今後もドラマ三作品の出演が決まっている佐藤寛太にインタビューを敢行。それぞれの作品の魅力や役どころについてはもちろん、2025年で劇団EXILE加入10周年を迎える今の心境なども語ってもらった。
井樫(彩)監督が、僕が出演していた映画『正欲』を観てくれていたみたいで、周りの俳優仲間から「井樫さんが『正欲』すごく褒めていたよ」と言われていて。すごくうれしかったですし、僕もいつかお仕事したいと思っていて、そんなときにオファーをいただきました。
確かに、わりと狭い範囲内で恋愛や情事が繰り広げられるのですが、僕自身は略奪や不倫とか、そういうドロドロした印象があまりないんです。人間模様は恋愛をベースにエンタメ色強めに仕上がっている一方で、描かれているそれぞれのキャラクターがすごい人間臭くて素敵なんです。キャラクター設定も、ひとりでキャラ渋滞しちゃっているくらいかなり濃い人格になっていて、すごく演じ甲斐があるなと思います。
僕は世良晴人というカメラマンアシスタント役で、ふたりの女性を追いかけているという設定です。物語の登場人物はたくさんいますが、井樫さんが映画畑の方ということもあって、各キャラクターを丁寧に撮っています。だから見ている人からしたら、キャラに共感したり、没入する方もいるんじゃないかなと思います。
そうなんです。エンタメ色が強そうに感じがちですけど、しっかりと人間が描かれていて。もちろん展開もおもしろいですが、人間の魅力がすごく詰まっているので、大人の恋愛事情以外でもしっかりと楽しめる作品になっていると思います。現場もキャスト&スタッフの皆さんが素敵な人たちばかりで、自ずといい雰囲気が生まれて、個人的にはすごく楽しかったです。
カメラは普段から趣味で撮っていたこともあり、特別に何か準備をするということはありませんでした。役の気持ちも、実際に演じるうえで無理がなく、そういった意味では素の自分といいますか、自然に演じられたかなと思います。井樫監督自身が、作り込んで何かを表現するというより、自然の中で起こる感情の変化みたいなものを切り取りたいという方なので、そういう狙いがあったのかもしれません。
井樫監督という友達です。すごく素敵な方なんです。まじめでカッコ良くて、人間臭くてあと自分と同類な匂いがします。これから先、この仕事を続けていくうえで一緒に年を重ねていきたいと思わせてくれるといいますか。彼女の撮る作品も楽しみですし、そこに自分が関わっていくことも楽しみですし。同世代の監督の友達ができるってなかなかないので、そういう意味では今作はすごく刺激になりました。
やっぱりちょっと違いますね。たとえば、生配信のドラマだとその場で止めることができませんし、その重圧がすごくあります。でも、だからこそおもしろいとか、ライヴで起こっていることが魅力的って思えるものを作らないといけないから、その部分でもすごくプレッシャーを感じています。企画としてすごく挑戦的なもので、この機会に貴重な経験をさせてもらえるので、そこはすごくありがたいなと思います。
そこもちょっとドキドキしているところで。というのも、俳優が演じるお笑いコンビに関しては個人的に、映画『火花』を越えるコンビはないと思っているので、そこをどうやって演じようかっていう。本当に不安で仕方ないです。
これは芸人役に限ったことではないですが、みんなが知っている職業のキャラクターを演じることは難しいんです。たとえば扇子職人って、どういうキャラクターなのか知られていないじゃないですか。だから見る人にある程度のフィルターがかかりますが、芸人さんってみんなが知っている職業ですし、それぞれイメージする芸人像があるから共通認識しづらい。相方役を演じる小関(裕太)くんと、相談しながらやっていきながらオリジナルの芸人キャラを構築していきたいと思います。
主演の山田杏奈さんを筆頭に、すごく素敵なキャストさんとご一緒にさせてもらうので楽しみです。自分にとっていい経験になると思います。
僕が演じる加瀬一馬は、山田杏奈さんが演じる岸本聡里の獣医学部の先輩で、男子寮の寮長という役どころです。動物保護のボランティアをしている優しい先輩で、聡里から恋心を抱かれるというポジションといいますか。
あることはありますが、そこまで多くはないです。学術的なものがストーリーの中心になるわけでもないので、いろんな年代の方に楽しんでいただける内容だと思います。訳あって引きこもっていた聡里が、「いのち」の現場で少しずつ成長しつつ、ひたむきに“生きる意味”や“命との向き合い方”を見つけていく青春物語です。
獣医を目指して奮闘しながら成長していく学生の話ですが、今回の作品に触れたことで、人間ってやっぱり勉強というか、学ぶということをし続けなければいけないんだなと感じました。この作品に限らず、自分が興味を持っている事柄に対して、勉強をし続けていきたいなと思いました。
早かったですね。昔だったら絶対に考えなかったようなことを、最近はぼんやりと考えたりしているので、そうやって自分の中で変化があると着実に年を重ねているなって感じます。
出演作を選ぶこととかですね。自分は今後どんな作品に出たくて、どんな人と一緒にお仕事をしたいのかということを具体的に考えるようになったのが、ここ最近のことで。これは映画『正欲』に出演したことが大きかったと感じています。あの作品を経験して以降、今までどおりこのまま闇雲に仕事を続けていいのかという想いが強く芽生え始めました。『正欲』には一流の役者の方がたくさん出演していたのですが、そういう現場を経験したあとに、自分は何かを変えたいと思うようになりまして。出たい作品があっても自分の想いが届かないのであれば、オーディションに出るという手もありますし、とにかく自分の気持ちに素直に従ってやっていきたいという想いが強くなりました。自分がしたいことを仕事にしているぶん、大変なことはありますが、自分がしたいことだからこそ妥協もしません。これからもっと成長したいですし、いい作品に呼ばれる準備をして自信もつけたいです。
DRAMA information 01
Leminoオリジナルドラマ『情事と事情』
2024年12月5日スタート
出演/倉科カナ、さとうほなみ、佐藤寛太、森香澄、寺西拓人、金子ノブアキ、真飛聖 ほか
原作/小手鞠るい「情事と事情」(幻冬舎)
演出/井樫彩、雨宮由依
脚本/的場友見
音楽/橘 麻美、菅野みづき
プロデューサー/浅野澄美、溝口道勇
制作/FCC
製作著作/NTTドコモ
DRAMA information 02
ニッポン放送開局70周年×WOWOW 共同製作生配信ドラマ『ゴース ト・オブ・レディオ〜バチボコ怖い心霊バスツアー〜』
(全2回上映)
日程/2024年11月17日(日) 20:00〜22:30(予定)
2024年11月29日(金) 20:00〜22:30(予定)
※アーカイブ3週間付き
配信プラットフォーム/Streaming+、PIA LIVE STREAM
監督/大九明子
脚本/大九明子、林田洋平(ザ・マミィ)
プロデューサー/石井玄
製作著作/ニッポン放送、WOWOW
出演/小関裕太、佐藤寛太
吉住、太田将熙、早織、北野日奈子、川﨑珠莉
松田大輔(東京ダイナマイト)
酒井貴士(ザ・マミィ)
佐藤貢三、村田唯、工藤孝生
黒沢かずこ(森三中)
前野朋哉/小宮浩信・相田周二(三四郎)
https://event.1242.com/events/ghostofradio
DRAMA information 03
NHK土曜ドラマ『リラの花咲くけものみち』
2025年2月1日(土)スタート
総合テレビ 毎週土曜 夜10:00〜10:49
原作/藤岡陽子
脚本/水橋文美江
音楽/平井真美子
出演/山田杏奈 當真あみ・萩原利久/佐藤寛太 山崎静代 甲本雅裕 石橋静河 風吹ジュン
制作統括/黒沢淳(テレパック) 勝田夏子(NHK)
プロデューサー/室谷拡 三本千晶(テレパック)
演出/谷口正晃
photography_野呂知功(TRIVAL)
styling_平松正啓(Y’s C)
hair&make_Emiy
text_オオサワ系
Leminoオリジナルドラマ『情事と事情』に出演されていますが、どういった経緯で決まったのですか?
井樫(彩)監督が、僕が出演していた映画『正欲』を観てくれていたみたいで、周りの俳優仲間から「井樫さんが『正欲』すごく褒めていたよ」と言われていて。すごくうれしかったですし、僕もいつかお仕事したいと思っていて、そんなときにオファーをいただきました。
本作は不倫や浮気、略奪といった複雑な恋愛模様がテーマですが、作品に対してどのように向き合っていますか?
確かに、わりと狭い範囲内で恋愛や情事が繰り広げられるのですが、僕自身は略奪や不倫とか、そういうドロドロした印象があまりないんです。人間模様は恋愛をベースにエンタメ色強めに仕上がっている一方で、描かれているそれぞれのキャラクターがすごい人間臭くて素敵なんです。キャラクター設定も、ひとりでキャラ渋滞しちゃっているくらいかなり濃い人格になっていて、すごく演じ甲斐があるなと思います。
ご自身はどんな役どころですか?
僕は世良晴人というカメラマンアシスタント役で、ふたりの女性を追いかけているという設定です。物語の登場人物はたくさんいますが、井樫さんが映画畑の方ということもあって、各キャラクターを丁寧に撮っています。だから見ている人からしたら、キャラに共感したり、没入する方もいるんじゃないかなと思います。
略奪とか浮気が表立っていると、そっちがメインになりそうですけど。
そうなんです。エンタメ色が強そうに感じがちですけど、しっかりと人間が描かれていて。もちろん展開もおもしろいですが、人間の魅力がすごく詰まっているので、大人の恋愛事情以外でもしっかりと楽しめる作品になっていると思います。現場もキャスト&スタッフの皆さんが素敵な人たちばかりで、自ずといい雰囲気が生まれて、個人的にはすごく楽しかったです。
特別に役作りはされましたか?
カメラは普段から趣味で撮っていたこともあり、特別に何か準備をするということはありませんでした。役の気持ちも、実際に演じるうえで無理がなく、そういった意味では素の自分といいますか、自然に演じられたかなと思います。井樫監督自身が、作り込んで何かを表現するというより、自然の中で起こる感情の変化みたいなものを切り取りたいという方なので、そういう狙いがあったのかもしれません。
この作品に触れたことで、得たものはどんなことですか?
井樫監督という友達です。すごく素敵な方なんです。まじめでカッコ良くて、人間臭くてあと自分と同類な匂いがします。これから先、この仕事を続けていくうえで一緒に年を重ねていきたいと思わせてくれるといいますか。彼女の撮る作品も楽しみですし、そこに自分が関わっていくことも楽しみですし。同世代の監督の友達ができるってなかなかないので、そういう意味では今作はすごく刺激になりました。
続いて、ニッポン放送開局70周年×WOWOW 共同製作生配信ドラマ『ゴースト・オブ・レディオ~バチボコ怖い心霊バスツアー〜』に関してお話を聞かせてください。生配信ということですが、気持ち的にいつもとちがうものですか?
やっぱりちょっと違いますね。たとえば、生配信のドラマだとその場で止めることができませんし、その重圧がすごくあります。でも、だからこそおもしろいとか、ライヴで起こっていることが魅力的って思えるものを作らないといけないから、その部分でもすごくプレッシャーを感じています。企画としてすごく挑戦的なもので、この機会に貴重な経験をさせてもらえるので、そこはすごくありがたいなと思います。
今作ではお笑いコンビを演じるそうですね。
そこもちょっとドキドキしているところで。というのも、俳優が演じるお笑いコンビに関しては個人的に、映画『火花』を越えるコンビはないと思っているので、そこをどうやって演じようかっていう。本当に不安で仕方ないです。
芸人を演じるところの難しさってどんなところにありますか?
これは芸人役に限ったことではないですが、みんなが知っている職業のキャラクターを演じることは難しいんです。たとえば扇子職人って、どういうキャラクターなのか知られていないじゃないですか。だから見る人にある程度のフィルターがかかりますが、芸人さんってみんなが知っている職業ですし、それぞれイメージする芸人像があるから共通認識しづらい。相方役を演じる小関(裕太)くんと、相談しながらやっていきながらオリジナルの芸人キャラを構築していきたいと思います。
そしてもう一作、土曜ドラマ『リラの花咲くけものみち』。こちらもこれから撮影に入るそうですが、どんな想いで臨まれていますか?
主演の山田杏奈さんを筆頭に、すごく素敵なキャストさんとご一緒にさせてもらうので楽しみです。自分にとっていい経験になると思います。
ご自身はどんな役どころですか?
僕が演じる加瀬一馬は、山田杏奈さんが演じる岸本聡里の獣医学部の先輩で、男子寮の寮長という役どころです。動物保護のボランティアをしている優しい先輩で、聡里から恋心を抱かれるというポジションといいますか。
獣医学に関する専門用語などもたくさん出てくるのですか?
あることはありますが、そこまで多くはないです。学術的なものがストーリーの中心になるわけでもないので、いろんな年代の方に楽しんでいただける内容だと思います。訳あって引きこもっていた聡里が、「いのち」の現場で少しずつ成長しつつ、ひたむきに“生きる意味”や“命との向き合い方”を見つけていく青春物語です。
この作品を通して伝えたいことはどんなことですか?
獣医を目指して奮闘しながら成長していく学生の話ですが、今回の作品に触れたことで、人間ってやっぱり勉強というか、学ぶということをし続けなければいけないんだなと感じました。この作品に限らず、自分が興味を持っている事柄に対して、勉強をし続けていきたいなと思いました。
佐藤さんは2025年1月で劇団EXILEに加入して10年になりますが、これまでを振り返って、率直なお気持ちを教えてください。
早かったですね。昔だったら絶対に考えなかったようなことを、最近はぼんやりと考えたりしているので、そうやって自分の中で変化があると着実に年を重ねているなって感じます。
考えてなかったこととは具体的にどんなことですか?
出演作を選ぶこととかですね。自分は今後どんな作品に出たくて、どんな人と一緒にお仕事をしたいのかということを具体的に考えるようになったのが、ここ最近のことで。これは映画『正欲』に出演したことが大きかったと感じています。あの作品を経験して以降、今までどおりこのまま闇雲に仕事を続けていいのかという想いが強く芽生え始めました。『正欲』には一流の役者の方がたくさん出演していたのですが、そういう現場を経験したあとに、自分は何かを変えたいと思うようになりまして。出たい作品があっても自分の想いが届かないのであれば、オーディションに出るという手もありますし、とにかく自分の気持ちに素直に従ってやっていきたいという想いが強くなりました。自分がしたいことを仕事にしているぶん、大変なことはありますが、自分がしたいことだからこそ妥協もしません。これからもっと成長したいですし、いい作品に呼ばれる準備をして自信もつけたいです。
DRAMA information 01
Leminoオリジナルドラマ『情事と事情』
2024年12月5日スタート
出演/倉科カナ、さとうほなみ、佐藤寛太、森香澄、寺西拓人、金子ノブアキ、真飛聖 ほか
原作/小手鞠るい「情事と事情」(幻冬舎)
演出/井樫彩、雨宮由依
脚本/的場友見
音楽/橘 麻美、菅野みづき
プロデューサー/浅野澄美、溝口道勇
制作/FCC
製作著作/NTTドコモ
DRAMA information 02
ニッポン放送開局70周年×WOWOW 共同製作生配信ドラマ『ゴース ト・オブ・レディオ〜バチボコ怖い心霊バスツアー〜』
(全2回上映)
日程/2024年11月17日(日) 20:00〜22:30(予定)
2024年11月29日(金) 20:00〜22:30(予定)
※アーカイブ3週間付き
配信プラットフォーム/Streaming+、PIA LIVE STREAM
監督/大九明子
脚本/大九明子、林田洋平(ザ・マミィ)
プロデューサー/石井玄
製作著作/ニッポン放送、WOWOW
出演/小関裕太、佐藤寛太
吉住、太田将熙、早織、北野日奈子、川﨑珠莉
松田大輔(東京ダイナマイト)
酒井貴士(ザ・マミィ)
佐藤貢三、村田唯、工藤孝生
黒沢かずこ(森三中)
前野朋哉/小宮浩信・相田周二(三四郎)
https://event.1242.com/events/ghostofradio
DRAMA information 03
NHK土曜ドラマ『リラの花咲くけものみち』
2025年2月1日(土)スタート
総合テレビ 毎週土曜 夜10:00〜10:49
原作/藤岡陽子
脚本/水橋文美江
音楽/平井真美子
出演/山田杏奈 當真あみ・萩原利久/佐藤寛太 山崎静代 甲本雅裕 石橋静河 風吹ジュン
制作統括/黒沢淳(テレパック) 勝田夏子(NHK)
プロデューサー/室谷拡 三本千晶(テレパック)
演出/谷口正晃
photography_野呂知功(TRIVAL)
styling_平松正啓(Y’s C)
hair&make_Emiy
text_オオサワ系
この記事の続きは劇団EXILE FCに
入会中の方のみご覧いただけます。
入会中の方のみご覧いただけます。