ソロアリーナツアー『RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 "R"ED』を2024年6月29日の静岡・エコパアリーナを皮切りに全国4会場(8公演)で開催した今市隆二。ここでは、2024年8月25日に千葉・ららアリーナ東京ベイで行われたツアーファイナル公演での模様をお届けする。
開演時間を回ると、今市隆二を象徴する“赤”色に染まる会場。轟音が鳴り響き、場内が暗転すると、アリーナの前方から後方へと続くS字型の花道中央にかたどられた「R」が赤く浮び上がった。オープニング映像が映し出されたあと、マントのような赤い衣装に身を包んだ今市がキングチェアに座ってステージに登場。映像と連動し、数多の炎が立ち上がる中、ライヴはアルバム『R』のリード曲「RED」で幕を開けた。冒頭からラップでたたみかけていく今市。フードを頭から取り払い、椅子の上に立ち上がると、王者の風格を漂わせながら、今市はさらなる攻めの姿勢を見せた。そして、マントを脱ぎ、ノースリーブ姿になると、6人のダンサーと激しいパフォーマンスでオーディエンスを圧倒。そのあとのMCやアルバム『R』リリース時のインタビューでも「今年の自分の活動のメインとなるツアーになるので、相当な覚悟と気合いを持って挑みたい」と言っていたように、1曲目からただならぬ覚悟と気合いを感じさせた。
一変し、場内が青い光に包まれると、「Are you ready? FINAL」と叫び、「RHAPSODY」を披露。軽快なナンバーに合わせ、キレのあるダンス、心地良いファルセットを轟かせたあとは、ロックチューン「FUTURE LOVERS」へ。今市の中に宿る情熱の炎をたぎらせると、オーディエンスにも着火。会場は大きな熱気に包まれた。
暗転し、スポットライトの光に照らされる中、結んだ髪をほどき、ジャケットとハットでダンディな装いに様変わりした今市は「行くよ!」と、メインステージから花道を移動しながら「TUXEDO」を披露。センターステージに立つと、今市は丁寧なタッチで鍵盤を演奏した。アーティスト・今市隆二の側面を見せたあとは、彼が初めて作詞作曲に参加した、クリエイター今市隆二の原点ともいえる「Angel」。ダンサーとともに小気味よくステップを踏みながら、センターステージからアリーナ後方へと向かい、花道先端にたどりつくと、会場全体に伸びやかな高音を響かせた。
「ついにこの日がやってきました。『"R"ED』今日がファイナルになります。少し寂しい気持ちもありますけど、皆さんの人生の中で歴史上いちばん盛り上がる一日にしましょう!」。この日初のMC後に披露されたのは、2024年の今市隆二をシンボリックに彩った「REALLY LOVE」。「Say!」「Yeah!」「Say!」「REALLY LOVE!」のコール&レスポンスでオーディエンスと心を通わせながら、花道先端からメインステージへと場所を変え、MVさながらのスタイリッシュな世界観を構築した。
BAND Interludeを挟み、「RENDEZVOUS」へ。ステージに電話ボックスやベンチなどが置かれ、男女ダンサーがコレオグラフで歌詞の恋愛ストーリーを表現すると、「Highway to the moon」では、今市の歌声とダンスで緩やかなグルーヴを紡いだ。
Piano solo後、「ファイナルなので、ちょっとしたサプライズを用意しました」と、自らリハ後に客席を周り、ランダムに選んだ3席の下にサイン色紙を張り付けたことが明かされると、一気にざわつく会場。なんとその中のひとつは最上階最後列と、プレゼント自体は限りがあったものの、アリーナ後方まで続く花道や演出を含め、どの客席でも楽しめるようにと、終始、訪れた人たちへの今市ならではの気遣いが感じられた。
「せっかくこういうステージなので、真ん中に行きましょう」と、センターステージに移動し、バラードコーナーへ。「ONE DAY」を皮切りに、星空の下、今市の歌声が感情を揺さぶった「FOREVER YOUNG AT HEART」、そして師匠と慕うブライアン・マックナイトと共作したピアノバラード「Thank you」を披露。「自分のアーティスト人生において大切な楽曲」を、壮大な自然の映像を背景に、今市は自身の大切な人(ファン)に感謝の気持ちを込めて、一言一句、噛み締めるように歌い上げた。
後半戦は、波打つビートが鼓動を感じる「RIDE」からスタート。幕間映像の間に衣装チェンジをし、再びギアを入れた今市は、ダンサーと息の合ったダンスをしながら「Over & Over」、「Kiss & Tell」では観客と絶妙な掛け合いを行い、どんどん加速度を上げていく。さらに「Talkin’ bout love」では、曲前のダンスレクチャーが功を奏し、アリーナは一気にダンスホールと化した。花道先端から「THROWBACK pt.2」でメインステージへと戻ると、ダンサーに加え、バンドメンバーも横一列に並び、これぞTEAM RYUJIと言わんばかりに、皆が笑顔を煌めかせながら、心ひとつにパフォーマンスを繰り広げた。
そして、ステージにひとり残った今市は、「ライヴというのは唯一無二で、ものすごいパワーを持っていて、瞬間瞬間が本当に最高だなと、今日も幸せを感じています」と、満員の観客を見渡して感謝を述べる。「楽しい時間が過ぎるのは早いもので、次の曲が最後になります」と、RILYSとの時間を惜しみながら、終焉を知らせた。本編ラストを飾ったのは、彼にとって初のソロ楽曲(三代目 J SOUL BROTHERSのアルバム『PLANET SEVEN』に収録)となった「All LOVE」。「先ほど歌った『Thank you』はこれからもずっと歌い続けていきたい思い入れの強い曲でしたが、このあとに歌う曲も自分の心の魂のような、愛をテーマに制作した曲となっています。僕が皆さんに愛を届けなきゃいけないのに、この曲を通して人生が救われましたとか助けられましたといった声をたくさん聞かせてもらって……逆に僕が皆さんから愛をたくさんもらっています」と言うと、今市はまさに自身の魂を宿した歌声で、会場を大きな愛と感動に包み、ステージをあとにした。
暗転すると、“Special Guest HIROMITSU KITAYAMA”の文字がスクリーンに映し出され、なんと今市の親友、北山宏光が舞台にひとりで登場。そのまま北山の楽曲「乱心-RANSHIN-」を披露するという、予期せぬサプライズからアンコールステージは始まった。曲が終わると、今市が合流し、改めて北山を紹介。「ミツが来てくれたということで、あの曲いきますか!」と、アルバム『R』のボーナストラックに収録された「REALLY LOVE feat. HIROMITSU KITAYAMA」をふたりで初パフォーマンス。メインステージから花道先端を笑顔で闊歩しながら、それぞれ異なる声色を響かせ、ポジティブなエネルギーをふりまいた。さらに翌日にリリースされる北山の1stアルバム『ZOO』に収録された「THE BEAST feat. RYUJI IMAICHI」を一足早くお披露目。軽快なラップナンバーの「REALLY LOVE」とは対照的に、重厚&血気溢れるサウンド、2人が繰り出す高速ラップで観客の聴覚を刺激する「THE BEAST」。前者が“陽(光)”とすれば、後者は“陰(影)”とも言うべき、真逆の世界観に驚きつつも、同じ“赤”をイメージカラーに持つ今市と北山の見事な化学反応、今市のさらなる側面(新境地)に会場は大盛り上がりとなった。北山がステージを去ると、「もっともっと盛り上がる元気ありますか?」と、ふたりのコラボステージで再び点火したパッションをさらに燃やすべく、「Catch my Light」を披露。パワフルなバンドサウンド&パフォーマンスで観客を熱狂させると、今市は改めてツアーへの思いや集まってくれたファンやスタッフ、TEAM RYUJIのメンバーに感謝を表した。
「このツアーにかける強い気持ちを持ってここまでやってきました。皆さんがいてくれるから、こうしてここに立てています。どんなときも自分を支えてくれて、応援してくれて、愛してくれて、本当にありがとうございます」とお辞儀をすると、会場は拍手に包まれた。「今年もたくさんライヴをして、ファンの皆さんと旅をしてきたかのような最高の時間を過ごすことができました。年々皆さんに対しての感謝の気持ちが募っていて、だからこそ自分は心折れずに、ずっとステージに立ち続けることができるし、それが皆さんに対して僕ができること(恩返し)なのかなと思っています。これからも温かく応援していただけたらうれしいです」。今市はさらに深く長くお辞儀をすると、それに比例するように、一層大きくなった観客の拍手の音がしばらくの間、会場に鳴り響いた。
「それでは最後の曲にいきたいと思います。“奇跡”をテーマに作りました。どんなに辛くても苦しくても、めげずに負けずに少しずつ、一歩ずつ前に進んでいけば、奇跡は自分で起こせるということを(これまでの活動を通して)感じました。この中に今、辛い想いをされている方もいらっしゃるかもしれませんが、負けないで前を向いて歩いていってほしいし、必ず辛いこと、悲しいことの先には光がありますので、それを信じて頑張ってください」とエールを送り、「ラストは明るい曲なので、一緒に歌っていい空間にして、明るく終われたらいいなと思います」と言うと、アルバム『R』の最後を飾った「RE:MIRACLE」のイントロが流れた。ゴスペル調の壮大なナンバーを今市が力強く歌い上げ、オーディエンスに“奇跡は起こせる”と笑顔でメッセージを届けた。
すべての曲目を終え、今回のツアーをともにしたTEAM RYUJIのメンバーを紹介すると、今市は再びステージに北山を呼び込む。すると、「ツアー完走おめでとう!」と北山から今市へ大きな花束が贈られた。今市が「今日で『"R"ED』は終わりますが、引き続きアーティストとして前を向いて頑張っていきます。これからも皆さん熱い応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」と告げ、約2ヵ月にわたった『"R"ED』ツアーは幕を閉じた。
「これまで培ってきたものとか今、自分ができるすべてを表現して、ラストまで駆け抜けて、燃え尽きたい」(アルバム『R』リリース時インタビューより抜粋)と、今市が語っていた言葉は、まさに現実のものとなった。"R"="今市隆二"そのものであり、ソロアーティスト今市隆二の今の姿とともに、彼の生きざまをこのツアーを通して彼はたくさんの人の脳裏に焼き付け、一瞬一瞬を忘れられない記憶として刻んだことだろう。
LIVE DVD / Blu-ray information
▼一般流通商品
[A] DVD2枚組(スマプラ対応)
品番:RZBD-67219~20
価格:¥8,800
[B] Blu-ray Disc2枚組(スマプラ対応)
品番:RZXD-67221~2
価格:¥8,800
※初回仕様:未定
※初回封入特典:フォトブック(ページ数未定)
▼オフィシャルSHOP限定商品[初回生産限定盤]
[C] DVD3枚組(スマプラ対応)
品番:RZZ1-67223~5
価格:¥14,300
[D] Blu-ray Disc3枚組(スマプラ対応)
品番:RZZ1-67226~8
価格:¥14,300
※初回仕様:LPサイズ仕様
※初回封入特典:フォトブック(ページ数未定)
https://ryujiimaichi.lnk.to/20250312-LIVE
photography_松原裕之
text_星野彩乃

開演時間を回ると、今市隆二を象徴する“赤”色に染まる会場。轟音が鳴り響き、場内が暗転すると、アリーナの前方から後方へと続くS字型の花道中央にかたどられた「R」が赤く浮び上がった。オープニング映像が映し出されたあと、マントのような赤い衣装に身を包んだ今市がキングチェアに座ってステージに登場。映像と連動し、数多の炎が立ち上がる中、ライヴはアルバム『R』のリード曲「RED」で幕を開けた。冒頭からラップでたたみかけていく今市。フードを頭から取り払い、椅子の上に立ち上がると、王者の風格を漂わせながら、今市はさらなる攻めの姿勢を見せた。そして、マントを脱ぎ、ノースリーブ姿になると、6人のダンサーと激しいパフォーマンスでオーディエンスを圧倒。そのあとのMCやアルバム『R』リリース時のインタビューでも「今年の自分の活動のメインとなるツアーになるので、相当な覚悟と気合いを持って挑みたい」と言っていたように、1曲目からただならぬ覚悟と気合いを感じさせた。
一変し、場内が青い光に包まれると、「Are you ready? FINAL」と叫び、「RHAPSODY」を披露。軽快なナンバーに合わせ、キレのあるダンス、心地良いファルセットを轟かせたあとは、ロックチューン「FUTURE LOVERS」へ。今市の中に宿る情熱の炎をたぎらせると、オーディエンスにも着火。会場は大きな熱気に包まれた。
暗転し、スポットライトの光に照らされる中、結んだ髪をほどき、ジャケットとハットでダンディな装いに様変わりした今市は「行くよ!」と、メインステージから花道を移動しながら「TUXEDO」を披露。センターステージに立つと、今市は丁寧なタッチで鍵盤を演奏した。アーティスト・今市隆二の側面を見せたあとは、彼が初めて作詞作曲に参加した、クリエイター今市隆二の原点ともいえる「Angel」。ダンサーとともに小気味よくステップを踏みながら、センターステージからアリーナ後方へと向かい、花道先端にたどりつくと、会場全体に伸びやかな高音を響かせた。
「ついにこの日がやってきました。『"R"ED』今日がファイナルになります。少し寂しい気持ちもありますけど、皆さんの人生の中で歴史上いちばん盛り上がる一日にしましょう!」。この日初のMC後に披露されたのは、2024年の今市隆二をシンボリックに彩った「REALLY LOVE」。「Say!」「Yeah!」「Say!」「REALLY LOVE!」のコール&レスポンスでオーディエンスと心を通わせながら、花道先端からメインステージへと場所を変え、MVさながらのスタイリッシュな世界観を構築した。
BAND Interludeを挟み、「RENDEZVOUS」へ。ステージに電話ボックスやベンチなどが置かれ、男女ダンサーがコレオグラフで歌詞の恋愛ストーリーを表現すると、「Highway to the moon」では、今市の歌声とダンスで緩やかなグルーヴを紡いだ。
Piano solo後、「ファイナルなので、ちょっとしたサプライズを用意しました」と、自らリハ後に客席を周り、ランダムに選んだ3席の下にサイン色紙を張り付けたことが明かされると、一気にざわつく会場。なんとその中のひとつは最上階最後列と、プレゼント自体は限りがあったものの、アリーナ後方まで続く花道や演出を含め、どの客席でも楽しめるようにと、終始、訪れた人たちへの今市ならではの気遣いが感じられた。
「せっかくこういうステージなので、真ん中に行きましょう」と、センターステージに移動し、バラードコーナーへ。「ONE DAY」を皮切りに、星空の下、今市の歌声が感情を揺さぶった「FOREVER YOUNG AT HEART」、そして師匠と慕うブライアン・マックナイトと共作したピアノバラード「Thank you」を披露。「自分のアーティスト人生において大切な楽曲」を、壮大な自然の映像を背景に、今市は自身の大切な人(ファン)に感謝の気持ちを込めて、一言一句、噛み締めるように歌い上げた。
後半戦は、波打つビートが鼓動を感じる「RIDE」からスタート。幕間映像の間に衣装チェンジをし、再びギアを入れた今市は、ダンサーと息の合ったダンスをしながら「Over & Over」、「Kiss & Tell」では観客と絶妙な掛け合いを行い、どんどん加速度を上げていく。さらに「Talkin’ bout love」では、曲前のダンスレクチャーが功を奏し、アリーナは一気にダンスホールと化した。花道先端から「THROWBACK pt.2」でメインステージへと戻ると、ダンサーに加え、バンドメンバーも横一列に並び、これぞTEAM RYUJIと言わんばかりに、皆が笑顔を煌めかせながら、心ひとつにパフォーマンスを繰り広げた。
そして、ステージにひとり残った今市は、「ライヴというのは唯一無二で、ものすごいパワーを持っていて、瞬間瞬間が本当に最高だなと、今日も幸せを感じています」と、満員の観客を見渡して感謝を述べる。「楽しい時間が過ぎるのは早いもので、次の曲が最後になります」と、RILYSとの時間を惜しみながら、終焉を知らせた。本編ラストを飾ったのは、彼にとって初のソロ楽曲(三代目 J SOUL BROTHERSのアルバム『PLANET SEVEN』に収録)となった「All LOVE」。「先ほど歌った『Thank you』はこれからもずっと歌い続けていきたい思い入れの強い曲でしたが、このあとに歌う曲も自分の心の魂のような、愛をテーマに制作した曲となっています。僕が皆さんに愛を届けなきゃいけないのに、この曲を通して人生が救われましたとか助けられましたといった声をたくさん聞かせてもらって……逆に僕が皆さんから愛をたくさんもらっています」と言うと、今市はまさに自身の魂を宿した歌声で、会場を大きな愛と感動に包み、ステージをあとにした。
暗転すると、“Special Guest HIROMITSU KITAYAMA”の文字がスクリーンに映し出され、なんと今市の親友、北山宏光が舞台にひとりで登場。そのまま北山の楽曲「乱心-RANSHIN-」を披露するという、予期せぬサプライズからアンコールステージは始まった。曲が終わると、今市が合流し、改めて北山を紹介。「ミツが来てくれたということで、あの曲いきますか!」と、アルバム『R』のボーナストラックに収録された「REALLY LOVE feat. HIROMITSU KITAYAMA」をふたりで初パフォーマンス。メインステージから花道先端を笑顔で闊歩しながら、それぞれ異なる声色を響かせ、ポジティブなエネルギーをふりまいた。さらに翌日にリリースされる北山の1stアルバム『ZOO』に収録された「THE BEAST feat. RYUJI IMAICHI」を一足早くお披露目。軽快なラップナンバーの「REALLY LOVE」とは対照的に、重厚&血気溢れるサウンド、2人が繰り出す高速ラップで観客の聴覚を刺激する「THE BEAST」。前者が“陽(光)”とすれば、後者は“陰(影)”とも言うべき、真逆の世界観に驚きつつも、同じ“赤”をイメージカラーに持つ今市と北山の見事な化学反応、今市のさらなる側面(新境地)に会場は大盛り上がりとなった。北山がステージを去ると、「もっともっと盛り上がる元気ありますか?」と、ふたりのコラボステージで再び点火したパッションをさらに燃やすべく、「Catch my Light」を披露。パワフルなバンドサウンド&パフォーマンスで観客を熱狂させると、今市は改めてツアーへの思いや集まってくれたファンやスタッフ、TEAM RYUJIのメンバーに感謝を表した。
「このツアーにかける強い気持ちを持ってここまでやってきました。皆さんがいてくれるから、こうしてここに立てています。どんなときも自分を支えてくれて、応援してくれて、愛してくれて、本当にありがとうございます」とお辞儀をすると、会場は拍手に包まれた。「今年もたくさんライヴをして、ファンの皆さんと旅をしてきたかのような最高の時間を過ごすことができました。年々皆さんに対しての感謝の気持ちが募っていて、だからこそ自分は心折れずに、ずっとステージに立ち続けることができるし、それが皆さんに対して僕ができること(恩返し)なのかなと思っています。これからも温かく応援していただけたらうれしいです」。今市はさらに深く長くお辞儀をすると、それに比例するように、一層大きくなった観客の拍手の音がしばらくの間、会場に鳴り響いた。
「それでは最後の曲にいきたいと思います。“奇跡”をテーマに作りました。どんなに辛くても苦しくても、めげずに負けずに少しずつ、一歩ずつ前に進んでいけば、奇跡は自分で起こせるということを(これまでの活動を通して)感じました。この中に今、辛い想いをされている方もいらっしゃるかもしれませんが、負けないで前を向いて歩いていってほしいし、必ず辛いこと、悲しいことの先には光がありますので、それを信じて頑張ってください」とエールを送り、「ラストは明るい曲なので、一緒に歌っていい空間にして、明るく終われたらいいなと思います」と言うと、アルバム『R』の最後を飾った「RE:MIRACLE」のイントロが流れた。ゴスペル調の壮大なナンバーを今市が力強く歌い上げ、オーディエンスに“奇跡は起こせる”と笑顔でメッセージを届けた。
すべての曲目を終え、今回のツアーをともにしたTEAM RYUJIのメンバーを紹介すると、今市は再びステージに北山を呼び込む。すると、「ツアー完走おめでとう!」と北山から今市へ大きな花束が贈られた。今市が「今日で『"R"ED』は終わりますが、引き続きアーティストとして前を向いて頑張っていきます。これからも皆さん熱い応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」と告げ、約2ヵ月にわたった『"R"ED』ツアーは幕を閉じた。
「これまで培ってきたものとか今、自分ができるすべてを表現して、ラストまで駆け抜けて、燃え尽きたい」(アルバム『R』リリース時インタビューより抜粋)と、今市が語っていた言葉は、まさに現実のものとなった。"R"="今市隆二"そのものであり、ソロアーティスト今市隆二の今の姿とともに、彼の生きざまをこのツアーを通して彼はたくさんの人の脳裏に焼き付け、一瞬一瞬を忘れられない記憶として刻んだことだろう。

LIVE DVD / Blu-ray information
▼一般流通商品
[A] DVD2枚組(スマプラ対応)
品番:RZBD-67219~20
価格:¥8,800
[B] Blu-ray Disc2枚組(スマプラ対応)
品番:RZXD-67221~2
価格:¥8,800
※初回仕様:未定
※初回封入特典:フォトブック(ページ数未定)
▼オフィシャルSHOP限定商品[初回生産限定盤]
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品番:RZZ1-67223~5
価格:¥14,300
[D] Blu-ray Disc3枚組(スマプラ対応)
品番:RZZ1-67226~8
価格:¥14,300
※初回仕様:LPサイズ仕様
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