12月7日にフォト&ワード集『RIKU365』を発売したRIKU。30歳になったRIKUが「今の自分」を創り上げ、支えてきた、“喜怒哀楽”から生まれた想いを「365」の言葉に変換。「リアルなRIKUを表現したい」と臨んだ撮影の3万カットの中から厳選したビジュアルも収められている1冊が完成した。発売日前日には、都内で刊行記念イベントが行われ、RIKUが今作の魅力や撮影秘話、さらに2024年を振り返った感想などをインタビュー形式で紹介する。
2年前くらいに初めて写真集を出して。そのときに「またこういった機会があったら、次はどうしたいか」ということを常にマネージャーと相談していて、「次は自己啓発本を出したい」という話をしていました。だから今回お話をいただいてすぐに「自己啓発本のようなものを出したい」と提案させていただきました。
この『RIKU365』では、THE RAMPAGEとしてのRIKUと、ひとりの男性としての青山陸という二面性を表現したいなと思い、衣装や写真も含めてプランニングさせていただきました。文章については、自分自身が文字数の多い本や台本を読むのが苦手なタイプなので、誰でも覚えられるくらいの文章の長さにすることで飽きずに最後まで読んでいただけるんじゃないかなと。端的にしたぶん、中には威力高めなワードもあると思うのですが、それもありのままの自分の心から出てきた言葉なので、今の自分を形成するピースとして受け止めていただければうれしいです。今回は“取り繕わない”ということを前提に作らせていただきました。
スタッフチームと最初に打ち合わせをさせていただいたときに、僕に肉体派のイメージがあったのか「脱いでいただけますよね」と言われて(笑)。僕も負けず嫌いな部分があるので、「想像を超えてやろう」「チームの皆さんが引くほどのレベルに仕上げてやろう」というスイッチが入っちゃって(笑)、その日から減量が始まりました。打ち合わせから撮影まで約2ヵ月だったので、食事のメニューやトレーニングのメニューを組んで、最後には水抜きも。その間にはTHE RAMPAGEとしての仕事もあったのでしんどかったのですが、仲間のサポートもあって、自分自身でも「人生最高のフィジカルを作れたな」と自信を感じられる状態で撮影に挑むことができました。前日はキツすぎて寝られなかったですけど。この表紙の写真は水を飲んだあとに撮ったので、表情が明るいです(笑)。
僕からTHE RAMPAGEというものを取ったら何も残りません。THE RAMPAGEが僕のすべて、THE RAMPAGEがあるから今日もあるし、この本も出すことができているし。THE RAMPAGEへの愛を語り出したら何時間もかかります(笑)。とにかく今の僕のすべてなので、奪わないでいただきたいと思います。
結成して11年目に突入していて、もう少しで人生の半分くらいをともに過ごすことになる。10代のころから生活もともにしてきたと考えると、本当に家族のような、16人兄弟のような存在。一人ひとりに対して、もちろん「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と思うこともあるけど、それ以上に好きなところ、リスペクトしているところがたくさんあります。だから「その人のことを語ってください」と言われたら、迷わずに言葉が出てきました。
実家に帰るのはお正月の数日だけ。さらに、自分のルーツとなる場所に足を踏み入れるのは10年以上ぶりでした。当時通っていた道を自分の足で歩くと「ランドセルを背負ってここを歩いたな」「家から学校ってこんなに近かったっけ」とか、記憶がフラッシュバックして感慨深いものがありました。母校の子たちとも交流させてもらったので、先生から見たら「自分はこういう風に見えていたのかな」という発見もあって。生まれ育った場所でありながら新鮮さも感じられました。
あの子たちの歌声は圧巻でしたね。そこに音楽のすべてが詰まっているんじゃないかなと思いました。大人になればなるほど、スキルに気を取られたり、細かいところに目がいってしまったりするのですが、彼らは“校歌を歌う”という行為に全ベットしていて邪念がない。そんな彼らの歌を聴いて、「聞こえ方を気にしていた自分って小さかったんだな」と、くらいましたね。“言葉をリズムに乗せて、音に合わせて一生懸命であり続ける”。この先大御所と呼ばれる世代になったとしてもそういう想いで歌い続ける人でいなきゃ、目の前にいる人には届かないんだなと、彼らの歌声から学びました。
今こうしてお集まりいただいている皆さんも、日々生活していれば楽しいこともあれば、そうでないこともたくさんあると思います。人生とは浮き沈みが激しいもの。ずっと右肩上がりの人はいないし、成功している人ほど、その逆も知っているというのが人間という生き物の美しいところであり、面倒なところなのかなと思っていて。本書の冒頭で綴らせていただいたように、自分自身も苦しい時期があった。でもこの今の時代に生まれてきたということには、何かしら意味があると思うんです。人生は、その意味を理解する旅なのかなと思っていて。だから辛いと感じている人の……背中を押すというよりかは、一緒に肩を組んだり、背中に手を添えたりするようなことが本書で伝えられたらと思いました。
お気に入りですか?(と言いながら、『RIKU365』を手に取る) 皆さん、身体が出ているカットを選ぶんじゃないかと思っていますよね?(笑) ですが……つけ麺を食べている写真で。こういう食事はずっと我慢していたので、「撮影だもん!」と言い訳して食べたのですが(笑)、「僕って好きなものを食べているとき、こういう顔をするんだ」って自分自身を知った1枚なのですごくお気に入りです。
まだ渡せていないんです。でもメンバーについて綴っている部分もあるし、写真にも写ってくれているので、一人ひとりにサインとメッセージを添えてプレゼントしたいなと思っています。
THE RAMPAGEメンバーは普段あまりそういうことを言葉にしないタイプなのですが、ふいにメンバーから「あなたの歌が圧倒的な武器だから」と言われたことがあって。それは僕を元気づけようと思って言ったわけじゃなくて、一緒に過ごしている時間のなかで不意に出た言葉だったので言った本人は覚えていないと思うのですが、自分のなかではすごく大きなものとして、自信となり誇りとなって身体の中で生き続けている言葉ですね。同時に、自分も、素敵だなと思ったことは常に伝えていくべきだなと学びました。
うーん……人生でいちばん辛かった1年でした。「辛かった」というのは「ハード」という意味で。「よく働いたな」って。でも無理できるうちに無理していたほうがいいのかなとは思っていて。僕ももう30歳。老いていく自分を受け入れながら、そのなかで自分はどうしていくべきなのか、老化と同時に上げていけるものは何かを考えながら頑張れた1年だったかなと思います。結果、こうやって1年を乗り切りましたし。「これくらいのレベルだったら自分はまだできるんだ」ということがわかったので、来年はさらにネクストステージを目指しちゃおうかなと思います。
「よっこいせ」が増えました(笑)。ほかにも、ハードなトレーニングをしたあとや2時間半のライヴを終えたあとの身体へのダメージの残り方、筋肉痛がすごくあとに来るとか。お酒もあまり飲めなくちゃったし、学生時代は焼肉屋さんに行ったら一生カルビだけをもりもり食べ続けていたのに、今は初手に1枚食べるだけで十分になってしまったし。そういう何気ない瞬間に、自分も年を重ねているんだなと感じました。でも、老いていくことも人間らしいことだと思うので、「あんな親父になりたい」と思われるような男になっていきたいなと思っています。それを目指して、髪の毛も伸ばしているんです(笑)。
BOOK information
『RIKU365』
NOW ON SALE
定価:2,860円
仕様:A5判並/224頁/すべて書き下ろし、撮り下ろし
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344042841/
photography_塩崎亨
text_小林千絵
「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」のひとつとして、RIKUさんが1冊作ることが決まったとき、フォト&ワード集にしようと思ったのはどうしてだったのでしょうか?
2年前くらいに初めて写真集を出して。そのときに「またこういった機会があったら、次はどうしたいか」ということを常にマネージャーと相談していて、「次は自己啓発本を出したい」という話をしていました。だから今回お話をいただいてすぐに「自己啓発本のようなものを出したい」と提案させていただきました。
そして、フォト&ワード集という形のRIKUさんらしい自己啓発本が完成しました。完成してみていかがですか?
この『RIKU365』では、THE RAMPAGEとしてのRIKUと、ひとりの男性としての青山陸という二面性を表現したいなと思い、衣装や写真も含めてプランニングさせていただきました。文章については、自分自身が文字数の多い本や台本を読むのが苦手なタイプなので、誰でも覚えられるくらいの文章の長さにすることで飽きずに最後まで読んでいただけるんじゃないかなと。端的にしたぶん、中には威力高めなワードもあると思うのですが、それもありのままの自分の心から出てきた言葉なので、今の自分を形成するピースとして受け止めていただければうれしいです。今回は“取り繕わない”ということを前提に作らせていただきました。
素晴らしい肉体美も披露されています。そのボディを作るまでに努力もしたそうですね。
スタッフチームと最初に打ち合わせをさせていただいたときに、僕に肉体派のイメージがあったのか「脱いでいただけますよね」と言われて(笑)。僕も負けず嫌いな部分があるので、「想像を超えてやろう」「チームの皆さんが引くほどのレベルに仕上げてやろう」というスイッチが入っちゃって(笑)、その日から減量が始まりました。打ち合わせから撮影まで約2ヵ月だったので、食事のメニューやトレーニングのメニューを組んで、最後には水抜きも。その間にはTHE RAMPAGEとしての仕事もあったのでしんどかったのですが、仲間のサポートもあって、自分自身でも「人生最高のフィジカルを作れたな」と自信を感じられる状態で撮影に挑むことができました。前日はキツすぎて寝られなかったですけど。この表紙の写真は水を飲んだあとに撮ったので、表情が明るいです(笑)。
「生き方編」「THE RAMPAGE編」「ディクショナリー」「仕事編」という構成になっています。「THE RAMPAGE編」ではライヴの裏側も収録されていますが、改めてTHE RAMPAGEへの愛を語っていただけますか?
僕からTHE RAMPAGEというものを取ったら何も残りません。THE RAMPAGEが僕のすべて、THE RAMPAGEがあるから今日もあるし、この本も出すことができているし。THE RAMPAGEへの愛を語り出したら何時間もかかります(笑)。とにかく今の僕のすべてなので、奪わないでいただきたいと思います。
メンバー一人ひとりに対してキャッチコピーのようなフレーズと、それぞれのメンバーに対する想いも綴られています。
結成して11年目に突入していて、もう少しで人生の半分くらいをともに過ごすことになる。10代のころから生活もともにしてきたと考えると、本当に家族のような、16人兄弟のような存在。一人ひとりに対して、もちろん「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と思うこともあるけど、それ以上に好きなところ、リスペクトしているところがたくさんあります。だから「その人のことを語ってください」と言われたら、迷わずに言葉が出てきました。
今回“青山陸”の部分も見せたいということで、出身地・埼玉県朝霞市でも撮影を行ったそうですね。
実家に帰るのはお正月の数日だけ。さらに、自分のルーツとなる場所に足を踏み入れるのは10年以上ぶりでした。当時通っていた道を自分の足で歩くと「ランドセルを背負ってここを歩いたな」「家から学校ってこんなに近かったっけ」とか、記憶がフラッシュバックして感慨深いものがありました。母校の子たちとも交流させてもらったので、先生から見たら「自分はこういう風に見えていたのかな」という発見もあって。生まれ育った場所でありながら新鮮さも感じられました。
母校では、合唱部の子たちと一緒に校歌を歌ったそうですね。
あの子たちの歌声は圧巻でしたね。そこに音楽のすべてが詰まっているんじゃないかなと思いました。大人になればなるほど、スキルに気を取られたり、細かいところに目がいってしまったりするのですが、彼らは“校歌を歌う”という行為に全ベットしていて邪念がない。そんな彼らの歌を聴いて、「聞こえ方を気にしていた自分って小さかったんだな」と、くらいましたね。“言葉をリズムに乗せて、音に合わせて一生懸命であり続ける”。この先大御所と呼ばれる世代になったとしてもそういう想いで歌い続ける人でいなきゃ、目の前にいる人には届かないんだなと、彼らの歌声から学びました。
“生きていこう”というメッセージが貫かれています。このメッセージに対する想いを聞かせてください。
今こうしてお集まりいただいている皆さんも、日々生活していれば楽しいこともあれば、そうでないこともたくさんあると思います。人生とは浮き沈みが激しいもの。ずっと右肩上がりの人はいないし、成功している人ほど、その逆も知っているというのが人間という生き物の美しいところであり、面倒なところなのかなと思っていて。本書の冒頭で綴らせていただいたように、自分自身も苦しい時期があった。でもこの今の時代に生まれてきたということには、何かしら意味があると思うんです。人生は、その意味を理解する旅なのかなと思っていて。だから辛いと感じている人の……背中を押すというよりかは、一緒に肩を組んだり、背中に手を添えたりするようなことが本書で伝えられたらと思いました。
本書の中で、特にお気に入りの1枚はどれですか?
お気に入りですか?(と言いながら、『RIKU365』を手に取る) 皆さん、身体が出ているカットを選ぶんじゃないかと思っていますよね?(笑) ですが……つけ麺を食べている写真で。こういう食事はずっと我慢していたので、「撮影だもん!」と言い訳して食べたのですが(笑)、「僕って好きなものを食べているとき、こういう顔をするんだ」って自分自身を知った1枚なのですごくお気に入りです。
本書をご覧になったTHE RAMPAGEメンバーの反応を教えてください。
まだ渡せていないんです。でもメンバーについて綴っている部分もあるし、写真にも写ってくれているので、一人ひとりにサインとメッセージを添えてプレゼントしたいなと思っています。
RIKUさんらしい言葉がたくさん並んでいますが、RIKUさんご自身が、これまで仲間や先輩からもらった言葉で力になった言葉があれば教えてください。
THE RAMPAGEメンバーは普段あまりそういうことを言葉にしないタイプなのですが、ふいにメンバーから「あなたの歌が圧倒的な武器だから」と言われたことがあって。それは僕を元気づけようと思って言ったわけじゃなくて、一緒に過ごしている時間のなかで不意に出た言葉だったので言った本人は覚えていないと思うのですが、自分のなかではすごく大きなものとして、自信となり誇りとなって身体の中で生き続けている言葉ですね。同時に、自分も、素敵だなと思ったことは常に伝えていくべきだなと学びました。
もうすぐ2024年の“365”日が終わります。RIKUさんにとって2024年はどのような1年でしたか?
うーん……人生でいちばん辛かった1年でした。「辛かった」というのは「ハード」という意味で。「よく働いたな」って。でも無理できるうちに無理していたほうがいいのかなとは思っていて。僕ももう30歳。老いていく自分を受け入れながら、そのなかで自分はどうしていくべきなのか、老化と同時に上げていけるものは何かを考えながら頑張れた1年だったかなと思います。結果、こうやって1年を乗り切りましたし。「これくらいのレベルだったら自分はまだできるんだ」ということがわかったので、来年はさらにネクストステージを目指しちゃおうかなと思います。
今お話にもあったとおり、今年の8月に30歳を迎えられました。30歳になって変わったことはありますか?
「よっこいせ」が増えました(笑)。ほかにも、ハードなトレーニングをしたあとや2時間半のライヴを終えたあとの身体へのダメージの残り方、筋肉痛がすごくあとに来るとか。お酒もあまり飲めなくちゃったし、学生時代は焼肉屋さんに行ったら一生カルビだけをもりもり食べ続けていたのに、今は初手に1枚食べるだけで十分になってしまったし。そういう何気ない瞬間に、自分も年を重ねているんだなと感じました。でも、老いていくことも人間らしいことだと思うので、「あんな親父になりたい」と思われるような男になっていきたいなと思っています。それを目指して、髪の毛も伸ばしているんです(笑)。
BOOK information
『RIKU365』RIKU (THE RAMPAGE)/幻冬舎 撮影:古水良
『RIKU365』
NOW ON SALE
定価:2,860円
仕様:A5判並/224頁/すべて書き下ろし、撮り下ろし
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344042841/
photography_塩崎亨
text_小林千絵
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