2025.8.6

1st ALBUM『Bouquet』
片寄涼太

  • GENERATIONS FC対象
  • 一部フリー
初のソロ配信シングル「Possible」から5年、ファーストソロアルバム『Bouquet』を完成させた片寄涼太。
自身のルーツをたどりながら30歳の“今”を形にした今作で片寄が伝えたかったこと、表現したかったこと、託したかったことは何か。作家陣のこだわりや制作時のエピソードを交え、アルバムに込めた想いを語ってもらった。


初ソロアルバム『Bouquet』が完成した率直な感想を聞かせてください。



フォトブック(初回限定盤封入特典)にも書いたんですけど、曲感とかも含め1曲1曲全部を流れで聴くマスタリングっていう作業がありまして、そのとき「めっちゃ自分だなぁ」「濃いなぁ」と思いました(笑)。今はプレイリストとかを簡単に作れますけど、やっぱり1曲1曲自分で作ったものを並べて聴くのは特別な感じがある。良く言い過ぎかもしれないけど1本の映画みたいで、これが『Bouquet』という作品なんだなって実感しました。

今作は新たな“片寄涼太”に出会えた感覚になれる作品。ずっと知っていた人の知らなかった一面を初めて見るような驚きがあったのですが、どんなイメージで制作に入ったんですか。



ソロに関しては2020年に「Possible」を初めて配信リリースしてから、自分自身が出ている映像作品のオープニングテーマや主題歌という形で曲を作らせていただくことが多くて。そんなチャンスはなかなかないんですけど、そういうなかで生まれてきた楽曲だからこそ濃いというか。映像のイメージがついていたりするし、楽曲としても強いものが多いんですよね。なので、昨年の春ごろからソロアルバムに向けてこれらの過去曲をどうやってひとまとめにするか、そして新たな楽曲作りはどうするかいろいろ探り始めたんですが、そのなかでいちばんしっくりきたコンセプトがブーケ(=花束)だったんです。あとフォトブックのためにすでに文章を書き始めていたのも大きくて、その段階で「これ、めっちゃブーケっぽい作品になるな」って漠然とイメージが浮かんでいたんですよね。

では、楽曲よりもフォトブックの文章のほうが先にできていた?



モノによりますね。幼少期の話とかは結構ギリギリ。メモ書き程度に書いていたものをアルバムリリースに合わせてダダダダって清書していった感じです。

フォトブックを読んでからアルバムを聴くと曲の印象がちょっと変わりますね。「この曲はこのときのことを歌っているのかな」とか想像がどんどん膨らみました。



実はフォトブックをつけるか最初はちょっと悩んだんです。でも『Bouquet』は30歳になった自分自身の人生のポイントというか。30年をブーケにするという意味があって、文章でも片寄涼太像を生い立ちから触れてたどっているのでアルバムのテーマにもすごくマッチするなと。だからおっしゃっていただいたように文章によって曲の印象や解釈が変わるのはこの作品の醍醐味かもしれない。“秘すれば花”じゃないけど、実際にその楽曲が何を歌っているのか特定しないほうが作品の魅力も増すと思うので、フォトブックを読んだうえで想像を膨らませて聴いてもらえたら。僕自身あとから聴いて「あれ、この曲ってこういう風にも聞こえるな」とか印象が変わった瞬間もあっておもしろかったですよ。

ちなみに文章の主語が全部「私」なのは意味があるんですか?



いや特にないです(笑)。学校で「作文を書くときは主語を“私”で書きなさい」って教わったのでそれを守りたいなっていう。

律儀(笑)。でも「私」になることで小説を読んでいるような感覚もありました。



そこは意識していました。自分のことを書いてはいるけど“片寄涼太”っていう人をあまり固定してほしくない。あくまでフラットにするため「私」って書いたところはあります。なので結果、意味はありましたね(笑)。

リード曲「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi(m-flo)」で再びTakuさんとタッグを組んでいますが、楽曲オファーの決め手は?



やっぱりTakuさんと作った「Possible」でソロがスタートしましたし、そのときも僕がTakuさんとm-floさんの大ファンだからお願いしたという経緯があるので、アルバムもぜひご一緒したいなと。制作自体は対面の打ち合わせで収録する曲をいくつか聴いてもらい、「じゃあ早いやつでやろう」みたいな感じですぐ始まりましたね。

展開が早い!



TakuさんはGENERATIONSでもご一緒しているので、グループとのバランスも取ってくださっているなと思います。グループとは違うことをできるのがソロの良さですけど、あまりに違うことをしすぎるとついていけないこともあったりする。そのバランスをメチャクチャ考えてくれている感じがあって、最初は「Possible」を1曲目にするつもりだったんですけど「Stay or Go」を書き下ろしていただいて「あ、これが1曲目だ」って。この曲が来たおかげで安心して聴けるというか。このあとにどんな曲が来ても大丈夫って思えてありがたかったです。

最後のピースがピタッとハマったんですね。



そうですね。「Stay or Go」はステージを想像できる曲で、こういうスケールの楽曲が1曲入ることでアルバム全体がきらびやかになりゴージャス感も出てくる。実はTakuさんには「リード曲を作ってください」とはひと言も言ってなかったんですが、きっとそうなるんじゃないかなって考えて作ってくださったのかなと。そこはちょっとわからないけど、さすがプロデュース業が長いだけあって職人だなって思いました。

今作はさらっと流せる部分があまりない。1曲1曲じっくり向き合って聴くイメージがありました。



去年ある人と話していたら「20年くらい前まではギリ『趣味は音楽鑑賞』って言う人がいたけど、今は誰も言わない」って言っていてすごく納得したんですよ。確かに今って音楽も映像も移動時間とかに当たり前のように聴いたり観たりできるので、あえて〇〇鑑賞とは言わないじゃないですか。でもそれってさみしい気もしていて。このアルバムは映画館で映画を観るような感覚で聴いてほしい。僕のなかではアーティストさんが出すアルバムは基本じっくり聴くものっていう想いがあるんですよね。

曲順も構成もアーティストさんはこだわり抜いていますもんね。だからできればシャッフルしないで聴いてほしいし。



そうそうそう! 今回はボーナストラックの清塚(信也)さんとのコラボも含めて全10曲になっているんですけど、これがシャッフルしないギリギリの曲数だったんですよ。

清塚さんとの「Pray -for bouqet- feat.Shinya Kiyozuka」はまさに“ビッグボーナス”。豪華なコラボレーションですね。



清塚さん、最高でした。レコーディングは歌とピアノを同時にせーので録って。結果3回ぐらいやったんですけど、歌いながらピアノに包まれたり、背中を押されたり、前から引っ張られたりして「何だこれは?」ってびっくりしました。清塚さんの素敵な人柄が音に出ているし、こんな貴重な音楽体験をさせていただいて感謝しかない。

今回はアルバムリリースと同日に片寄さんがディレクターを務めるジュエリーブランド『Ruban de bouquet(リュバン ド ブーケ)』が立ち上がるサプライズもあって。「アルバムに収録された10曲をそれぞれの“花”に見立て、その花にまつわるイメージや物語を天然石に落とし込んで表現」ということですが、実物を見たら本当にどれも素敵すぎて悲鳴を上げそうになりました(笑)。



ありがとうございます(笑)。今回のテーマはアルバムタイトルと同じ『Bouquet』なので音楽とジュエリーが連動した世界観を表現したくて、モチーフにした花も歌詞や曲に合わせて僕が全部選びました。『Ruban de bouquet(リュバン ド ブーケ)』は「リボンの花束」っていう意味なんですけど、本物の贈り物は高価な宝石でも高いお食事でもなく、みんなで楽しく過ごした時間や体験だと思っていて、僕が提案するジュエリーもそんな“贈り物”をブーケに例えてリボンをかけましたっていうのがコンセプト。なのでちょっと儚くて控えめなデザインにしているんですよ。

片寄さん自身の繊細さやさりげなさがデザインに表れていると思いました。



うれしいです。ちなみにバングルは男性もつけられるデザインになっていて。ゴールドとピンクゴールドの2色にしたのは女性らしいピンクゴールドを男性(ゴールド)が包んでいるような感じにしたかったからなんです。

ロマンチックですねぇ。



“片寄、やってんな”ブランドって書いておいてください(笑)。みんな喜んでくれるかな?

このジュエリーを贈られたら「センスがいい人」って贈り主の評価が爆上がりすると思います。



そうなったらいいんですけど。全体的にユニセックスなデザインになっているのでカップルとかでお揃いにしてもらってもいいかも。「あのふたり、ちょっとやっちゃってんな」って感じでつけてみてください(笑)。



Photography_REALY
Text_若松正子


ALBUM Information
『Bouquet』

NOW ON SALE
【商品情報】
①【CD+DVD】RZCD-67354/B ¥11,000(税込)
②【CD+Blu-ray】RZCD-67355/B ¥11,000(税込)
③【CD ONLY】RZCD-67356 ¥4,730(税込)

▼収録内容
[CD] ※全形態共通
M1. Stay or Go prod. By ☆Taku Takahashi (m-flo)
M2.Possible
M3.Smoky Town Rain
M4.運命
M5.今夜はブギー・バック feat. eill / prod. Shin Sakiura
M6.Dance the life away
M7.サクライロ
M8.tenkiame
M9.朝日のように、夢を見て
【Bonus Track】 Pray -for bouquet- feat.Shinya Kiyozuka

[DVD・Blu-ray]
・Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)(Music Video)
・Smoky Town Rain (Music Video)
・運命
・今夜はブギー・バッグ feat. eill / prod. Shin Sakiura (Music Video)
・今夜はブギー・バッグ “THE LAST CONCERT of KATAYOSE’s twenties” (in Misono Universe)
・朝日のように、夢を見て (Music Video)
【Extra Live Video】
・今夜はブギー・バッグ feat. eill prod. Shin Sakiura (GENERATIONS LIVE TOUR 2024 "GENERATIONS 2.0" BONUS STAGE COUNTDOWN PARTY)

▼STREAMING & DOWNLOAD
https://avex.lnk.to/bouquet

▼「Stay or Go prod. by ☆Taku Takahashi (m-flo)」 Music Video


▼「朝日のように、夢を見て」 Music Video



BRAND Information
『Ruban de bouquet』



本ブランドは、 GENERATIONSのメンバーであり、アーティスト・俳優としても活躍する片寄涼太がディレクターを務め、“想いを結び、心に残るジュエリー”を届けたいという強い想いから誕生しました。
贈り物=プレゼント、というだけでなく、それは「かけがえのない瞬間を彩り、心を結ぶもの」。主役はその瞬間を生きる“あなた”であり、ジュエリーはその想いに寄り添う、リボンのような存在であってほしい……。そんな想いを、片寄涼太の感性と美意識でかたちにしています。
ファーストコレクションは、片寄涼太のソロアルバム『Bouquet』からインスパイアされたコレクション。アルバムに収録された全10曲をそれぞれ“花”に見立て、その花にまつわるイメージや物語を、天然石に落とし込んで表現。音楽とジュエリーが繊細にリンクする、ストーリー性あふれるラインナップとなっています。

【POPUP STORE】
VERTICAL GARAGE NAKAMEGURO


ADDRESS:〒153-0051 東京都目黒区上目黒1丁目15−11
SCHEDULE:8月29日(金)~8月31日(日)OPEN/12:00CLOSE/19:00

【ONLINE STORE】
Ruban de bouquetOnline Store


https://verticalgarage.jp/ruban_de_bouquet/


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