2024年第二弾Digital Single「Baby don’t cry」をリリースした三代目 J SOUL BROTHERS。ストロング・スタイルな前作「BLAZE」が"PETAL & THORN"(花びらと棘)の"THORN"とするならば、プロデューサーにGeGを迎えた涙の失恋ソング「Baby don’t cry」は"PETAL"。アコースティックなムードを基調としたトラックで構成されたメロディアスな楽曲、それを色付けるようなヴォーカルワークと歌詞は必聴だ。今回はNAOTO、小林直己、今市隆二、ØMIに楽曲の聴きどころやConcept Videoについて語ってもらった。

「Baby don’t cry」はどのように制作していったんですか？

ØMI：デモを聴いたときからすごくいい曲だったので、ベースはこのままでいきたいなと制作していきました。それからGeGさんが僕らの声を聴いて、トラックや曲の全体はこうしたいとアドバイスをもらって、たくさんキャッチボールをさせていただき、仕上がった楽曲です。

レコーディングはどんな感じでしたか？

今市隆二：まずプリプロと言われる仮歌を行いました。初めてのトラックメイカーだったので、仮歌をしてそれを聴いたうえでGeGが調節して、自分たちは歌入れをしてということを繰り返していきました。切ない別れの曲ではあるんですけど、後半にかけてストリングスやパッドが入ったりして音色が足されていくんです。リリック的にはすごく切なく儚い歌詞なんですけど、その音色が最終的には女性に対しての応援歌だったり、男性に対しては一歩前に踏み出す、ちょっと希望が生まれる感じになっているのが自分的にすごく好きで。切ない曲だけど、最後に光が見える曲なので、そういうところを感じていただければと思います。

Concept VideoもYouTubeにて公開されていますが、どのような映像に仕上がっていますか？

小林直己：曲の雰囲気をビジュアルで表現する映像を作ろうという話があがって、Music Videoとは少し違う、Concept Videoを作りました。「BLAZE」から始まる流れでクリエーターのユアンさんにトータルプロデュースをお願いしていて、アルバムがツアーにつながっていくところから、そこまで一貫した流れを作りたいということになりました。今回のConcept Videoもユアンさんのアイデアに僕たちが寄り添うといいますか、ともにつくる形で進めていきました。今回はヴォーカルだけじゃなくてメンバー全員がリップシンクをして、それぞれが表わす「Baby don’t cry」の世界が一本につながっている映像になっています。

この楽曲を聴いてくださる方にはどんな風に届けたいと考えていますか？

NAOTO：今年のテーマが“PETAL ＆ THORN”なので、その“THORN”＝棘の部分を「BLAZE」で表現して、“PETAL”＝花びらの部分―柔らかい部分をこの「Baby don’t cry」で表現しています。デビュー当時から「Best Friend’s Girl」「花火」「C.O.S.M.O.S. 〜秋桜〜」などのミディアムバラードで三代目のスタイルを作り上げてきたと思うのですが、久しぶりにそういう楽曲に立ち返ったといいますか。ファンの皆さんもたぶんこういうしっとりとしたヴォーカルの歌が聴けて、なおかつ僕らがそれに合わせて踊っているという、三代目のある種もうひとつの王道のスタイルを求めてくださっていると思うんです。ただ、楽曲自体はやっぱり日々すごく進化しているし、音楽シーンもいろいろ変わってきているなかで、少し時代が進んで、今、三代目がやるべきスタイルという風に、今風にアップデートしたのがこの「Baby don’t cry」かなと個人的には思っています。

Digital Single
「Baby don’t cry」
配信中
▼STREAMING & DOWNLOAD
https://jsb.lnk.to/TukyvZ-20240925-BDC

▼「Baby don’t cry」Concept Video


photography_松原裕之