2024.10.11

ボディ・ビジュアルブック『BULLET』刊行記念イベント
武知海青

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THE RAMPAGEが12ヵ月連続で書籍を刊行する大型プロジェクト「GL-16〜THE RAMPAGE BOOKS〜」3作目は、武知海青のボディ・ビジュアルブック『BULLET』。今作は、『最強スポーツ男子頂上決戦』(TBS系)優勝を誇る、体脂肪率3%の鋼の肉体を惜しげもなく見せた写真のほか、これまでの苦悩を赤裸々に吐露したインタビューなど、身も心もありのままさらけ出した1冊。刊行記念イベントでは今作に込めた想い、そしてイベント後のソロインタビューではファンだけに明かす本音と抱負を語ってくれた。


9月29日に行われたプロレスデビュー2戦目でさらなる進化を見せ、スーパールーキーの無限の可能性を感じさせた武知海青。書籍刊行イベントが行われたのはその8日前だったのだが、試合を目前に控えているせいか、冒頭の撮影ではいつも以上に表情が引き締まり、真剣勝負に挑む人間だけが放つ、圧倒されるようなオーラを感じる。そのインパクトは、まさに『BULLET』=弾丸のイメージにぴったりで「芸能活動を10年やってきて『最強スポーツ男子頂上決戦』や柔道だったり、いろいろ自分の中で壁を壊してきたと思っていて。『BULLET』にはそういう“壁を壊す”という意味と、今まで自分のことを応援してくれた人の気持ちを貫きたい。そして何かひとつ新しい自分に気付いてほしいという想いを込めています」とタイトルに込めた意味を語ってくれた。

また『BULLET』を初めて手に取ったときは「すごくうれしいが最初の感想。自身初となるボディ・ビジュアルブックですし、1冊まるまる自分っていうのは初めてなので何かひとつの結晶といいますか。今まで歩んできたもの、達成できたこと、ありのままの自分を落とし込めた気がしました」とのこと。そんな本書を見たTHE RAMPAGEメンバーの反応については「正直、ちょっとびっくりされました。ここまで攻めているとは思ってなかったみたいで、1ページ1ページめくるごとに思わず声が漏れたりしていて(笑)。メンバーも見たことがない姿や話したことがないことも載っていて『初めての海青を見た』って反応をしていました」と照れながらもうれしそう。

でもメンバーが驚いたのも納得で、今作は完成度が高いぶん撮影までの準備はもちろん、1枚1枚の写真へのこだわりは相当なもの。「どういう見せ方で、どういう身体で、どういう格好でいくか決めていきましたし、今までの自分の知識を振り絞りました。でもあまりリアルすぎないというか。もっと水抜きだったりカットを出す作業っていうのはできたんですけど、そこまでやるのはちょっと違うなと。初めて僕のことを知ってくださる方にも楽しんでほしかったので、もっと皆さんに近く、かつ美しいカットが再現できるようあえて水抜きもせず、ありのままのナチュラルなラインが出るように意識しました」と、緻密に考え抜かれた肉体美の秘密を明かす。だが、「いちばんのお気に入り」と言って選んだのは、白Tの裾からチラリと“板チョコ腹筋”がのぞく、ラフでさりげないショット。キレキレのカットを極立たせたポーズや大胆なオールヌードなど、エッジの効いた写真もある中で、あえてこれを選んだのは少し意外だったのだが……。「僕は身体が資本。一番のファッションは身体ってくらい自信があるけど、自信があるからこそ、隠したときに魅力が出てくるのかなと最近思っていて。ファンの方にも『海青くんは服を着たときのほうがなぜかセクシーに見える』と言われるので、その言葉の意味を表現したのがTシャツを着た写真。ページをめくったとき、僕の魅力をより感じてもらえる1枚だと思っています」と語った。


ちなみに“自信のある身体”の中で、特に注目してほしいパーツは“大腿四頭筋”と少しマニアック。「今年に入って150回ジムに行っているんですけど、そのうちの140回ぐらいは足トレ。上半身よりも足のトレーニングを重点的にやっていて、太もも前側の筋肉が発達したので、そこを見ていただきたいです」とこだわりを見せる。さらに今作の「刺激的だった撮影」を経て新たな意欲も湧いてきているとか。「人生でやらないだろうなって思っていた撮影を26歳の最後にやらせてもらって。最初は緊張と動揺でどうしていいかわからなかったけど、撮っていくうちにもっと知ってほしい、こうしたらもっときれいに映るなって欲が出てきて、どんどん恥ずかしいという気持ちがなくなっていったんです。だから、あれ以上、さらけ出すのは難しいかもしれないけど(笑)、もっと攻めていきたい。本気を出せばもっといけるんじゃないかなって思っています」。その意欲は、さらなる肉体作りにも向けられており、「今年は体脂肪率が6%に乗ってない。常に3%〜5%をキープしているので、どこまでいけるか頑張りたい」と語り、イベント前半のインタビューは終了した。

後半は、各取材陣からの質問に答えるフリーの質疑応答タイム。改めて“ボディ・ビジュアルブック”というカテゴリーになった理由について質問が飛ぶと「実は最初のプランはボディ・ビジュアルブックではなかった」と明かす。「僕が好きなものにフォーカスして魅力を詰める1冊にしようと思ったのですが、いざ僕の魅力は何だろうって掘っていったら、やっぱり“身体”じゃないかということになったんです。でも、実は撮影を2回やっていて、1回目は半分ぐらいまでのページ、具体的に言うとシャワーを浴びているページで終わりだったんですけど、もっとああしたい、こうしたいという声がスタッフさんの中で挙がり、2回目の撮影をやらせていただきました」と二転三転した経緯を説明。そこには制作陣の“本気”が感じられ、それを受けた武知もまた「再度、撮影すると聞いたときはやっぱりうれしかった。同時に、自分はこの身体で戦ってきたけど、身体ひとつでこれだけ未来は変わるんだよっていう風に伝えられたらいいなって思いまして。改めて自分の覚悟とチャレンジ精神を詰め込みました」と完成にいたるまでの気持ちの変化を振り返った。


イベント終盤はパーソナルな質問へ。武知もリラックスした表情に。「身体を鍛えるきっかけは?」という“そもそも”な質問が出ると「いちばん始めをたどると、2019年に出た『サマー・スタイル・アワード』。ここで身体を絞って戦い、その身体のままMusic Videoの撮影やライヴをする中で、ある程度体脂肪率が低いほうが踊りやすいと実感したんです。もともと今年一年は勝負になる年だって思っていたので、そこから減量に入り、今も常にいちばん調子のいい身体を維持してみようってチャレンジし続けているところ。これまでは減量と言っても1週間ぐらいしか維持したことがなかったので、ここまでできたら今後の励みにもなるし、いろんな可能性にもつながると思っています」と“絶賛減量中”の現状を語る。そうなると当然食事も気をつけており「基本的に高タンパク、中糖質、低脂質っていう三大要素を心掛けています。メンバーにも『海青の食事法を教えてよって言われるので、一人ひとり体重から計算して『1日これだけ食べてください』とアドバイスをしまして。東京ドーム前は全員合わせて50kg以上体重を落とすことができたんですよ」とグループの専属トレーナーとしても、とても優秀なエピソードが飛び出した。

だが、武知も生身の人間。「もし身体を絞らなくていいとなったら、最初に何を食べたい?」と聞かれると「まだ今年はラーメンを食べてないんです。大好きなんですけど」と本音をポロリ。「以前は、回数券を買って月に30回ぐらい通ったこともありました。でも今はラーメンを食べるのはすべて終わったときかなと。自分の中でやりきったって思ったときに食べようと思っているので、今年は食べないかも。だから次に食べるのが楽しみ。替え玉何杯いけるんだろう……」と、食べるのはまだまだ先になるであろう、“ラーメン愛”を語る目が少し寂しそうであった。

そのストイックな姿勢、強い意志が唯一無二のパーフェクトボディを作り上げ、武知にしかできなかったボディ・ビジュアルブックを生み出したのだが、『BULLET』にあえて点数をつけるなら「150点」と言い切る。「思った以上に仕上がりが良かったんです。これくらいいけばいいなって予想していた以上にいいものができましたし、見てくれた方の反応も良かった。なかでもインタビュー部分は結構ナイーブな話もしたので、ここまでは載らないだろうなって思いながら話していたんですけど、がっつり載っていて。ファンの方にどう受け止められるか不安だったんですけど、反応は逆で『それがあるから、今の強さがあるんだって実感した』という意見ももらえて、ありのままの気持ちを載せたからこそ伝わったのかなと。そういう意味で150点です」と自信と自負をにじませる。

そして「グループ結成から10年を振り返ると、どの場面を切り取っても、山あり谷あり、いろいろあった芸能生活だったけれども、今後10年はもっと山あり谷ありの人生になるんじゃないかなと思っています。なぜかというと、いろんな挑戦をしたことが結果としてつながってきたこれまでの道のりは0から1の作業。でもここからは1から増やしていく作業が待っているので、頑張らなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことも多くなっていくと思う。なので、今までにない覚悟と気合いで突き進んでいくつもりです」と固い決意を見せた武知。最後は「今年は本当にパフォーマーとプロレスの二刀流で、どっちもやっていると50:50になりがちだけど、僕の中では100:100のスタンス。どっちも本気で向き合い、両方のエンタテインメントの架け橋になるように頑張っていきます」と熱く展望を語り、イベントは終了。退場するときに見せた、広くたくましい背中が印象的だった。


BOOK information

『BULLET』武知海青(THE RAMPAGE)/幻冬舎



ボディ・ビジュアルブック『BULLET』
NOW ON SALE
定価:2,530円
仕様:B5判並/128頁(カラー96頁、モノクロ32頁)
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344042810/

photography_塩崎亨
text_若松正子


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