数原龍友がフォトエッセイ『ついてきて』を8月8日に発売。発売翌日の8月9日には都内、8月10日には大阪にて発売記念イベントとして、ミニライヴ&トークショーとお渡し会が行われた。今回は、8月9日に都内で行われたイベントの模様を、合間に行われたマスコミ向けの囲み取材とあわせてレポートする。
3年におよぶ構想期間、撮影期間に1年を費やしてようやく完成した本書。数原の趣味を切り取るかたちで撮影され、留学先のアメリカでも撮影が行われた。エッセイでは家族のことやオーディションのこと、デビューやメンバーのことなど、これまで語られなかったエピソードが7万字超えのボリュームで収載されている。
最初に行われたのは、抽選で選ばれたファンを迎えたミニライヴ&トークショー。拍手で迎えられて登場した数原は、「のど飴が舐め終わらず申し訳ないです(笑)」と笑い、緊張気味だった場内を和ませる。イベント前にはTOWER RECORDS SHIBUYA内で開催されていたパネル展にも顔を出したと言い「照れくささもありますが、自分の好きな場所に遊びに行ったところをいっぱい撮っていただきました。自分がこんな世界にいるということを皆さんに知ってもらう機会になったのかなと思い、うれしかったです」「今までお伝えしていなかったことをお届けすることができて、こういう自分を知っていただいたうえで、このフォトエッセイを読んだ方が、今後の自分の音楽を聴いてくださったときに感じることが何か変わってくれたらうれしいなと思います」と、発売直後の率直な気持ちを口にした。
最初にフォトエッセイの制作を持ちかけられた際、「写真集なんて嫌や」と断ったという数原。「なぜ写真集が嫌かって、まずは一番に恥ずかしい。シャワーシーンみたいなこととかがあるわけじゃないですか。そもそもいろいろな事情があって脱がれへんし(笑)。いろんなことを考えたうえで、30歳に向けてもうちょっと人として深みのある人間を目指している段階だからちょっと時間をくださいと返答させていただきまして。3年経って、今の自分に少しの自信が持てるようになったので『今ならできると思います』とお伝えして、制作することになりました」と今回の発売に至った経緯を説明し、完成した本書について「本当にお休みの日に付いてきていただいただけみたいな感じで。自然な写真ばかりだったので、恥ずかしいという気持ちや照れが一切ないまま世の中に送り出せる1冊だなと。自信作になっております」と太鼓判を押した。
お気に入りの1枚には、愛犬・殿と若がプリントされたパンツでのショットを挙げ「写真としてもお気に入りの1枚ですし、パンツもお気に入りの1枚です(笑)」と言うなど、その後も『ついてきて』に込めた想いや撮影エピソードを話していく数原。司会を務めた担当編集から「仕上がりは何点?」と聞かれると「120点。でも決めるのは皆さんですからね」とファンに「何点ですか?」と問いかけたり、ぐずってしまった場内の子どもを気にかけ「どうしたん? 眠いかな? あとでおやつ買ってもらい!」と声をかけたりと、積極的にファンとの交流もはかっていた。中盤にはファンからの質問を受け付けるコーナーも。28歳の誕生日を迎えたばかりというファンからの「28歳をどのように過ごせばいいでしょうか?」という質問には、自身が30代に入ってからアメリカ留学を選んだことに触れ「恐れずに挑戦して、自分のやりたいことを、やりたいようにやればいいと思います」とエールを送る。また実際に行っていた語学の勉強方法を聞かれると「小学生のころから“とにかく聞いているように見せて聞き流す”という勉強スタイルでしたが、今回はちょっと“聞き飲み込み”をしてみようと思い、失敗を繰り返しながら、徐々に覚えていきました」と明かした。
後半は購入者特典として付属する数原の新曲「Pacific Love Memories」の話題に。同曲は、GENERATIONSの「Love You More」の作詞を担当した岡田マリアによる、数原ソロでは初の全英語詞。基となる日本語詞は数原自身が制作した。「自分はよく湘南とか千葉でサーフィンをするんですけど、つまり、太平洋“Pacific Ocean”でサーフィンをしているわけです。そのときに書いた歌詞をアメリカで感じたことも入れて制作したいなと思ったので、ロサンゼルスでも“Pacific Ocean”を見て、ロサンゼルスでレコーディングしました。海沿いの景色を眺めながら聴くにはぴったりの曲になっているんじゃないかな」と制作エピソードを語る。数原曰く“ドリームチーム”とともに行ったレコーディングについては「Candace Wakefieldさん(以下キャンディス)にコーラスを入れていただいて。日本では良くも悪くもまじめに音楽理論を大事にしますが、キャンディスはフィーリングでコーラスを入れていて。キャンディスバージョンの『Pacific Love Memories』を聴きたいなと思ってしまうくらい素敵な歌声だった。そのコーラス録りを見させてもらったことはすごくいい経験になりました」と刺激的だったレコーディングを振り返った。そして「Pacific Love Memories」を初披露。「緊張するわ〜」と言いながらも「素敵な曲に仕上がったかなと思っています」と自信をのぞかせ、しっとりと、かつ軽やかに同曲を歌い上げる。歌い終えると、「今までの自分、今の自分がつまった1冊になっています。楽曲共々楽しんでいただければと思います」と改めて『ついてきて』をアピールしてステージをあとにした。
その後行われた囲み取材では、直前にGENERATIONSメンバーに同書を渡してきたという数原が、メンバーの反応を明かす。白濱亜嵐には「荷物になるからいらない」、中務裕太には「バーベキューで火を燃やすときに使っていい?」と言われたと笑い、「GENERATIONSってどうかしたやつらの集まりだなと実感しながらも、みんな『すごいな』とか『わー』と言って見てくれてすごくうれしかった」と素直に語った。また自身で読んだ感想を聞かれると「自分の人生で、自分で話したことだったのに、不思議と『あんなことあったな』『こんなことあったな』と思い出して涙が出てきました。涙が出るのは正解なのか間違いなのか、講談社の方に質問したら『作ったほうとしてはこれ以上ないうれしい言葉だよ』と言っていただいて、自分が今まであまり話してこなかった部分を伝えるということに自信を持てたというか……、これを伝えていくことでもしかしたら誰かの救いになったり、誰かが勇気を振り絞る第一歩になるんじゃないかと考えが変わりました」と明かした。フォトセッションの際、お気に入りのカットとしてクラシックカーとのショットを見せていた数原。その理由について「撮影ではいわゆる“アメ車”も使いたくて、好きな水色の1台を選びました。これは、憧れの1台に乗ってジョシュアツリーに向かう途中、コーヒー休憩をしましょうということで停めた駐車場で撮った1枚。トリップの途中を切り取ったリアルな1枚で、すごく自然。いろんなお気に入りが詰まった1枚です」と説明した。
タイトル『ついてきて』に込めた思いを語る場面では、GENERATIONSへの想いも。「GENERATIONSとしてもメンバーひとりが卒業ということもありまして……。申し訳なさと、ここから皆さんにまた元気になってもらうために頑張らないとといういろんな感情が入り混ざっていて。皆さんに元気になってもらったり笑顔になってもらったりすることがエンタテインメントの醍醐味なので、心配されたかもしれないけど、ぜひ安心してついてきていただきたいなという想いを込めさせていただきました。もうひとつ、数原龍友というひとりの人間としても、なかなかおもしろい人生を歩んでいますし、趣味でもカッコいいことをやっているという自信があるので、悩んでいる方はとりあえずついてきてみてくださいよっていう意味を込めて、このタイトルになりました」と説明する。自身の今後の夢や目標を聞かれると「GENERATIONSという存在があっての数原龍友というひとりの人間だと思っているので、まず最優先でかなえたい夢としては、GENERATIONSというグループで国民的ヒット曲を作ること。今の時代を捉えるようなヒット曲をGENERATIONSとして残したいなと思っています。個人としても、自分がいなくなってもずっと歌い継がれるような、カラオケの履歴にいつも入っているような音楽を作っていけたらいいなと。音楽を通して夢をかなえたいなと思っています」と思いの丈を語る。そして最後に「本当に渾身の1冊となっております。読んでいただけたら、なかなかおもしろい人生を歩んできた男なんだなと感じていただけるのではないかと思います。そんな自分がGENERATIONSというフィルターを通したらどうか、という今後にも期待していただければと思っております。こんな僕でもよければ“ついてきて”。数原龍友でした!」としっかり締めくくった。
Photography_塩崎亨
Text_小林千絵
NOW ON SALE
【仕様】A5判/272頁
【価格】3,000円+税
3年におよぶ構想期間、撮影期間に1年を費やしてようやく完成した本書。数原の趣味を切り取るかたちで撮影され、留学先のアメリカでも撮影が行われた。エッセイでは家族のことやオーディションのこと、デビューやメンバーのことなど、これまで語られなかったエピソードが7万字超えのボリュームで収載されている。
最初に行われたのは、抽選で選ばれたファンを迎えたミニライヴ&トークショー。拍手で迎えられて登場した数原は、「のど飴が舐め終わらず申し訳ないです(笑)」と笑い、緊張気味だった場内を和ませる。イベント前にはTOWER RECORDS SHIBUYA内で開催されていたパネル展にも顔を出したと言い「照れくささもありますが、自分の好きな場所に遊びに行ったところをいっぱい撮っていただきました。自分がこんな世界にいるということを皆さんに知ってもらう機会になったのかなと思い、うれしかったです」「今までお伝えしていなかったことをお届けすることができて、こういう自分を知っていただいたうえで、このフォトエッセイを読んだ方が、今後の自分の音楽を聴いてくださったときに感じることが何か変わってくれたらうれしいなと思います」と、発売直後の率直な気持ちを口にした。
最初にフォトエッセイの制作を持ちかけられた際、「写真集なんて嫌や」と断ったという数原。「なぜ写真集が嫌かって、まずは一番に恥ずかしい。シャワーシーンみたいなこととかがあるわけじゃないですか。そもそもいろいろな事情があって脱がれへんし(笑)。いろんなことを考えたうえで、30歳に向けてもうちょっと人として深みのある人間を目指している段階だからちょっと時間をくださいと返答させていただきまして。3年経って、今の自分に少しの自信が持てるようになったので『今ならできると思います』とお伝えして、制作することになりました」と今回の発売に至った経緯を説明し、完成した本書について「本当にお休みの日に付いてきていただいただけみたいな感じで。自然な写真ばかりだったので、恥ずかしいという気持ちや照れが一切ないまま世の中に送り出せる1冊だなと。自信作になっております」と太鼓判を押した。
お気に入りの1枚には、愛犬・殿と若がプリントされたパンツでのショットを挙げ「写真としてもお気に入りの1枚ですし、パンツもお気に入りの1枚です(笑)」と言うなど、その後も『ついてきて』に込めた想いや撮影エピソードを話していく数原。司会を務めた担当編集から「仕上がりは何点?」と聞かれると「120点。でも決めるのは皆さんですからね」とファンに「何点ですか?」と問いかけたり、ぐずってしまった場内の子どもを気にかけ「どうしたん? 眠いかな? あとでおやつ買ってもらい!」と声をかけたりと、積極的にファンとの交流もはかっていた。中盤にはファンからの質問を受け付けるコーナーも。28歳の誕生日を迎えたばかりというファンからの「28歳をどのように過ごせばいいでしょうか?」という質問には、自身が30代に入ってからアメリカ留学を選んだことに触れ「恐れずに挑戦して、自分のやりたいことを、やりたいようにやればいいと思います」とエールを送る。また実際に行っていた語学の勉強方法を聞かれると「小学生のころから“とにかく聞いているように見せて聞き流す”という勉強スタイルでしたが、今回はちょっと“聞き飲み込み”をしてみようと思い、失敗を繰り返しながら、徐々に覚えていきました」と明かした。
後半は購入者特典として付属する数原の新曲「Pacific Love Memories」の話題に。同曲は、GENERATIONSの「Love You More」の作詞を担当した岡田マリアによる、数原ソロでは初の全英語詞。基となる日本語詞は数原自身が制作した。「自分はよく湘南とか千葉でサーフィンをするんですけど、つまり、太平洋“Pacific Ocean”でサーフィンをしているわけです。そのときに書いた歌詞をアメリカで感じたことも入れて制作したいなと思ったので、ロサンゼルスでも“Pacific Ocean”を見て、ロサンゼルスでレコーディングしました。海沿いの景色を眺めながら聴くにはぴったりの曲になっているんじゃないかな」と制作エピソードを語る。数原曰く“ドリームチーム”とともに行ったレコーディングについては「Candace Wakefieldさん(以下キャンディス)にコーラスを入れていただいて。日本では良くも悪くもまじめに音楽理論を大事にしますが、キャンディスはフィーリングでコーラスを入れていて。キャンディスバージョンの『Pacific Love Memories』を聴きたいなと思ってしまうくらい素敵な歌声だった。そのコーラス録りを見させてもらったことはすごくいい経験になりました」と刺激的だったレコーディングを振り返った。そして「Pacific Love Memories」を初披露。「緊張するわ〜」と言いながらも「素敵な曲に仕上がったかなと思っています」と自信をのぞかせ、しっとりと、かつ軽やかに同曲を歌い上げる。歌い終えると、「今までの自分、今の自分がつまった1冊になっています。楽曲共々楽しんでいただければと思います」と改めて『ついてきて』をアピールしてステージをあとにした。
その後行われた囲み取材では、直前にGENERATIONSメンバーに同書を渡してきたという数原が、メンバーの反応を明かす。白濱亜嵐には「荷物になるからいらない」、中務裕太には「バーベキューで火を燃やすときに使っていい?」と言われたと笑い、「GENERATIONSってどうかしたやつらの集まりだなと実感しながらも、みんな『すごいな』とか『わー』と言って見てくれてすごくうれしかった」と素直に語った。また自身で読んだ感想を聞かれると「自分の人生で、自分で話したことだったのに、不思議と『あんなことあったな』『こんなことあったな』と思い出して涙が出てきました。涙が出るのは正解なのか間違いなのか、講談社の方に質問したら『作ったほうとしてはこれ以上ないうれしい言葉だよ』と言っていただいて、自分が今まであまり話してこなかった部分を伝えるということに自信を持てたというか……、これを伝えていくことでもしかしたら誰かの救いになったり、誰かが勇気を振り絞る第一歩になるんじゃないかと考えが変わりました」と明かした。フォトセッションの際、お気に入りのカットとしてクラシックカーとのショットを見せていた数原。その理由について「撮影ではいわゆる“アメ車”も使いたくて、好きな水色の1台を選びました。これは、憧れの1台に乗ってジョシュアツリーに向かう途中、コーヒー休憩をしましょうということで停めた駐車場で撮った1枚。トリップの途中を切り取ったリアルな1枚で、すごく自然。いろんなお気に入りが詰まった1枚です」と説明した。
タイトル『ついてきて』に込めた思いを語る場面では、GENERATIONSへの想いも。「GENERATIONSとしてもメンバーひとりが卒業ということもありまして……。申し訳なさと、ここから皆さんにまた元気になってもらうために頑張らないとといういろんな感情が入り混ざっていて。皆さんに元気になってもらったり笑顔になってもらったりすることがエンタテインメントの醍醐味なので、心配されたかもしれないけど、ぜひ安心してついてきていただきたいなという想いを込めさせていただきました。もうひとつ、数原龍友というひとりの人間としても、なかなかおもしろい人生を歩んでいますし、趣味でもカッコいいことをやっているという自信があるので、悩んでいる方はとりあえずついてきてみてくださいよっていう意味を込めて、このタイトルになりました」と説明する。自身の今後の夢や目標を聞かれると「GENERATIONSという存在があっての数原龍友というひとりの人間だと思っているので、まず最優先でかなえたい夢としては、GENERATIONSというグループで国民的ヒット曲を作ること。今の時代を捉えるようなヒット曲をGENERATIONSとして残したいなと思っています。個人としても、自分がいなくなってもずっと歌い継がれるような、カラオケの履歴にいつも入っているような音楽を作っていけたらいいなと。音楽を通して夢をかなえたいなと思っています」と思いの丈を語る。そして最後に「本当に渾身の1冊となっております。読んでいただけたら、なかなかおもしろい人生を歩んできた男なんだなと感じていただけるのではないかと思います。そんな自分がGENERATIONSというフィルターを通したらどうか、という今後にも期待していただければと思っております。こんな僕でもよければ“ついてきて”。数原龍友でした!」としっかり締めくくった。
Photography_塩崎亨
Text_小林千絵
BOOK Information
『ついてきて』
NOW ON SALE
【仕様】A5判/272頁
【価格】3,000円+税
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