GENERATIONSの自身初となるドキュメンタリー映画『GENERATIONS:The Documentary』が11月21日に公開される。新体制となった彼らの不安や葛藤をリアルに映し取った本作は、観る者に少なからず衝撃を与える作品となっている。本作はどのような想いで制作されたのか、メンバー6人に話を聞いた。
白濱亜嵐(以下白濱):元々はドキュメンタリー映画を作るという話ではなかったんですよ。松永監督が(関口)メンディーくんが抜ける日からカメラを回すということだけが決まっていて。その後、松永監督から「これ、映画にしたほうがいいと思うんだよね」と提案を受けて映画にすることになりました。だから僕らとしては、“いつの間にか松永監督が現場にいた”という感覚が大きくて。もし、「ドキュメンタリー映画を撮ります」という形で始まっていたら、もうちょっとみんな取り繕ってGENERATIONSをよく見せるためのドキュメンタリーになっていたと思うんですけど、そうじゃなかったからこういう……一言で言うと重たい内容になったんじゃないかなと感じました。
中務裕太(以下中務):松永さんは本当に素の姿を撮ってくれて。「撮ります」って気張るという感じではなく素の部分をしっかりと捉えてくれる方なので、あまりキツいなと思うこともなかったし。突っ込んだ質問も普通に聞いてくれて僕らも話しやすかったです。
佐野玲於(以下佐野):映画監督なので、「どうですか? どうですか?」ってぐいぐい聞いてくる感じでもないんです。本当にリアルを撮ってくれる方なので、嘘がないし、こちらも嘘をつきづらい。そういうところも含めてドキュメンタリーだなと思いました。
片寄涼太(以下片寄):実はでき上がった作品を見たときに不安を感じて、メンバーみんなに集まってもらって、「これ、本当に出すの?」という話をしたんです。映画の公開自体に意見があるというよりは、「ここはこういうふうに捉えられるかもしれないよね」という認識をみんなで揃えたくて。そのうえで出すという決断をしました。
数原龍友(以下数原):「結局はこれが真実なんだよな」というところに着地して、このままでいこうということになりました。
小森隼(以下小森):涼太くんが言っていたことはすごく理解できることで。ドキュメンタリー映画なので、みんなの素の姿を映してもらっているわけですけど、それが素であればあるほど、受け取り手にすべてを任せることになってしまう。たとえば僕が「苦しい」と言っているその言葉ひとつとっても、観ている人は何に対して苦しいと思っているかわからないから、「メンディーさんがいなくなったことが苦しいんだろうな」って思ったらそこで終わりですよね。僕はそうじゃなかったけど。そういう僕たちが思っているのとは違う受け止め方をされて、誤解を生んでしまうんじゃないかという不安は、素であればあるほど起こる。だからそこに対する不安はありましたけど、それも含めて今を形にして残すと決めたので、自由に受け取ってもらえればいいかなと思っています。ただ「それがすべてではないよ」とは思います。そのあたりも汲み取りながら観ていただけたらうれしいです。
白濱:実際、あまり楽しい内容ではないので、受け取り方によってはすごくネガティブな気持ちになる人もいるかもしれない。だけど、これが結成から15年くらいやってきたグループのリアルだということを、観て感じてほしいなと思っています。僕らとしては別に「さらけ出してやるぜ」っていう感じでもなくて、本当にありのままの姿なので。
白濱:そうですね。ボーイズグループのドキュメンタリーを僕もいくつか見たことがありますが、ほとんどがグループの成長を描いている。だけど、今回はそうじゃないところを描いているのも、逆にシャレが効いていていいなと思いました。過程ではなくて、本当にひとつの瞬間を切り取ったドキュメンタリーなので。
数原:映画で映し出されているのは1年前のGENERATIONSの姿ですが、決して「今のGENERATIONSってこういう感じなんだ」とは思わないでほしいですね。自分たちはもう明るい未来に向けて歩みを進めているところなので。この映画は、あくまでもGENERATIONSというグループのなかでああいうことがあったという、その瞬間を切り抜いたもの。それがグループの深みになっていくのかはわからないですが、キャリアのなかのひとつと捉えていただいて、そのうえで僕らのことを好きだと思っていただけたらうれしいですね。
片寄:おもしろかったですね。それぞれに対して「こういうことを思っているんだ」っていう気付きもありましたし、ちょっとネタバレになっちゃいますが、亜嵐くんが僕の名前を出してくれたシーンがあって。そこも「そう思っていたんだ」っておもしろかったです。
中務:僕は玲於と隼が話せなくなっているシーンが印象的でした。
佐野:あとは年齢の差がここで出るんだなと思いましたね。年下チームはわりと考えちゃうけど、大人チームは瞬発力があるというか。ドライな意味じゃなく、気持ちの整理がついているんだなと思ったり。
中務:松永監督、基本ノーカットなんですよ。
片寄:うん、全然切らないですね。
中務:あれはリアルですね。そういうところもおもしろいと思います。
片寄:メンバーによっては、「松永監督と話をしたい、撮ってもらいたい」と言って時間を設けてもらっているメンバーもいましたし。
数原:僕は「隼がとにかくずっと泣いてたな」というのがすごく印象に残りました。日々メンバーとはコミュニケーションを取っているし、特にメンディーくんのことがあった時期はみんなで話し合う時間もいつも以上に設けていたんですけど、自分が思っていた以上に隼のなかでいろんな葛藤があったんだなと思いましたね。やっぱりパフォーマーにはパフォーマーにしかわからないことってあると思うんですよ。僕も涼太としか話せないことやわかり合えないことってあるし。そう思うと、ヴォーカリストとパフォーマーでメンディーくんとの関係性の違いは絶対にあるんだろうなっていうのは、映画を観て感じました。
小森:僕は最年少ということもあって、あの時期、お兄ちゃんたちはみんな前に進もうとしていて、僕だけがひとりで取り残されている感じがしていたんです。だけどドキュメンタリーを観てみると、意外とみんなメンディーさんがいた7人のGENERATIONSに後ろ髪を引かれている感じがあって。そこが意外でしたし、驚きました。「みんな、あのボタン押すんだ!?」って。みんな気丈に振る舞っていたけど、意外とネガティブな感情を持っていたんだなというのは発見でしたね。
白濱:裕太くんが「GENERATIONSはオワコンだと思われているかもしれないけど、そこから上がっていきたい」というようなことを言っていたのも驚きました。「そんな強い言葉で言うんだ!?」って驚いたし、そんなことを思っていたんだなって。GENERATIONSって順風満帆に歩んできたグループではないので、それぞれが劣等感を抱いて、それを燃料にして走ってきたグループなんです。だから裕太くんにもそういう思いがあったんだなって思いました。
数原:それは普段からよくあることなので、あまり気にならなかったかな。それに、正直それどころじゃなかったから。
白濱:確かに。バタバタだった。
数原:ツアーのドキュメンタリーはこれまでもいろいろなもので撮ってきたと思うんですけど、それとはまたちょっと内容が違うというか。僕たちの表情もどこか緊張感があって。
小森:しんどかったですね、あの時期。
白濱:しんどかった。振り入れもやらなきゃいけないし、そんななかでサポートメンバーのオーディションもやって。
小森:メンバーの仲も悪かったし(笑)。
白濱:あはは(笑)。
小森:みんな煮詰まっちゃって。ふざけてわちゃわちゃするみたいなことができない空気で。それもしんどかったですね。
小森:そうですね。リアルな姿が映っちゃっています(笑)。
数原:まぁでも、そういうところも知ってもらえるといいですね。
片寄:え〜、何だろう? 変わったものは……人数(笑)。でも本当にそれくらいかも。変わっていないことのほうが多い気がしますね。
中務:うん、本当に物理的なものだけかも。
白濱:とはいえ、グループとして前向きな感情を持てるようになったというのはありますね。体制が変わった瞬間に、全員が「マジでなんとかしなきゃ!」っていうモードになって。あの感覚を経験できたということがいちばんの収穫でした
片寄:何だろう? グループってひとりの意思で作るものじゃないから。明確に何かを決めてこうなったというよりは、結果として今のGENERATIONSになっているという感じなんですよね。それがグループで活動するおもしろさでもあると思うし。答えになっていなくて申し訳ないのですが……。
片寄:そうですね。あとは、このドキュメンタリー映画もそうですし、力を貸してくれる人が現れて、そういう人たちに「GENERATIONSはこっちだよ」って引き上げてもらった感覚もあって。そういう意味では本当に周りに感謝ですね。
中務:ひとりひとりのマンパワーが増しているというのは、以前よりも感じますね。今回、それぞれがプロデュースするセクションがあるんですが、個々が色を持っていて、かといってその色がケンカするわけじゃなくしっかり混ざり合っている。それは新しいGENERATIONSの武器だなと、今回のツアーで感じました。
佐野:今回のテーマ的に顕著に現れたのかなと思うんですが、それぞれが学んできたことがそれぞれのスタイルになっているなと感じました。個性って誰もが持っているけど、それをグループの個性として出すのは難しい。だけどGENERATIONSはそれを自然にやってきたんだなと思いました。
片寄:去年は「とにかく新体制で一枚岩になってやらなきゃ」という気持ちがありましたが、今年は逆に個性を爆発させて挑戦している感じがあって。去年の僕たちでは想像できなかった、今の僕たちにしかできないツアーになっているなと思います。
片寄:この映画は、今のGENERATIONSを描いた作品になっています。EXILE TRIBEのファンの方々のなかにはGENERATIONSを若いころから見てくださっている方もいらっしゃると思いますし、新体制になってから知ってくださった方、昔はGENERATIONSのライヴに行っていたけど今は離れてしまった方などいると思うんですが、そういうGENERATIONSの名前やメンバーを知っているという方にはぜひ観ていただきたい映画です。公開される劇場は限られてしまいますが、ぜひ皆様に劇場へ足を運んでいただけたらうれしいです。
中務:ただ……タオルとかフラッグを持って観るような映画でないということはお伝えしておきたいですね。そこはちょっと覚悟して観に来てもらえるといいなと。
片寄:そうですね。ジェ猫も泣きます(笑)。
佐野:グッズを売っているような映画でもないので、ただただ映画を観て体感してほしいです。
白濱:ありのままの僕たちを見て、何かを感じてもらえたらと思います。同時に、最後はすごく希望のある終わり方をするので、ビビることなく見てほしいです。
小森:ずっとGENERATIONSを応援してくれている方も、今回初めてGENERATIONSに出会う方も、みんなのGENERATIONSの解像度や深度が変わる作品になっていると思います。今までの僕たちが見せられなかった部分も見えていると思うし、ひとりひとりの見え方も変わってくると思うので、ご自身の受け取り方でGENERATIONSをもっと知ってもらえたらと思います。
数原:僕からは……「全米が涙」って書いておいてください(笑)。
Movie information
『GENERATIONS:The Documentary』
11月21日(金)より 全国5大都市(北海道・東京・愛知・大阪・福岡)にて2週間限定公開
名実ともに順風満帆なキャリアを築いてきたGENERATIONS。彼らの歩みは、コロナ禍によるツアー中止やメンバーの退所等により、突如大きく揺らいだ――。12年の活動を経て、初めて語られる真実。映画監督の松永大司が、グループとしてだけでなく、それぞれの“人物”に赤裸々に迫ったドキュメンタリー。
監督/撮影:松永大司
Photography_松原裕之
Text_小林千絵
最初にドキュメンタリー映画を制作することを聞いたときはどう感じましたか?
白濱亜嵐(以下白濱):元々はドキュメンタリー映画を作るという話ではなかったんですよ。松永監督が(関口)メンディーくんが抜ける日からカメラを回すということだけが決まっていて。その後、松永監督から「これ、映画にしたほうがいいと思うんだよね」と提案を受けて映画にすることになりました。だから僕らとしては、“いつの間にか松永監督が現場にいた”という感覚が大きくて。もし、「ドキュメンタリー映画を撮ります」という形で始まっていたら、もうちょっとみんな取り繕ってGENERATIONSをよく見せるためのドキュメンタリーになっていたと思うんですけど、そうじゃなかったからこういう……一言で言うと重たい内容になったんじゃないかなと感じました。
中務裕太(以下中務):松永さんは本当に素の姿を撮ってくれて。「撮ります」って気張るという感じではなく素の部分をしっかりと捉えてくれる方なので、あまりキツいなと思うこともなかったし。突っ込んだ質問も普通に聞いてくれて僕らも話しやすかったです。
佐野玲於(以下佐野):映画監督なので、「どうですか? どうですか?」ってぐいぐい聞いてくる感じでもないんです。本当にリアルを撮ってくれる方なので、嘘がないし、こちらも嘘をつきづらい。そういうところも含めてドキュメンタリーだなと思いました。
お話にもあったように、「それを聞くんだ?」というドキッとする質問もありましたが、皆さんも誤魔化さずに答えていて、監督との関係性があってこそ成り立つドキュメンタリーなんだろうなと思いました。実際にドキュメンタリーという形で自分たちの姿を残すこと、こういった形で当時の葛藤や苦悩をファンの方に届けることには、どのような意味を感じていますか?
片寄涼太(以下片寄):実はでき上がった作品を見たときに不安を感じて、メンバーみんなに集まってもらって、「これ、本当に出すの?」という話をしたんです。映画の公開自体に意見があるというよりは、「ここはこういうふうに捉えられるかもしれないよね」という認識をみんなで揃えたくて。そのうえで出すという決断をしました。
数原龍友(以下数原):「結局はこれが真実なんだよな」というところに着地して、このままでいこうということになりました。
小森隼(以下小森):涼太くんが言っていたことはすごく理解できることで。ドキュメンタリー映画なので、みんなの素の姿を映してもらっているわけですけど、それが素であればあるほど、受け取り手にすべてを任せることになってしまう。たとえば僕が「苦しい」と言っているその言葉ひとつとっても、観ている人は何に対して苦しいと思っているかわからないから、「メンディーさんがいなくなったことが苦しいんだろうな」って思ったらそこで終わりですよね。僕はそうじゃなかったけど。そういう僕たちが思っているのとは違う受け止め方をされて、誤解を生んでしまうんじゃないかという不安は、素であればあるほど起こる。だからそこに対する不安はありましたけど、それも含めて今を形にして残すと決めたので、自由に受け取ってもらえればいいかなと思っています。ただ「それがすべてではないよ」とは思います。そのあたりも汲み取りながら観ていただけたらうれしいです。
白濱:実際、あまり楽しい内容ではないので、受け取り方によってはすごくネガティブな気持ちになる人もいるかもしれない。だけど、これが結成から15年くらいやってきたグループのリアルだということを、観て感じてほしいなと思っています。僕らとしては別に「さらけ出してやるぜ」っていう感じでもなくて、本当にありのままの姿なので。
それこそ最初におっしゃっていたように、ドキュメンタリー映画を作ると思って撮り始めていないわけですからね。
白濱:そうですね。ボーイズグループのドキュメンタリーを僕もいくつか見たことがありますが、ほとんどがグループの成長を描いている。だけど、今回はそうじゃないところを描いているのも、逆にシャレが効いていていいなと思いました。過程ではなくて、本当にひとつの瞬間を切り取ったドキュメンタリーなので。
数原:映画で映し出されているのは1年前のGENERATIONSの姿ですが、決して「今のGENERATIONSってこういう感じなんだ」とは思わないでほしいですね。自分たちはもう明るい未来に向けて歩みを進めているところなので。この映画は、あくまでもGENERATIONSというグループのなかでああいうことがあったという、その瞬間を切り抜いたもの。それがグループの深みになっていくのかはわからないですが、キャリアのなかのひとつと捉えていただいて、そのうえで僕らのことを好きだと思っていただけたらうれしいですね。
映画でのほかのメンバーのインタビューを観て、改めて気付いたことはありましたか?
片寄:おもしろかったですね。それぞれに対して「こういうことを思っているんだ」っていう気付きもありましたし、ちょっとネタバレになっちゃいますが、亜嵐くんが僕の名前を出してくれたシーンがあって。そこも「そう思っていたんだ」っておもしろかったです。
中務:僕は玲於と隼が話せなくなっているシーンが印象的でした。
佐野:あとは年齢の差がここで出るんだなと思いましたね。年下チームはわりと考えちゃうけど、大人チームは瞬発力があるというか。ドライな意味じゃなく、気持ちの整理がついているんだなと思ったり。
単純にインタビューの回答速度などの違いもわかりますしね。
中務:松永監督、基本ノーカットなんですよ。
片寄:うん、全然切らないですね。
質問をしてから皆さんが答えるまでの間がしっかり取られているものもありますが、そこもリアルなんですね。
中務:あれはリアルですね。そういうところもおもしろいと思います。
片寄:メンバーによっては、「松永監督と話をしたい、撮ってもらいたい」と言って時間を設けてもらっているメンバーもいましたし。
数原:僕は「隼がとにかくずっと泣いてたな」というのがすごく印象に残りました。日々メンバーとはコミュニケーションを取っているし、特にメンディーくんのことがあった時期はみんなで話し合う時間もいつも以上に設けていたんですけど、自分が思っていた以上に隼のなかでいろんな葛藤があったんだなと思いましたね。やっぱりパフォーマーにはパフォーマーにしかわからないことってあると思うんですよ。僕も涼太としか話せないことやわかり合えないことってあるし。そう思うと、ヴォーカリストとパフォーマーでメンディーくんとの関係性の違いは絶対にあるんだろうなっていうのは、映画を観て感じました。
小森:僕は最年少ということもあって、あの時期、お兄ちゃんたちはみんな前に進もうとしていて、僕だけがひとりで取り残されている感じがしていたんです。だけどドキュメンタリーを観てみると、意外とみんなメンディーさんがいた7人のGENERATIONSに後ろ髪を引かれている感じがあって。そこが意外でしたし、驚きました。「みんな、あのボタン押すんだ!?」って。みんな気丈に振る舞っていたけど、意外とネガティブな感情を持っていたんだなというのは発見でしたね。
白濱:裕太くんが「GENERATIONSはオワコンだと思われているかもしれないけど、そこから上がっていきたい」というようなことを言っていたのも驚きました。「そんな強い言葉で言うんだ!?」って驚いたし、そんなことを思っていたんだなって。GENERATIONSって順風満帆に歩んできたグループではないので、それぞれが劣等感を抱いて、それを燃料にして走ってきたグループなんです。だから裕太くんにもそういう思いがあったんだなって思いました。
先ほど、気付いたら現場に松永監督がいるという感覚だったというお話がありましたが、リハーサル中や打ち合わせ中など常にカメラが回っている中で、意識したことや難しかったことはありますか?
数原:それは普段からよくあることなので、あまり気にならなかったかな。それに、正直それどころじゃなかったから。
白濱:確かに。バタバタだった。
数原:ツアーのドキュメンタリーはこれまでもいろいろなもので撮ってきたと思うんですけど、それとはまたちょっと内容が違うというか。僕たちの表情もどこか緊張感があって。
小森:しんどかったですね、あの時期。
白濱:しんどかった。振り入れもやらなきゃいけないし、そんななかでサポートメンバーのオーディションもやって。
小森:メンバーの仲も悪かったし(笑)。
白濱:あはは(笑)。
小森:みんな煮詰まっちゃって。ふざけてわちゃわちゃするみたいなことができない空気で。それもしんどかったですね。
その結果、本当にリアルな姿を収めたドキュメンタリーになっていると。
小森:そうですね。リアルな姿が映っちゃっています(笑)。
数原:まぁでも、そういうところも知ってもらえるといいですね。
体制の変化を経て、GENERATIONSにとって“変わったもの”と“変わらないもの”があれば教えてください。
片寄:え〜、何だろう? 変わったものは……人数(笑)。でも本当にそれくらいかも。変わっていないことのほうが多い気がしますね。
中務:うん、本当に物理的なものだけかも。
白濱:とはいえ、グループとして前向きな感情を持てるようになったというのはありますね。体制が変わった瞬間に、全員が「マジでなんとかしなきゃ!」っていうモードになって。あの感覚を経験できたということがいちばんの収穫でした
逆に変えないようにしたこと、変わらないようにしたものというのは何かあるのでしょうか?
片寄:何だろう? グループってひとりの意思で作るものじゃないから。明確に何かを決めてこうなったというよりは、結果として今のGENERATIONSになっているという感じなんですよね。それがグループで活動するおもしろさでもあると思うし。答えになっていなくて申し訳ないのですが……。
いえいえ。「意図的に何かをしようと思わずにいた結果、変わらないことのほうが多い」というのが今のGENERATIONSの答えなんだと思います。
片寄:そうですね。あとは、このドキュメンタリー映画もそうですし、力を貸してくれる人が現れて、そういう人たちに「GENERATIONSはこっちだよ」って引き上げてもらった感覚もあって。そういう意味では本当に周りに感謝ですね。
そんななかで現在は新体制となって2度目のツアー(GENERATIONS LIVE TOUR 2025 "6IX SENSE")を回っている最中ですが、前回のツアー(GENERATIONS LIVE TOUR 2024 "GENERATIONS 2.0")と今回のツアーとで変化したことはありますか?
中務:ひとりひとりのマンパワーが増しているというのは、以前よりも感じますね。今回、それぞれがプロデュースするセクションがあるんですが、個々が色を持っていて、かといってその色がケンカするわけじゃなくしっかり混ざり合っている。それは新しいGENERATIONSの武器だなと、今回のツアーで感じました。
佐野:今回のテーマ的に顕著に現れたのかなと思うんですが、それぞれが学んできたことがそれぞれのスタイルになっているなと感じました。個性って誰もが持っているけど、それをグループの個性として出すのは難しい。だけどGENERATIONSはそれを自然にやってきたんだなと思いました。
片寄:去年は「とにかく新体制で一枚岩になってやらなきゃ」という気持ちがありましたが、今年は逆に個性を爆発させて挑戦している感じがあって。去年の僕たちでは想像できなかった、今の僕たちにしかできないツアーになっているなと思います。
では最後に、映画をご覧になるファンの方へメッセージをお願いいたします。
片寄:この映画は、今のGENERATIONSを描いた作品になっています。EXILE TRIBEのファンの方々のなかにはGENERATIONSを若いころから見てくださっている方もいらっしゃると思いますし、新体制になってから知ってくださった方、昔はGENERATIONSのライヴに行っていたけど今は離れてしまった方などいると思うんですが、そういうGENERATIONSの名前やメンバーを知っているという方にはぜひ観ていただきたい映画です。公開される劇場は限られてしまいますが、ぜひ皆様に劇場へ足を運んでいただけたらうれしいです。
中務:ただ……タオルとかフラッグを持って観るような映画でないということはお伝えしておきたいですね。そこはちょっと覚悟して観に来てもらえるといいなと。
片寄:そうですね。ジェ猫も泣きます(笑)。
佐野:グッズを売っているような映画でもないので、ただただ映画を観て体感してほしいです。
白濱:ありのままの僕たちを見て、何かを感じてもらえたらと思います。同時に、最後はすごく希望のある終わり方をするので、ビビることなく見てほしいです。
小森:ずっとGENERATIONSを応援してくれている方も、今回初めてGENERATIONSに出会う方も、みんなのGENERATIONSの解像度や深度が変わる作品になっていると思います。今までの僕たちが見せられなかった部分も見えていると思うし、ひとりひとりの見え方も変わってくると思うので、ご自身の受け取り方でGENERATIONSをもっと知ってもらえたらと思います。
数原:僕からは……「全米が涙」って書いておいてください(笑)。
Movie information
『GENERATIONS:The Documentary』
11月21日(金)より 全国5大都市(北海道・東京・愛知・大阪・福岡)にて2週間限定公開
名実ともに順風満帆なキャリアを築いてきたGENERATIONS。彼らの歩みは、コロナ禍によるツアー中止やメンバーの退所等により、突如大きく揺らいだ――。12年の活動を経て、初めて語られる真実。映画監督の松永大司が、グループとしてだけでなく、それぞれの“人物”に赤裸々に迫ったドキュメンタリー。
監督/撮影:松永大司
Photography_松原裕之
Text_小林千絵