYCT-69365
価格:¥5,500
[初回限定:MAKING盤]
品番:TYCT-69366
価格:¥4,730
[初回限定:PHOTO BOOK盤]
品番:TYCT-69367
価格:¥4,730
[通常盤(初回プレス)]
品番:TYCT-69368
価格:¥2,750
LIVE information
『Takanori Iwata ASIA TOUR 2025-2026 "SPACE COWBOY"』
2025/12/20(土)・21(日) 有明アリーナ(東京)
2026/1/24(土) Legacy TERA(TAIPEI)
2026/2/3(火)・4(水) 大阪城ホール(大阪)
2026/2/21(土)・22(日) 三重県営サンアリーナ(三重)
2026/3/1(日) KBank Siam Pic-Ganesha Theatre(BANGKOK)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/36130/
photography_今野竹雄
text_星野彩乃
アルバム『SPACE COWBOY』にはどのような想いを詰め込んで制作されましたか?
今回は宇宙をテーマに制作しました。現在絶賛開催中の同タイトルのツアー『Takanori Iwata ASIA TOUR 2025-2026 "SPACE COWBOY"』も宇宙をコンセプトに作っているのですが、そのツアーに向けて制作したアルバムになります。
いつごろから制作を始めたんですか?
昨年の『Takanori Iwata LIVE TOUR 2024 "ARTLESS" FINAL in 武道館』で、自身初の武道館公演を2日間開催させていただいたのですが、そのときに初披露した「Get Down」もこのアルバムに収録されているので、そう考えると1年半以上の制作期間を設けたことになりますね。
「Get Down」は、“過去に捉われず、己の道を突き進む”という強い意志と覚悟が感じられる力強いヒップホップナンバーとなっていますが、この曲で今作の方向性を示唆していた?
「Get Down」をはじめ、これまでと“目指したいアーティスト像が変わった”ように聴こえるサウンドが多いと思うのですが……。ソロも4年目に突入したので、改めて人生を振り返ったときに、ライヴパフォーマンスという部分で、“ほかの人よりも自分が誇れるもの”だったり、“ほかの人にはできない自分だけのスタイル”は何だろうかと考えたんです。そのうえで、どんな曲で自分は表現したいのかを逆算しながら楽曲を作っていきました。こういうプロセスでアルバムを作ったのは今回が初めてでしたし、前の2作ではMATEのみんなの人生を思い浮かべながら寄り添うような楽曲が多かったのですが、今回は自分のパーソナルな部分――葛藤や歩んできた道のり、過去の話なども絡めて生々しい歌詞の曲が増えた気がします。よくライヴツアーでも“怒り”と言っていた自分の活動のエネルギーの反骨精神みたいなところをかなり楽曲で表現した一枚になりました。
前作までは全体を通して包容力のあるサウンドが中心でしたが、本作ではサウンドの鋭さが一気に増し、表情が大きく変わりましたね。
そもそも自分のダンススタイルの強みは、アグレッシブな音楽で表現するものだったので、今回はサウンド面でもアグレッシブさを前面に押し出した、自分の色がより強く出せたアルバムになったと思います。
ライヴの構成もこれまでとはガラリと変わりそうですね。
そうですね。本作を引っ提げてのツアーになるので、激しめな楽曲が多いぶん、体力面においてはかなりシビアなんですけど(笑)、逆に“無理してない、それが自分”という感じもあって。そういった意味では、原点回帰のアルバムにもなったと思います。
アルバム1曲目の「ZERO GRAVITY」は先日スタートしたツアーのリード曲として、開幕前のワクワク感が上昇する楽曲になっています。先日の愛知で行われたライヴで初めて観客の方を前に披露されたと思いますが、皆さんからの反応を含めていかがでしたか?
どちらかと言えば、みんなで一緒に盛り上がる曲というよりはじっくり魅せて終わったあとに余韻があるようなタイプの楽曲だと思うんです。今回コレオグラフをTHE JET BOY BANGERZのTAKUMIが担当してくれたんですけど、楽曲ができ上がって、誰に頼もうかなと考えたときにTAKUMIが頭の中に浮かんで。すぐ連絡して、「ソロツアーのキーになるようなテーマソングなんだけど、それに合うコレオを作ってもらえないか」と打診したところ、快く引き受けてくれました。機械音満載なダブステップにふさわしい、ステージ映えするコレオをTAKUMIが作ってくれたおかげで、自分がイメージしていた、まさに狙いどおりのリアクションが返ってきてうれしかったですし、ある種ホッとしたところがありましたね。
かなり高度な振り付けになっていると伺いましたが。
そうなんです。実は裏話がありまして……実際には最初から最後までメチャクチャ複雑な振り付けを作ってくれたのですが、今回のライヴツアーの演出を全体的に映像とレーザーとリンクさせた見応えのあるショーにしているぶん、TAKUMIの振り付けをすべて入れ込むと身動きが取れないシチュエーションになってしまって。振り付けを全部覚えたものの、一部をやむを得ず割愛することになりました。なので、TAKUMIには申し訳ない気持ちもありますが、要所要所しっかりとTAKUMIの振り付けが映える演出ができたと思っています。
楽曲自体にはどのような想いが込められていますか?
ツアーのために作った楽曲ではあるんですけど、タイトルも「ZERO GRAVITY」というかなりスペーシーなものとなっていますし、この先フェスとかに出ることになったとしても、名刺代わりの一曲として機能する、岩田剛典の新たなカードができたな、と。ダンスコンテストに出るかのようなダンサーとの構成も魅力的で、自分の強みを存分に活かせるパフォーマンスができる楽曲だと思います。
2曲目の「Reaching for Your Light」は、ドラマ『推しが上司になりまして フルスロットル』のオープニングテーマ。また、ストーリー仕立てのMVが話題となっていますね。
この曲はFANTASTICSの(八木)勇征が出演しているドラマのタイアップにもなっているのですが、10月クールのドラマなので、ちょうどタイミング的にもアルバムの表題曲にしたらいいんじゃないかとレーベルの方と話し合って決めました。キラキララブストーリーの作品なので、いろいろ候補曲がある中でもっとJ-POP的な楽曲が選ばれるのかなと思っていましたが、イントロのシンセの感じの入りが意外とスペーシーで、ツアーのコンセプトと大きく離れていないですし、何より自分がこの曲になってくれたらいいなといちばん思っていた「Reaching for Your Light」が選ばれてうれしかったです。また歌詞の内容は、混じり気のない恋心、純愛を綴っています。同じラブソングでも温かみのある楽曲だったり、ちょっと変化球の楽曲は今まであったのですが、ここまでドストレートに好きという想いを表現したことはあまりなかったので、新鮮ですね。
続いて、圧巻のパフォーマンスで魅了する映像が公開された「CROWN」についてお聞きしたいのですが、まずダンスのジャンルは何になるんですか?
ジャンルはSWAGになります。
そうなんですね。「#クラウンダンスチャレンジ」もされていますが、ダンスのコツ、ポイントを教えてください。
この曲は、三代目 J SOUL BROTHERSのコレオでもおなじみのRIE HATAにお願いしました。彼女とは本当に久々で、10年ぶりぐらいですかね? この10年の間にRIEが世界的に活躍するコレオグラファーになってしまったので、正直やってくれるのかな? という不安もありましたが、ちょうど今韓国の番組で一緒にお仕事をしているという関係値もあって、快く受けてくれました。何より彼女に頼んで本当に良かったなと思っているのが、SWAGというジャンル自体、僕は通ってはいないんですけど、昔から好きなジャンルで。ストリートで生まれた遊びの延長みたいなダンスなので、競技ダンスとは違って逆に上手く踊るのが難しかったりするんです。ごまかしの効かないダンスビデオを撮るということで、今の時代も相まって中途半端なものを出すとそのまま評価に直結してしまうので、リハーサルでは普段の何倍も練習して、“しっかりかます”ということを意識してパフォーマンスしました。そのおかげで、このMVを見たほかの振付師の方からも連絡をもらいましたし、昔三代目のツアーに同行してくれていた海外のダンサーの子たちからも久しぶりにDMやコメントをもらったりして、やっぱり見る人は見てくれるんだなと、うれしかったです。
▼「Reaching for Your Light」Music Video
ALBUM『SPACE COWBOY』
[初回限定:TRAVEL盤]
品番:TYCT-69365
価格:¥5,500
[初回限定:MAKING盤]
品番:TYCT-69366
価格:¥4,730
[初回限定:PHOTO BOOK盤]
品番:TYCT-69367
価格:¥4,730
[通常盤(初回プレス)]
品番:TYCT-69368
価格:¥2,750
LIVE information
『Takanori Iwata ASIA TOUR 2025-2026 "SPACE COWBOY"』
2025/12/20(土)・21(日) 有明アリーナ(東京)
2026/1/24(土) Legacy TERA(TAIPEI)
2026/2/3(火)・4(水) 大阪城ホール(大阪)
2026/2/21(土)・22(日) 三重県営サンアリーナ(三重)
2026/3/1(日) KBank Siam Pic-Ganesha Theatre(BANGKOK)
https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/36130/
photography_今野竹雄
text_星野彩乃
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