2025.6.2

『まさか泣くとは思わなかった』
THE JET BOY BANGERZ

  • THE JET BOY BANGERZ FC対象
  • 一部フリー
「LDHのストーリーや歴史を感じさせる曲」。
その言葉どおり最新EPのリード曲「まさか泣くとは思わなかった」(「まさ泣く」)はせつなく悲しくどこか懐かしく、でもスタイリッシュに聴かせるTHE LDH王道バラード。そんな“憧れの曲”を歌えるうれしさと難しさ、そして歴史=ベーシックを残しながらも自分たちらしさを打ち出した振り付けについてそれぞれの想いを語ってくれた彼ら。
さらにカップリング「Hot summer」の楽しいレコーディング秘話など、今回も真剣かつ笑い多めのインビューに。最初から最後までTJBBの無双パワーを存分に感じさせてくれた。



5月オンエアの『CDTV ライブ! ライブ!』で新曲「まさか泣くとは思わなかった」(以下「まさ泣く」)とブルーノマーズの「Runaway baby」のパフォーマンスを披露しましたが、どちらも良すぎました。


YUHI:「まさ泣く」は緊張しました。これまではダンスミュージックが多く、前回番組に出させていただいたときも強めの曲だったので、こういう繊細でごまかしがきかない歌を披露する場がTJBBとしてはあまりなくて。いつもとは違う緊張感を持って挑みました。

でも大人っぽい黒スーツと黒髪のビジュアルも含め、哀愁のある曲の世界観をしっかり表現されていたかと。


TAKI:哀愁といえばKOTAです。

NOSUKE:哀愁担当ですからね。

KOTA:この曲の前に、パフォーマーのみんなが“踊ってみた企画”の「Runaway baby」をハニーでハッピーな感じに踊ってくれたので、自分は逆にいい意味で気合いが入ったというか。リラックスした状態でいい歌を歌えたと思います。

しかもKOTAさんはいつも以上に色っぽかった。色気がダダ漏れでした。


一同:ウェ〜イ‼︎

KOTA:ありがとうございます(笑)。色気とか自分ではあんまわかんないけど。

SHOW:でもダダ漏れっちゃってるから(笑)。

そういう要素を自然に引き出す曲でもありますが、最初に聴いたときはどんな印象でした?


SHOW:これまでEIXILEさんや三代目(J SOUL BROTHERS)さんが継承してきた王道バラードといいますか。LDHのストーリーや歴史を感じさせる楽曲が自分たちの持ち歌になり披露できるようになったことが、まずすごくうれしかったです。そして今の時代にこの曲をどうアプローチしていくか自分たちで考え、ルックスや振り付けに携われたことも誇らしくて。チャレンジとしてもすごくいい曲だなと思いました。

HINATA:僕も小さいころからパフォーマーとヴォーカルで世界観を表現するEXILEさんのバラードが好きで。自分がLDHのアーティストになったら、そういう曲をやってみたいとずっと思っていたので、今回しっかり体現できたことがうれしかったです。


“EXILE系の王道バラード”というのは皆さんの中にしっかり刻まれているんですね。


HINATA:刻まれているし、憧れがあります。

AERON:こういうミドルアップバラードのサウンドって少し上の世代だったら懐かしさを感じるだろうし、今の流行りの曲を聴いている方たちにとっては新鮮。そこで「ちょっと好きかも」って刺激を受けてもらえたらいいなと思います。ただ、歌うときは世界観を作るのが本当に難しくて。歌詞も、それこそ男の色気とか哀愁を描いているので表現するのは苦戦しました。

YUHI:僕も個人的には過去一難しい曲だった。簡単そうに聴こえるかもしれないけど、実は1個1個のバースやサビに細かいテクニックが詰め込まれているんですよ。Aメロとかは特に難しくてキーが低いんですけど、曲の頭になる部分なのでどうインパクトを残すか模索しましたし、あとはサビもチェスト(地声)とファルセットのリズムが難しかった。熱い気持ちで歌いつつ、頭は冷静でいないと歌いこなせない曲でしたね。

AERON:しかもAメロのところはキーがピアノで言うと黒鍵しか使ってなくて、ずっと半音で歌い続けているんですよ。

すごいトリッキー。素人がカラオケで歌ったら絶対外しますね。


YUHI:僕らも大変ですよ(笑)。

KOTA:あと、全部日本語の歌詞なので感情をどう表現するかっていうのも難しかったです。英語と違って日本語は気持ちがダイレクトに伝わるので言葉をしっかり理解してから歌わないと、歌詞に込めた想いが聴き手に届かない。レコーディング前に歌詞を徹底的に読み込んで、自分なりの表現を試したり、ディレクションしてくれた方と擦り合わせながら作っていきました。

恋愛における喪失を歌っていますが、恋愛以外の解釈もできる普遍性のある歌詞ですよね。


KOTA:そのぶん、いろんな人に刺さるし共感してもらいやすい。僕も自分の過去を思い出しながら歌いました。

TAKI:あの人を思い出しちゃった?

KOTA:あの人って誰? ていうか(オレの過去)知らんやろ(笑)。

TAKI:全然知らん(笑)。


振り付けもメンバーで作ったそうですが、テーマは?


TAKI:曲のイメージのとおり、“THE王道LDHバラード”のダンススタイルです。NOSUKEくんとHINATAと僕、あとダンス界のレジェンドのYUGEさんとTAKUYAさんと一緒に作らせてもらったんですけど、とにかくベーシック。超シンプルな動きをゆったりといかにカッコ良く見せるかってことをテーマにしていて、そこで生まれるグルーヴ感や色を出せるように意識しました。今の時代は細かい振りやキャッチーなムーヴが主流なので、あえてベーシックな踊りをやるのは勝負でもあるんですが、この質感のダンスを出せるボーイズグループはたぶん今は全然いない。そこは僕らの強みじゃないかなと思います。なので、いつもは10人全員がパフォーマーと言ってもいいくらいヴォーカルも踊っていますけど、今回はドスンと真ん中にヴォーカルを立てまして。それを囲んでカノン(ひとりずつ順番に同じ振りをしていくフォーメーション)で流れていくところとか、視覚的にもきれいに見えるように作っているんですよ。

おっしゃるとおり、ヴォーカル3人を中心にパフォーマーが踊るところは祈っているようにも見えて美しかったです。


TAKI:あれがLDHの“祈りスタイル”です。

KOTA:新しい言葉を作り出すな。広まるやろ(笑)。

HINATA:あと、1サビはAOIが作ってくれたんですけど、AOIの振りが入ることでベーシックな中にもう1個、自分たちが発信したいものが落とし込まれたというか。サビで感情が強くなったとき、ベーシックを残しつつ、スタイルを変えてよりダンスに気持ちを乗せられるような振りになっているので、すごくいいバランスになっていると思います。

AOI:僕は3人が作ったものにプラスしてちょっと違うダンスのサビをまず作りまして。それをHINATAくんが「こうしたほうがいいんじゃないか」っていろいろ引き算してくれたんですよ。おかげで1サビとラストサビならではの、ニュアンスの違う、すごくいい振り付けができたんじゃないかなって自分でも気に入っています。

NOSUKE:僕は今回振りを作らずサポートで関わったんですけど、この曲はパートごとに全然ニュアンスが違う。Aメロ、Bメロ、サビとまったくタイムが違うし、振り付け自体、同じ曲とは思えないくらい違うニュアンスになっているので、合わせるのが難しかったんじゃないかなと。「B.A.D.」とかは全体をとおして今っぽい感じになっていますけど、「まさ泣く」は今っぽさのほかに90年代の感じも出ていて、難しいぶんすごくおもしろい振りになっているんですよね。

MVではそんな振りの特徴=“THE王道LDEバラード”のダンススタイルが際立っているというか。光と影のコントラストを強調した映像によって、曲の世界観がよりスタイリッシュに表現されていて見応えがありました。


TAKUMI:今回のMVはちょっと懐かしいテイストを感じさせつつ、ヴォーカル3人のシーンではいろいろな小物を使ってストーリーが見える作りになっていまして。どんな物語があるんだろうって、観る人が想像できる映像になっているんですよ。

KOTA:僕のシーンは昔の携帯電話やスマホがたくさん散らばっているんですけど、監督曰くあれは別れた彼女と通話してきた数を表しているらしいです。そういった“過去”をYUHIだったらテレビ、AERONは大量のレコードで表現していて、それを知ったうえで観るとより切なくなると思いますよ。

SHIGETORA:これまではインパクトとか力強さを押し出したMVが多かったけど、今回はそのイメージとは真逆のゆったりした大人っぽさを出せたかなと。全員黒髪で黒スーツっていうのも含め、僕たちの新しい一面が出ているし、今後いろんな系統を見せていくグループに成長するための第一歩になったMVだと思います。


カップリング2曲も「いろんな系統」を打ち出した多彩なラインナップになっています。それぞれ注目ポイントを教えてもらえますか?


SHOW:「Hot Summer」はタイトルのとおり、僕たちの初めてのサマーチューンなんですが、先輩方の楽曲をずっとやってこられたSTYさんに作っていただいたことがまずうれしかったです。「まさ泣く」もそうですけど、先輩方のやってきたことを自分たちもやらせてもらえるってやっぱりすごいテンションが上がるんですよね。しかもコミカルでキャッチーな楽曲に合わせてパフォーマーがガヤで参加するっていう収録の仕方もおもしろかった。ひとりずつフリースタイルでレコーディングしたものをSTYさんがピックしてくれたんですが、自分たちのお気に入りのワードとかがいろいろ入っていて。細かいから歌詞カードには入ってないんですが、そういうガヤも含めて楽しんで聴いてもらいたいです。

お気に入りのワードって、例えばどんな言葉ですか?


KOTA:HINATAの「夏! 夏!」とか。

HINATA:そこ、オレだっけ?

SHOW:フリースタイルすぎて自分が何を言ったかわかってない(笑)。

KOTA:あとTAKIの笑い声。すっごいうるさい声が入ってます(笑)。

NOSUKE:でも却下されたのもたくさんあって。そっちがまたおもしろかったりするんだけど、オレら全員やりすぎちゃったんですよね。SIHIGETORAとかすごいいいのが出てたんだけど。

SHIGETORA:何て言ってたっけ?

AOI:「Everybody say, “Summer, in the sky”」じゃない?

そんなに長いセンテンス? でも却下されたんですね……。


NOSUKE:華を添えすぎてしまったんでしょうね(笑)。でもほかにもおもしろい言葉がいっぱい入ってるので、何て言っているか拾ってもらうとさらに楽しめるんじゃないかなと。

AOI:よく聴くと、誰かが「TJBB,TJBB」とか言っていますしね。

その自由な感じが聴いていても最高にアガりました。もう1曲の「Attention」は逆にゴリゴリに作り込んだタイトな楽曲で。強弱のメリハリもカッコいいです。


YUHI:ありがとうございます。これは僕たちのこれまでの楽曲にはなかったタイプの曲だけど、勢いと荒々しさを兼ね備えたTJBB色全開の楽曲で、ファンの皆さんも「過去一好き」って声が多いんですよ。僕らもすごく好きですし、ライヴで歌ったら、持っていく場所によってメチャクチャ化ける曲だなと。今後、僕らのライヴを担ってくれるような曲になるんじゃないかと思います。

TJBBを象徴する新たなアイコンナンバーになりそうですね。




Photography_塩崎亨
Text_若松正子


※Information後にTHE JET BOY BANGERZ OFFICIAL FAN CLUB限定Interviewがございます。




EP Information
『まさか泣くとは思わなかった』




【商品情報】
① 初回生産限定盤【CD+Blu-ray】 AICL-4760〜4761 ¥5,500(税込)
② 通常盤【CD】 AICL-4762 ¥1,650(税込)

▼収録内容
[CD] ※全2形態共通
1. まさか泣くとは思わなかった
2. Hot summer
3. Attention

[Blu-ray] ※初回生産限定盤のみ
1. まさか泣くとは思わなかった - Music Video –
2. まさか泣くとは思わなかった - Music Video Making Movie -
3. LOVE / HATE (Concept Video)
4. B.A.D(Breaking All Destinations) (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
5. PHOTOGENIC (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
6. RAGING BULL (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
7. WEEKEND (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
8. TJBB Performer Showcase (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
9. Dancing In The Rain (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
10. UNBREAKABLE (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
11. Jettin’ (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
12. TEN (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
13. What Time Is It? (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~
14. CITY LIGHT (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
15. PARTY IN HERE (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
16. BOYS-TJBB Anthem- (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
17. LOVE / HATE (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)
18. Banger (SHOWCASE LIVE ~JET BOY PARTY~)


▼STREAMING & DOWNLOAD
『まさか泣くとは思わなかった』https://tjbb.lnk.to/iSKQD2

▼「まさか泣くとは思わなかった」Music Video


▼「Attention」Performance Video


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